【過干渉になっていませんか?】年齢ごとに変わる子どもの自由

26 10月, 2020
発達段階やその子の成長に合わせ、スマートに子どもに自由を与える方法を見ていきましょう。

子どもの自由に関して疑問を抱く親御さんは多いものです。まだ小さいけど、一人で遊びに行かせても大丈夫?子どもだけの通学はいつからさせていい?おつかいデビューさせても大丈夫?

親として不安な気持ちになるのは当然のことです。最近では情報過多になっている親御さんも多く、このことが大人の監視なしで出かけさせることを不安にさせているのです。

しかし、世の中の悪いニュースのために子どもの自由が奪われてしまうことは避けたいものですよね。

 

人間の発達段階

自身の子どもの発達を観察したことでも知られている有名な心理学者ジャン・ピアジェは、子どもの発達段階を次のように分類しました。0歳から2歳、3歳から7歳、8歳から12歳までの最初の3段階の発達では、子どもは一人で出かけない方がいいとされています。

しかし、思春期や思春期に差し掛かった11歳や12歳になると自分の価値観が確立し始め、自由や敬意、そして主体的な選択を求めるようになります。

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この年齢から子どもはより自律性、行動や思考の自由を求めるようになります。思春期や思春期後半になると、自ら意思決定を行える自律的な人間になりますが、まだ家族に依存している状態です。

あらゆる要因で変わる子どもの自由とは

子どもに与える自由について考えるとき最も重要なものは年齢です。つまり、子どもの発達段階に応じて親の干渉の度合いに変化を付けるということです。

しかし、心理学者でVidas en Positivo(和訳:ポジティブな人生)の作者アナ・アセンシオによると、考慮すべき要因は年齢だけではありません。

年齢

スペインでは、11歳や12歳以下の子どもは一人で外出することはありませんし、学校には親が送ります。子どもから思春期への移行に関わる要因は既にお話しました。

12歳から13歳になると、子どもによっては一人での通学も可能になるでしょう。13歳や14歳になると友達と出かけたり、映画に行ったり、食事に出かけたりすることができるようになります。16歳からは大人の監視なしで旅行に行ったり、夜に出かけたりすることを要求するようになります。ここで重要なのは門限やスケジュールを決めることです。

子どもの自由に関して考えておきたい他の要因

子どもに自由を与える際には他の要因も関わってきます。例えば次のようなことです。

  • 住んでいる場所:小さな町や郊外、あるいは住宅地では交通量も少ないため、大都市の中心部に住んでいる子どもより自由を与えやすいでしょう。
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  • 成長度:子どもの成長には個人差があるため、親は子どもを観察し、自律の準備ができているかを見極める必要があります。これはお金を扱ったり、公共交通機関を利用したり、原付バイク*を運転したりすることができる14歳や15歳からは特に重要です。(*スペインでは15歳から原付免許取得が可能)
  • 段階的なプロセス:子どもに与える自由は、成長と発達に合わせることが重要です。そのため、家から出さない状態から突然、一日中出かけてもいいといった極端なことは避けましょう。子どもは、自分に責任感があることを日々の生活を通して親に示していく必要があります。
  • 自信:10歳から11歳までの子どもは自信を持っています。子どもの成長に寄り添うことで自信を持たせ、子どもが自分で前に進むためのツールを手に入れる手伝いをしてあげましょう。
  • コミュニケーション:信頼してコミュニケーションがとれる環境作りをしてあげましょう。子どもの悩みを親身になって聞いてあげることで、心も身体も大人へと向かう時期に寄り添うことができるでしょう。一方的に意見を押し付けてはいけません。
  • 他の親御さんとの連携:通常、親同士には面識があるため、自分の子どもが出かける際は友達の親御さんや保護者と話し合い、合意を得ておくといいでしょう。その際、子どものプライバシーを侵害しないように気を付けてください。
  • お手本となる親がお手本を示すことが大切です。あなたはお子さんのお手本であることを忘れないようにしましょう。

子どもの自由は幼少期から尊重する必要があり、子どもは成長ともにより自律を求めるようになります。育児を楽しむには、子どもの各成長段階に寄り添うことが大切です。