視覚障害を持つ子のための学校でのアクティビティ

2019年10月7日
視覚障害が参加できる学習内容であれば、クラスで価値ある存在となり、自分の居場所があると感じられるでしょう。

社会では視覚障害を含む障害を持つ子どものために、学習内容に参加して楽しめるための努力がなされています。

子どもの成長と共に、生活の中で最も重要なのは他の子どもと一緒に遊ぶ事です。そこで今回は、視覚障害の子どもが参加できるようなアクティビティを一通りご紹介します。

視覚障害について

世界保健機関によると、視覚機能の度合を4種類に分類しています。

1.健常な視覚

2.軽度の視覚障害

3.重度の視覚障害

4.失明

この4種類の分類の他にも、晴眼者、弱視者、全盲者という分類の方法もあります。

視覚障害のための学校での学習内容

視覚障害は手先の器用さが発達し、他の感覚をうまく利用して順応できるようになります。

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学校で特に重要なのは、視覚障害も学習内容に参加できることです。そこで教師が全ての生徒に合った内容で教える必要があります。

その結果クラス全体の子ども達にとっての利点となります。

  1. 障害を持つ子どもがクラスメートに対して劣等感を感じないで、むしろ同等だと思えるようにします。これは子どもの精神的健康のためにとても重要な部分です。
  2. 他の子ども達が、視覚障害が直面する苦労をもっと意識して、それを真剣に考えるようになるでしょう。
  3. 全ての子ども達の運動や感覚技能が向上するような学習ゲームをすることで、視覚障害にとっても大事なだけでなく、他の生徒達のメリットにもなります。

アクティビティ:ノアの箱舟

このゲームの設定は、先生が広い場所を確保して、子ども達みんなの声が聞こえるような所に笛係を立たせます。そして笛係が動物の鳴き声や自然元素(水・火・風など)の音を出します。

健常者の子どもが目隠しをして参加すると、視覚障害より有利ではなくなります。これは参加者人数によって、2人組でもグループでもゲームを行うことができます。

視覚障害 子ども アクティビティ

準備が整ったら、先生がまず笛で音を鳴らします。子ども達は注意深く音を聞いて、音が聞こえる方向へと移動していきます。

生徒が音を聞いて正しい場所へ行きついたら、先生から動物や自然の絵カードを受け取ります。最後に一番たくさん絵カードを集めたグループが優勝します。

このゲームはチームで動き一緒に決めていくので、子どものためになります。共に協力しながら、みんなが同じ方向へと動いていかなければいけません。さらに子ども達は耳をすませて音がする方向を当てなければいけないので、聴覚能力と方向感覚を向上させます。

子どもは手を伸ばして周りを触りながら、気を付けて動き回らないと、他の子どもにぶつかってしまいます。視覚以外の感覚を使って、自分の位置を意識する必要があります。

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アクティビティ:秘密の暗号

秘密の暗号はもう少し複雑になるので、年齢が上の子どもに向いています。広い場所で先生が障害物を設置します。

障害物で細い道や通路を形成して、そこを生徒が障害物を避けながら進んで行きます。最初に障害物コースを通り抜けたチームが、ゴールでトロフィーを受け取ります。

コースを通ってゴールに行き着くのに、先生が生徒を2人組のチームに振り分けて、ペアの1人を目隠しにします。目隠しをしていない生徒がもう1人の子を導いて進むことになります。

このアクティビティは、ペアの生徒たちのコミュニケーションとなる、特別な暗号を協力して事前に決めておかなければいけないのでとても難しくなります。

秘密の暗号は色や音に基づいて決められます。暗号の例えとして、黄色は直進、青は左、犬の声は3歩前進、などがあります。

生徒がこのゲームをすると、以下のようなメリットがあります。

  • 周囲を見ないで行く道を探す。
  • 他の生徒を信頼する。
  • 2人で決めた秘密の暗号を覚えるので記憶力がアップ。
視覚障害 子ども アクティビティ

アクティビティ:物当てゲーム

小規模な学校向きの、視覚障害を含む生徒全員が参加できるのが物を当てるゲームです。先生が生徒の目隠しをして全員が同等となったら、物を分散して設置し、子ども達は手の感触に頼りながらものを当てます。

設置する対象物が何かしら音が出る物だと、よりわかりやすくなるでしょう。違う素材で作られた物も使えます。様々な手触りの物や大きさの違いがあると、子どもが感触で特徴を認識できるようになります。どのアクティビティも感覚を発達させ、運動機能を刺激することになるでしょう。

  • Prunera Ramón, M. (2010). Valoración optometrica de los niños más pequeños. Integracion. Revista Sobre Discapacidad Visual.
  • CEBRIÁN DE MIGUEL , M.D. (2003) Glosario de discapacidad visual. ONCE, Dirección de Cultura y Deporte. Madrid. ANORMI, S.L.