あなたの不安が子どもに影響を与えないようにするには?

両親が不安を感じていると、子ども達も何が起こっているか分からないまま強烈な感情を体験しているかもしれません。
あなたの不安が子どもに影響を与えないようにするには?
María José Roldán

によって書かれ、確認されています。 教育心理学者 María José Roldán.

最後の更新: 27 12月, 2022

子ども達は親のしぐさや言葉、行動をよく見て、それをまねるものです。あなたが怒鳴っていたら、子どもも怒鳴るでしょう。読書をしていれば、子どもも読むでしょう。親が不安でいたら、子ども達も不安を感じてその気持ちに合わせて行動するでしょう。これは何が起こっているか理解していなくても、なぜ不安に感じているかも分からなくてもそうなります。この記事では、あなたの不安が子どもに影響を与えないようにする方法をご紹介します。

両親が不安な時に、子どもはそれを分かっている

子ども達は親の不安を見抜くことができ、それをまねるのがごく普通です。子ども達は両親のストレスレベルと同調するもので、大人が意識している以上に受動的なストレスに悩まされます。子ども達の脳はまだ成長過程にあり、親の行動を含む周囲環境のストレス要因にとても敏感です。

身近で子ども達がストレスになるような状況を体験していないくても、両親の気持ちからマイナス・エネルギーを得ているという研究結果もあります。さらに両親が不安を感じていると、それだけ子ども達のストレスや不安レベルが高くなるそうです。つまりあなたの不安感が、意識的でないとしても、いとも簡単に子ども達に伝わってしまうということです。

子ども達の脳はスポンジのように吸収力があります。子ども達は私達を尊敬し、行動をまねて、自分の安心材料の手がかり得ようとしていて、それが私達大人の行動や言葉に基いているのです。

子ども達は、あなたが心配であったり不安を抱えていることを感じ取ってしまい、この世界が不安定なものだと感じ始めるでしょう。同じように、両親が強い感情にうまく対処していると、恐怖感や不安感を持たなくてもいいということを子ども達に教えていることになります。むしろそれを真っ向から向き合って解決することもできるのです。

あなたの 不安 が子どもに影響を与えないようにする

不安感を子どもに影響させない:自分の恐怖に立ち向かう

次回あなたが不安を感じ始めたら、何ができるのでしょうか? まず、自分の感情を認識してそれを受け入れます。それに対して戦おうとしたり、無視しようとしてはいけません。それでは症状が悪化するばかりで、不安感がもっと酷くなるでしょう。不安感は単なる1つの感情であって、その他の感情と何ら変わりはないと覚えておきましょう。

不安から逃げようとしないで、恐怖に立ち向かって打ち勝つ方法を学びましょう。不安に直面するベストな方法は直視することです。不安は習得した行為であって、それが消えてなくなるまで何度でも恐怖に立ち向かって頭から取り消しましょう。

不安感を子どもに影響させない:自分の不安を疑ってみる

自分の不安を現実的に見てみましょう。まず、最悪な状況とは何かを自分に問いかけて、最悪になる確率が高いかどうか考えてみましょう。これで自分の考え方に対してチャンレンジして、自分の心配事はどの程度現実的なのか、本当にあり得るのかどうかを認識します。それと同時に起こっている事に直面するため、次のようなテクニックを見つけることも重要です。

  • 呼吸。深呼吸をする訓練は不安感を抑えるのにとても効果的な方法です。リラックスした状態の身体の反応を活性化しましょう。息を吸いながら4回数えて、ゆっくり息をはきながらまた4回数えます。その後それを何度か繰り返してください。
  • 自分が安心できる場所を探す。何かしていることを止めて、落ち着く場所に行くと、多くの人の気分が和らぐそうです。数分間の沈黙によって思考を再起動させるのに役立ちます。
  • 気を紛らわす。不安を感じている時、脳の回転がスピードを増して、色々な気持ちが加速していきます。頭の中を抜け出して、思考をゆっくりさせることが大切です。気持ちを紛らわすような行動に集中して、論理的な思考を使うようにしてみましょう。ポッドキャストを聞いたり、数をかぞえたり、物語を語る、などの例が挙げられます。
あなたの 不安 が子どもに影響を与えないようにするには
  • 何か目的を達成する行為を探してみる。十分な時間があれば、何か意味深く、ゴールに向かって何か達成するようなアクティビティに気持ちを集中させましょう。これは洗濯したり映画を観たり、犬の散歩に行くなど、簡単なことでもいいのです。

あなたが経験していることを子どもに話す

あなたがコントロールを失って、子どもの前でもストレスを感じているのであれば、自分の感情について子どもに話をしましょう。不安感を持つことは普通のことであって、さらにそれに対処することもできると教えてあげてください。

あなたが不安と向き合って、それを何とか対処しようと努力する姿を子どもに見せてあげてください。そうすれば子ども達はその肯定的な行動をお手本にするでしょう。

これは、不安を感じても大丈夫で、その状況に対処できるという教えになります。その結果、子どもは自分の周りの世界を探検して遊ぶことを、安心して楽しむことができるようになるでしょう。

子育てというのは、自分の目に見えないことに対して、どのように対処するかについて教える部分が多いものです。理不尽な恐怖に直面して解決しようとするのは、それを外に吐き出したり、それから逃げようとするよりも、よっぽどいいということを子ども達に伝えてあげましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。