子どもの知覚発達:どのように感覚が成長していくのだろう?

2020年4月28日
子どもの知覚発達は生まれてから徐々に進化していきます。この記事ではそのプロセスについてご紹介します。

赤ちゃんは、成長と共に少しずつ感覚が発達してきます。これは子どもの知覚発達の長いプロセスにおける、最初のステップと言えるでしょう。

知覚というのは経験と神経機能の成熟に基づいて変化していきます。そこで早期に感覚を刺激することが非常に重要です。早い時期に赤ちゃんに刺激を与えると、自分がいる環境を自由に動き回って発見できる状況や手段となるでしょう。

 

知覚とは何?

この世界を理解するには、まずはそれを探って調べてみなければなりません。そして、その探索のために私達の感覚は必要不可欠です。しかしまずは、自分の持つ感覚の中からどれかを選び、計画的に利用して、それを解釈する必要があり、そこでやっと自分の周りの様子を正確に脳内表象されることができます。これこそが知覚なのです。

もう少し詳しく説明すると、知覚というのは自分を取り巻く環境に関する情報を得る能力であり、一連の刺激を通して経験する感覚とも言えます。つまり自分が感じることを理解、解釈するということです。

子どもの 知覚 発達について

子どもの知覚発達について

動きの知覚

動きの知覚は、次のようなイメージに関するその他の側面や寸法を与えます。

  • 奥行:三次元での対象物を感じ取ります。
  • 生物学的動き対象物の形の動きを認識します。

動的な知覚は、子どもの最初の知覚です。実際に3~6か月の赤ちゃんには、大人と同様の見て分かる動きに対する敏感さを持ち合わせている、という様々な研究結果が確認されています。

空間的感覚

世界には3種類の空間次元があります。しかし子どもがそれを意識するためには、自分の位置と自分を囲む空間を正しく理解して、次のことを認識する必要があります。

  • 自分の身体が占めている空間。
  • 自分が動いた時に占める周辺の空間。
  • さらに自分から離れた周辺環境。

ジャン・ピアジェの発達理論によると、子どもは4段階の時期を経て空間感覚を習得します。

感覚運動段階(0~2歳)と前操作段階(3~6歳)では、子ども達は自分自身の空間ビジョンを作り上げます。これは運動経験と、小さな子どもが持つ直接的な空間感覚に基いて発達します。

具体的操作段階(7~11歳)と形式的操作段階(12~14歳)の時期になると、子ども達はもっと複雑な空間関係を詳しく説明できるようになります。ということは、遠く離れた世界での概念や、自分以外の人の身体に起こることも想定できるということです。

色彩の知覚

人間は数百種類の色を知覚できます。私達が感じ取ることができる色は、網膜の3つの受容体の活性化レベルによって決まります。これらの受容体は、吸収波長が異なる錐体細胞、S錐体(青)、M錐体(緑)、L錐体(赤)を通して色を知覚します。

そこで、脳は常に網膜で各受容体を活性化する光の割合を分析し、色彩的視覚を生み出しています。

しかし新生児は形をしっかりと見ることができません。赤ちゃんには光と影の違いだけが見えていて、動きを察知することはできます。それでも生後一か月を過ぎると、明るさや光のまぶしさに対して敏感になってきます。そして4か月にもなると、光波長すべての色を視覚化できるようになります。

 

子どもの知覚発達を刺激する

子どもの知覚発達を促すために、両親ができることがいくつかあります。例えば子どもの刺激になる場所を設定して、そこに色鮮やかなおもちゃや、色々な手触りのもの、多様な形のものを用意します。これは特に子どもが幼児期の時にしてあげるべきです。

これら全てによって、子どもが動き回って探検する機会を与えることになります。その結果、子ども達は知覚能力を発達させ、知覚的スキルを上達させることになるでしょう。

「私達が見るものが知識を変え、私達の知識が見るものを変えます。」

 – ジャン・ピアジェ –

  • Fernández, D. (2009). El esquema corporal en niños y niñas. Innovación y Experiencias Educativas14, 1-14.
  • Holloway, G. E. T. (1982). Concepción del espacio en el niño según Piaget. Buenos Aires: Paidós Ibérica.
  • Urtubia, C. (2005). Neurobiología de la visión. Barcelona: Edicions UPC.