子どものリトル・エンペラー・シンドローム

· 2018年6月26日

子どものリトル・エンペラー・シンドロームって知ってますか?これは子どもの態度を変えてしまう心理的状態のことです。

わがままになって、他の家族を振り回すようなことをしようとします。

リトル・エンペラー・シンドロームは、比較的新しい現象で、反抗挑戦性障害(ODD)としても知られています。日ごろから、こういった子どもは力を得て周りの人みんなにそれを行使しようとします。

自分の意志と異なる意思決定がなされると、こういった子どもは大変な問題を起こします。テレビのチャンネルを決める際や、晩御飯に何を食べるかなど、本当にささいなことでさえも問題になるのです。

もちろん、これはより広い範囲の問題に広がります。例えば休日にどこに行くかや、新しいおもちゃを買うとき兄弟を作るかどうかということさえも含まれます。

子どものリトル・エンペラー・シンドロームを察知するには

名前が示しているように、この症候群の子どもは、他の人が自分のために決断をすることを嫌がります。

周囲を完全に支配したいと思っており、そうできていないと感じるとたいていは怒りに頼ってしまいます。

以下は、こういった状況で起こりやすいことです:

  • かんしゃくや怒りの爆発
  • 親や目上の人への言葉の暴力や物理的暴力
  • 親を精神的に操ろうとする
  • 頻繁なわがままな態度
  • 欲求不満な状況に対する耐性がほぼゼロ
  • 欲求が過度で不合理
  • 親を試し説得するために被害者ぶる
リトル・エンペラー・シンドロームの特徴

なぜこのシンドロームが起こるの?

この問題は、子どもが親や他の大人の家族と過ごす時間が限られているときに起こるという理論が、専門家によって提示されています。原因は生物的なものというよりは、断然社会的であるようです。

この考え方を裏付ける否定できない事実があります。子どもは生まれながらに暴君なのではなく、年が経つにつれそうなっていくのです。さらに専門家によれば、このシンドロームを持っている子どもの平均年齢はどんどん低くなっているのだそうです。

親の仕事の時間とリトル・エンペラー・シンドロームの関係はどうでしょうか。実は、親と子どもが過ごす時間が足りないと、子育ての上で明確な境界線を引くことができなくなってしまいます。

さらに、罪悪感もあるために、子どもの要求や気まぐれを必要以上に叶えてしまうということもあります。そのため、子どもは親を操るのは難しくないということを察知するのです。

これは一人っ子だけに起こることではありません。実際、兄弟がいなくてもきちんと育ち、この心理的状態に悩まされることのない子どもはたくさんいます。

同じように、兄弟がいても、兄弟や親をコントロールしようとする子どももいます。

そんな子どもにはどうしたらいいの?

まず最初に解決しなければいけないのは暴力の問題です。親や兄弟、先生や学校の人など誰に対してであれ、止めなければなりません。

そのためには、親の手本と絶え間ない努力が不可欠です。会話、尊敬、忍耐の重要性を伝えなければなりません。

一方、子どもに共感の気持ちを芽生えさせるために多大な努力をすることも必要です。つまり、それぞれの状況においてほかの人がどう感じるか、またそれにどうポジティブに対応するかを教えてあげなくてはなりません。

また、おそらく最も大切なことは、最初から境界線を設定し、これ以上はやってはいけないというところを教えることです。

常に、家でも他の場所でも、何かをすることにはルールがあるということを理解させなければなりません。このルールには従わなければならず、自分の生活をルールにしばらせなけれならないということに子どもが気づかなければならないのです。

こうやって教えることがスムーズにいき、成果が出たら、何度もほめてあげることも大切です。ルールに従ったことに気づいてあげ、ご褒美をあげることで、子どもはもっとポジティブに、楽にルールに従うようになります。

もちろん、中心的であり交渉の余地のない点が一つ残っています:それは時間です。

親が子どもと一緒にいてあげ、その本来の役割を果たすことで、リトル・エンペラー・シンドロームをどこかで止めることができるでしょう。

子どもが親がいてくれて、自分の世話をしてくれるとわかれば、親を尊重しなければならないということもわかるのです。

親がそばにいてあげることが大切

学校と青少年期

最後に最近どんどん増えてきていることについて触れておこうと思います。

先生は、当然ですが、反抗的な生徒の要求に従いません。すると、親から文句を言われたりいじめられたりすることさえあります。先生の権威と決定を疑問視するのです。

これは子どものリトル・エンペラー・シンドロームをさらに進めるだけです。繰り返しになりますが、子どもはこういった要求を通すために他の人を操ろうとし、自分の利益のために親を使っているのです。

青少年期に起こるもので同じようなものがあります。この頃には、子どもはすでにどこまでやっていいかという限界がわからなくなり、常に自分のやりたいようにできるのだと強く信じるようになっていきます。

これは親や友達に対して暴力的な態度をとることにつながりかねません。もしこういうことが起こった場合には専門家を探すことが必要になります。

まとめると、一方では親は子どもが成長する中で必要なことが欠けないようにしなければなりません。

しかしその一方で、親はルールや限界を設定するのを決して恐れてはいけません。そうしないと、お子さんの勉強、将来の仕事、そして社会的な発達に深刻な悪影響が出てしまうでしょう。