学校の遠足で何か事故があったら誰の責任になるの?
学校の遠足で、不運にも事故が起きることもあり、小さな傷で済むこともありますが、深刻な事故になる場合もあります。そんな時、責任問題というのが重要になってきます。誰の責任になるのでしょうか? 生徒、先生、それとも遠足の場所なのでしょうか?
教育施設の経営者やスタッフは、できるだけ遠足で事故が起こらないように、そして子どもが怪我をしないように最善を尽くす責任があります。この記事では、授業時間中、課外活動中、学校の各種の遠足でのアクティビティについてお話します。
両親が子どもを学校へ連れて行くと、すぐにその時点から子どもの世話をする責任が学校へと移り、子ども達が構内にいる限り、そして教育機関としてのアクティビティの間は学校の責任となります。
学校構内での事故は、アクティビティの特徴や、時として子ども達の予想外の行動が原因で、わりと頻繁に起こるものです。このような状態では教師の生徒管理が欠かせません。
残念なことに、教師の管理不行き届きによって、これらの事故が小中高の学校や大学でも起きるケースがあります。そのような場合、事故が軽い怪我でも深刻なものでも、教育機関の不注意による過失として扱われます。
この問題について、もっと詳しく見ていき、遠足中の事故では誰の責任になるのかしっかり理解するようにしましょう。
遠足中の事故の危険
教育施設が学校の遠足を企画する場合、学校構内での日課活動に比べて事故が起こる確率が高くなるでしょう。
学校構外で遠足に行くとなると、起こり得る全ての要素をコントロールできなくなります。遠足の行先へ向かっている間や、日中の遠足でのアクティビティの際にも事故になることもあるでしょう。
遠足で何か事故があった場合の責任
大勢の生徒を連れていく遠足では、事故が起こる危険が増し、 数少ない先生が生徒全員の世話をするので監視できなくなります。何かしらの障害を持つ生徒の場合は、もっと注意深く監督しなければなりません。
遠足で事故があったら両親は何ができるか?
遠足で事故が起きた場合、親には色々な要求の方法があります。両親は通常の民事訴訟手続きで、損害賠償を請求することができます。もしくは裁判所で訴えることもできます。公立学校に対して責任を求めることは、保護者として認められる行動です。
民事訴訟について
両親が、教師と学校の過失に対して民事訴訟することができます。先生および教育施設の責任者やスタッフは、事故を防ぐための適切かつ必要な対策を取っていたか、証明しなければなりません。
遠足での事故に対する訴訟:2件の事例
精神障害を持つ16歳の少女が、自然センターに行く遠足の際起きた事故に対して、母親が損害賠償請求の訴訟を起こしました。
遠足中、皆で散歩している間に少女が川に落ちてしまいました。それによって、少女は重度の脳障害と頸椎骨折を負ったという事故です。この事故の結果、少女は四肢麻痺を患い、非常に深刻な目に見える身体障害を負うことになってしまいました。
法廷では、遠足の日に生徒達を引率していた2人の教師を無罪としました。この事件では自然センターが起訴されました。これは、センターの方から教師に散歩ルートについて忠告していなかったことが判明したからです。
この事件では施設を管理している側の責任となりました。請求された賠償金はおよそ100万ドルだったそうです。
動物園への遠足
2件目のケースは、子ども達が動物園を訪問した時に起きた事故です。遠足の途中でライオンが4歳児に襲いかかったのです。判決では教育機関の責任となりました。
動物園での事故の原因は、遠足に子ども達を連れていく学校教員側の注意・監督不行き届きということが示されました。
これは動物園管理の方が責任免除となった訳ではありません。判決の際、子どもがわずか4歳であることも考慮されました。動物が多く存在する場所での、危険防止対策がもっとあるべきであったことも指摘されました。
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