反応性愛着障害:その原因と治療方法

2018年6月10日

子どもが親から正しい養育を受けていないと、どうなってしまうでしょうか。あなたは反応性愛着障害、というのを聞いたことがありますか?それがどんな病気なのか、子どもにどんな影響を与えるのかを今回説明していこうと思います。

多数の人たちが反応性愛着障害が直面しています。小さい頃に、愛着を持つ相手から充分な扱いを受けていない場合に起こる障害で、成長した後まで深刻な悪影響が出ます。

子どもにその症状が見られた場合、できるだけ早いうちに治療を受けることが重要になってきます。病気を治して健全な大人として、バランスの取れた人生を、自信を持って、幸せに生きていけるようにしていきたいものです。

愛される義務を放棄され、愛情ある養育を受けなかったとしても、考え方を変えて、自分も愛される価値があると思えるように改善するのは、けして簡単ではないけれど大切な回復への道です。

反応性愛着障害とは

愛着というのは、赤ちゃんが養育をしてくれる人に対して持つ心理的な結びつきです。一般的に養育者は両親であることが多いため、親との親しい関係が生まれます。

親からの愛情、養育、安心感、保護を受けて、赤ちゃんの基本的な要望が満たされ、一生に渡る親子の絆が生み出されます。これが愛着であり、子どもが大人へと成長していく中で、決定的な要素となります。

反応性愛着障害2

もし養育者との関係が悪い状態だったとしたら? 無視されたり、虐待されたり、放棄されたりしたら、赤ちゃんはどうなってしまうのでしょうか。そのような状態が続くと反応性愛着障害が引き起こされます。

この障害は、両親の養育放棄や精神的な要求に答えられない場合だけでなく、養育者がひんぱんに変わる環境でも起こります。

反応性愛着障害の診断

子どもにとって、愛着を感じる対象になる人がいない場合、この世で安心できる場所を他の方法で作ろうとします。

子どもによって、次の2種類の対照的な愛着障害が引き起こされます。

  • 抑制型:この型に当てはまる子どもは引きこもりがちで、周りの人と係わるのをいやがり、独りでいることを好みます。そして養育者であっても、身体的接触を拒否する傾向が見られます。特に直接的な理由もなく、いらいらしたり、悲しんだり、怖がったりすることがあります。心から信頼できるような人間関係を作ることができず、一生そういった症状が続きます。
  • 脱抑制型:この種類の子どもは、どこでも誰でもかまわず愛着表現を示します。他人と家族の違いも考えずに、見慣れない大人に対してでも、ためらい無く近づき、過度に馴れ馴れしくふるまい、養育者から得られなかった愛情を求めます。

さらに、他人の気持ちを理解するのが難しく、不満に対する我慢がなかなかできないという特徴もあります。

これらの症状は反応性愛着障害だけに見られるものではありませんが、診断する際に参考になります。真実に近い正確な診断を下してもらうには、専門家に診てもらうのが必要です。

子供時代のような幸せを持つのに遅すぎるということはない。

– トム・ロビンス – 

反応性愛着障害の治療法

診断された後は専門家によって治療法が決められます。子どもの障害の度合いを検査する必要があります。

概してセラピーは効果があります。その子の年齢によっては、愛着に対する理解を立て直す必要があり、もう少し複雑になってきます。幼い子どもの場合、精神的感情面で常に子どもと向き合っていけるような、愛着の対象になれる存在が不可欠です。

反応性愛着障害

大人になってからの治療となると、障害を乗り越えていくのが大変ですが、不可能ではありません。子どもの頃に味わった放棄や虐待にまた目を向けること、そしてきちんと養育を受けなかったという事実を分析することは、辛いに違いありません。

反応性愛着障害に悩む人すべてに言えるのは、誰もが苦しんでいるという点です。真実の愛、養育、愛情を得られなかったせいで、何かに立ち向かうのを恐れる傾向があります。多く見られるのは、それを自覚していないということがあるので、専門家の介入が重要になってきます。

愛される義務を放棄され、愛情ある養育を受けなかったとしても、考え方を変えて、自分も愛される価値があると思えるように改善するのは、けして簡単ではないけれど大切な回復への道です。

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