なんにでも怒ってしまう子ども:気になる原因を解明しよう

03 2月, 2020
子どもの中にはすぐに怒ってしまう子もいます。こういった子どもが必要としているケアと注目を、親が与えられるようになることが重要です。

なんに対しても子どもが怒ってしまう場合、それは隠れた問題が潜んでいるサインかもしれません。その問題に対処するための特別なケアと助けの手を差し伸べてあげることが重要になります。今日は、この問題について詳しく見ていきましょう。

怒り

怒りは人間の基本的な8つの感情の内の一つだと心理学では考えられています。この感情には喜び、信頼、恐怖、驚き、悲しみ、期待、嫌悪、そして怒りが含まれます。この最後の感情は、ある状況に同意できなかったり不満がある時に浮かんできます。

感情に行動が左右される子どもは、その気持ちをとても激しく感じます。子どもが怒りの感情を感じることには全く問題がありません。問題なのは、この怒りが生む行動が害のあるものになったり常態化してしまった場合です。

なんにでも怒ってしまう子ども

しっかりと注目してみると、怒りに任せた行動があらわれる前にその原因を特定することができます。予期していなかった反応やニーズが満たされなかったこと、注目や愛情の欠如、嫉妬などなど…。これらが子どもが怒りの反応を見せるきっかけとなりうるのです。

怒り 子ども

こういったケースには特に注目を与えてあげることがとても重要になります。その理由は、怒りの状態がずっと続くことは普通ではありませんし、健全なことでもないからです。親として、子どもの個人的な状況を分析するというプロセスを開始することが重要になります。それを個人的にするにしろ専門家の手を借りて行うにしろ、子どもがこのような怒りの反応をする理由となっている側面を見つけるのに役立つことでしょう。

子どもがいつも怒ってしまう原因

常に怒りを感じることの裏側には、いくつかの原因があります:

  • 現在のストレスの多い状況:兄弟の誕生、離婚、新しい学期の始まり、学業成績におけるプレッシャーなど。
  • (多くの場合常態化された)継続的な身体的・精神的虐待:こういった経験は子どもの中に2つの反応を引き起こします。それは無防備さと攻撃の学習です。後者の場合、子どもはこの虐待によって引き起こされた怒りを外部に向けるようになります。さらに、自分が脅威だと感じたいかなる状況に対しても、同じような反応をするようになります。
  • 母親妊娠中や子育ての初期段階に感じたストレスや受けた虐待こういった経験が子どもの感情を麻痺させてしまい、信頼を自動的に失わせます。こういった子どもは、辛いと思う状況に直面した際に怒りを爆発させる傾向があります。
  • 家族の中のイライラや怒り:子どもは自分の周りの人をまねることで学習します。家族の中のロールモデルが怒りやイライラした振る舞いを見せていると、子どもも同じように振舞うようになります。そして、不快だと感じる状況に立たされた時にこういった反応を常に行うようになるのです。
  • その他の要因。

子どもの幸福のために、子どもがなぜ怒っているのか、その裏側にある原因を大人が見つけてあげることが非常に重要です。そしてもちろん、その後にその状況を変えるための行動を起こさなければなりません。

いつも怒ってしまう子どもを助けてあげるには

こういったケースに介入するためには、子どものまわりのあらゆる環境が力を合わせなければなりません。これには主に子どもの家族と学校が含まれます。両者が助け合って反応の仕方や方策を考えて、子どものと子どもの問題に寄り添ってあげなければなりません。以下のようなことを行うことをお勧めします:

怒り 子ども

  • 落ち着いて子どものことを尊重した態度をとること。子どもに手本を見せ、新しい反応の仕方を示しましょう。さらなる怒りで反応することは、子どものもともとの怒りの反応を強化してしまうだけだからです。
  • 子どもと子どもの感情、そして子どもの周りで起こっていることへの解釈へ関心を示すこと。それにより子どもの振る舞いをよりよく理解することができ、その背景にある主な原因を晟にすることができるかもしれません。さらに、どうすれば子どもに寄り添うことができるかの理解を深めるのにも役立つでしょう。
  • より健全で人を尊重した反応の方法を教えてあげ、それを実践するよう促すこと。例えば呼吸法やリラックス方法、怒りを放出する対象を選ぶことなどです。また、この問題に取り組んだ本を読むのも良いでしょう。
  • 明確な境界線を設定し、それを伝えること。怒りを表現するのはいいですが、他の人を傷つけたり物を壊してはいけませんよね。
  • 子どもの感情についての自己認識を高めること。子どもが怒ることなく反応できた時には、その行動を繰り返すよう励ましてあげることが重要です。自分が怒りを感じたときの気持ちと比較して今どんな気持ちかをしっかり考えてみるよう促しましょう。
  • どのような状況が怒りの反応を引き起こすかを観察し、それを避けれられるようベストを尽くすこと。それが起こってしまったら、すでに合意してある代わりの反応を提案します。少しずつ、その新しい反応の仕方を自分の物にしていけるでしょう。
  • 子どもの共感力を伸ばすこと。他の人を傷つけることで子どもが怒りをぶちまけてしまったら、共感を教えてあげることがカギになります。こういった子どもは、怒りが他の人をどのような気持ちにさせるかを理解できるようになる必要があります。例えば、「〇〇ちゃんは今どんな気持ちだと思う?」や、「□□くんがあんな風になっているのを見てあなたはどんな気持ち?」などと質問してみましょう。

結論

なんにでも怒ってしまう子どものケースに介入することは非常に重要な課題です。これは子どもが自分のまわりの環境に適応する能力を身に着ける上でカギになるだけでなく、家族や先生、クラスメートの中にも平穏をもたらします。さらに、感情や社会的な不適応と関係のある、より深刻で長期的な問題に発展させないようにすることにもなります。

正しい介入を行えば、子どもが自分の感情をコントロールするのに役立つ健全なツールを与えることができます。さらに、人生の中でぶつかる様々な問題を、満足のいく方法で解決するためのやり方を教えることにもなります。不満に直面した時にも、怒りはもはや自動的な反応にはならず、子どものメンタルヘルスも大きく改善されることでしょう。

  • Gutman, Laura. (2008): Crianza. Violencias invisibles y adicciones. Barcelona. Integral
  • Serrano Hortelano Xavier. (2011): Profundizando en el Diván Reichiano. La Vegetoterapia en la Psicoterapia Caracterioanalítica. Madrid. Biblioteca Nueva