乳児血管腫ってなに?:乳幼児によく見られる疾患

2020年1月29日
乳児血管腫は乳幼児にとって一般的な腫瘍です。幸い、治すのにはじっと我慢するだけで済みます。この記事では血管腫についてさらに詳しく見ていきましょう。

乳児血管腫とは良性の腫瘍で、血管の異常によって引き起こされます。生まれて数日あるいは数週間してから赤ちゃんの体に現れることがあります。

血管腫は生まれて最初の数か月に急速に発展します。自然によくなっていき、5~7歳になるころには消えてしまいます。とはいえ、合併症などの問題が出て治療が必要になるレアなケースもあります。

一般的に、このタイプの腫瘍のサイズにはさまざまなものがあります。生まれて最初の3カ月間のいつ現れてもおかしくなく、一度現れるとサイズが大きくなり、1年後には落ち着きます。血管腫のサイズが大きい場合には、1年間ずっと大きくなり続けるかもしれません。いかなる場合でも、3歳ごろから消え始め、完全に消えてしまうまでゆっくりと薄くなっていきます。血管腫のあった場所に軽く傷や跡が残ることもありますが、ほとんどわからないくらいのものです。

治療が必要なのは、腫瘍が臓器の機能に影響していたり傷跡の見た目が大きな問題になる場合だけです。回復は12ヵ月~18ヵ月頃からゆっくりと始まり、ほとんどの場合皮膚の上にとどまって治療が必要になることはありません。

乳児血管腫の種類とは?

乳児 血管腫

乳児血管腫はその表出に基づいて分類されます。乳児血管腫の主な3つのタイプについてご説明しましょう。

表面的乳児血管腫

最初に出てきたときは緋色をしており、境界線がくっきりとして表面がでこぼこしています。これは最もよくあるタイプの血管腫で、生まれて最初の3週間のうちに現れます。

皮下乳児血管腫

こちらは青っぽい色をしています。これは上のものほど一般的ではなく、生後3、4か月ごろに現れます。

混合乳児血管腫

これは真皮と皮下組織に影響を与えます。表面には赤い色が出て、青っぽい色で囲まれたようになっています。

血管腫の発展の仕方

この腫瘍は3段階の特徴的な発展をしていきます。最初の増殖性の段階では、腫瘍の大きさが急速に大きくなり、生後6~12か月になるまで成長し続けます。皮膚の一部が鮮明な赤色になり、そのまわりの健康な皮膚から盛り上がります。血管腫が完全に皮下にある場合には、たいてい少し腫れたようになり青っぽい色をしています。ときには、患部の流出静脈がわかることもあります。

次の第2段階では血管腫の成長が止まります。この段階から腫瘍は小さくなり始め、皮膚の表面が青白くなっていきます、これは生後18ヵ月~7歳になるころまで続く傾向があり、皮下組織がどれくらい関わっているかによって変わります。

最終段階は血管腫が消える段階です。ここでは残っている繊維脂肪組織がくも状静脈と蚊関わっている場合とそうでない場合があります。

乳児血管腫の治療法は?

確かなことは、ほとんどの乳児血管腫は特別な治療が必要ないということです。とはいえ、顔にできたものについては、その位置と発達によっては子どもの機能に問題を引き起こす恐れがあるため、たとえ表面的なものであっても観察をすることが必要になります。

乳児血管腫

最も良い治療法はその患者の持つ特徴や腫瘍の位置、サイズ、患部の深刻さによって変わります。また、腫瘍が潰瘍形成している場合には局所療法と傷のケアが欠かせません。そして流血や痛みがある場合には必ず医者に診せなければなりません。

ケアを必要とする血管腫に勧められている治療は、コルチコステロイド寒冷療法、レーザー治療、より珍しいケースでは手術が必要なこともあります。複雑な予見が無い場合や大切な臓器にダメージが無い場合には、傷を作らないように手術やそのほかの積極的な介入は避けることが勧められることが多いでしょう。

最後に、血管腫は乳幼児に最もよく起こる腫瘍であるということを覚えておきましょう。この腫瘍の元や血管が抑制されず成長してしまう原因については今だに明らかになっていません。将来的に研究が進んでこの病気についての理解が深まるといいですね。

お子さんに血管腫ができたとしても心配しすぎることはありません。すこし我慢すれば、自然に良くなっていくことが多いものだからです。しかし、合併症がないかどうかをお医者さんに判断してもらうことが大切です。そうすることで早期に対応し、傷を作ることになる可能性を減らすことができます。