なぜ青少年はまわりの影響を受けやすいのだろう?

24 1月, 2020
10代の子どもがなぜ社会的な影響をこんなにも受けやすいのだろう、と疑問に思っている親御さんは多いと思います。感情の不安定さとまわりになじみたいという願いが、若者にまわりの影響を受けやすくさせているのです。

なぜ10代の若者は周りからの影響を受けやすいのでしょうか?それは、青少年が自分を定義し差別化させるアイデンティティを形成し始める発展途上の段階だからです。

しかし、一般的に10代の若者は他の人と全く違うようにはなりたくないと思っています。違うことへの恐怖は感情の不安を引き起こし、それにより社会からの影響を受けやすくなるのです。

青少年は社会環境になじみたいと思っています。自分も社会の一員であり、グループの仲間なのだと感じたいのです。(そしてこれはこの段階では彼らにとってとても重要なことになります。)

この時期までは子どものロールモデルや導き役になっていたのは両親でしたが、思春期になると親と共に自分の友達グループを参考にするようになります。

しかし、10代の若者が影響を受けやすいといっても、それが全く悪いことなわけではありません。例えばある科目でとてもいい先生に出会えたことで、大学の選考を選ぶことになるかもしれません。あるいは友達のおかげでスポーツチームやその他の運動や余暇活動に参加することもありますよね。

社会的影響とは何か、そしてなぜ若者はその影響を受けやすいのか?

心理学者のP・G・ジンバルドーとマイケル・ライプは、社会的影響をあるプロセスだと理解しています。彼らによれば、社会的影響とは他の人の振る舞いやある刺激に対して抱く気持ちや考えを通して経験する人の変化のプロセスのことです。ですので、社会的影響には思考や行動が関わっていると言えるでしょう。

社会心理学という科学では、社会的影響を以下の2つのタイプに分類しています。

  • 教育的なもの。青少年については、異なる文脈がこのタイプの社会的影響に関わります。例えば、周囲からの情報を得るために他の人を観察する場合や、特定の状況でどうしたらいいかわからないという気持ちになるときなどです。
  • 規範的なもの。思春期は反抗期だと長い間考えられてきました。しかし、この段階での生存本能はそれよりも強いものなのです。若者は本能的に自分の環境に適応し、社会になじむためにはその規範を受け入れなければならないのです。
青少年 影響

アッシュの社会的快適性

ソロモン・アッシュは社会的快適性について研究した最初の人物でした。彼は線を比較する研究で、社会グループの個人への影響を示して見せたのです。

彼の研究では、個人に質問に答えてもらうのですが、それを一人だけで、そしてグループ(他のメンバーは役者)の中でと両方行ってもらいます。実験でわかったのは、一人でいる時と他の人といるときで、被験者が答えを変えたということです。

この結果が表しているのは、グループの意見がどれほど被験者に影響を与えたかということです。集団が個人に圧力を与え、その意見がたとえ間違ったものであっても集団の意見へと自分の意見を一致させてしまったのです。

社会的快適性は規範的な影響の一つです。この理論のおかげで、私たちはなぜ10代の若者が家にいるときと学校や友達と一緒のときとでは態度が変わるのかを理解することができます。

10代は、自分の意見を持っているとはいえ、他人から感じる圧力によってその意見を変えます。ですので、友達といるときと一人のときとでは振る舞い方が異なるのです。

社会的快適性につながる動機はさまざまです。例えば、友達と比べてその基準を受け入れるかもしれませんし、結局独りぼっちになってしまうことを恐れて社会的にからかわれないようにするかもしれません。

「自分を信じることは必ずしも成功につながるとは限らないが、自分を信じないことは確実に失敗を生み出す。」

-アルバート・バンデューラ-

子どもが社会的な圧力に対処するのを助けてあげましょう

10代の若者が社会集団からのプレッシャーを感じていると、心の奥底ではやりたくないと思っていることをしてしまうかもしれません。彼らは友達に受け入れられ価値を置かれたいので、自分の価値観を変えてしまいます。自分も集団の一員なのだと感じるためにそこになじもうとするのです。

こういったことに基づいて、親として大切なことは子どもが社会的圧力に対処するのを手助けする方法を知っておくことです:

  • 「ノー」と言える子に。子どもが何かをやりたくないのに「ノー」とうまく言えない時には、異なるテクニックを教えてあげるととても有効かもしれません。例えば、子どもがタバコを勧められた時に、「味が好きじゃない」とか「においが嫌い」などと答えるなどです。
思春期 影響

若者が態度を変えるのはまわりに合わせるためだけではありません。社会的影響はまた、アイデンティティの形成にも関わっているのです。

10代の若者がまわりの影響を受けやすくなるのは普通のことです。これはソーシャルメディアが彼らに多大なる影響を及ぼしている今日ではさらにそうです。

自分自身について発見してながらこの世界になじもうとしているのですから、社会的圧力により弱くなってしまうのです。そのため、10代の若者にとっては、自分自身でいることとまわりに適応していくことのバランスを見つけることがとても重要になります。

  • Asch, S. (1956). Studies of independence and conformity: I. A minority of the one against a unanimous majoriy. Pshychological Monographs, 70 (9): 1-70.
  • Zimbardo, P.G., y Leippe, M.R. (1991). McGraw-Hill series in social psychology. The psychology of attitude change and social influence. New York, NY, England: Mcgraw-Hill Book Company