産後の子癇前症(しかんぜんしょう)という病気について

今日は、産後の子癇前症として知られる、珍しいですがデリケートな状態に関する症状、原因、リスクと診断について知っておくべきことをご紹介します。
産後の子癇前症(しかんぜんしょう)という病気について
María Belén Del Río

によってレビューと承認されています。 医師 María Belén Del Río.

によって書かれた Marisol Rendón Manrique

最後の更新: 27 12月, 2022

産後の子癇前症(しかんぜんしょう)とは、女性が経験する中でも最もデリケートな症状の一つです。あまりよくあるものではありませんが、適切な予防措置を取っておくことは大切なことです。

また、子癇前症の症状に気づく方法も知っておくことで、できるだけ早く治療が受けられるようにすることも必要です。

症状は産後すぐに現れる可能性があり、3ヵ月ほど続くこともあります。

「産後の血圧の上昇は、出産から3ヵ月~6か月の間に起こりやすくなりますが、大半の女性においてはすぐに収まります。動脈の血圧が大きく上昇することは危険なこともあります(脳血管発作など)が、この状態を予防したり治療する方法に関する情報はほとんどありません。」

-ギレルモ・ヘルナンデス、エルネスト・デロヤ、ジェナー・マルティネス、マニュエル・ロメリ-

まず、子癇前症を高血圧の関係する病気だと定義づける必要があります。これは妊娠中、すなわち出産前に起こる可能性もあります。

この症状は、循環器系の合併症を引き起こさないように、すぐに治療が行われなければならないものだということを明確にしておくことが大切です。これらの問題には、血管や静脈へのダメージ、そして長期的な心臓の問題などを挙げることができます。

産後の子癇前症の兆候と症状

  • 動脈の血圧の急激な上昇。高血圧とは、140/90以上のものを指します。
  • 尿の中の過剰なたんぱく質量(300㎎以上)。
  • 突然の、そして一時的な視力の喪失。また、光に過敏になったり、体が弱り、疲れ、変性意識状態になることもあります。
  • 突然で大きな体重増加。例えばヘルシーな食生活をしているのにも関わらず、1週間で500g~1㎏体重が増えるなど。吐き気や嘔吐があることもあります。
  • 四肢や顔のむくみ。
  • 胃や腹部の痛み。
  • 呼吸時の痛み。
産後 子癇前症

産後の子癇前症の原因

この症状に関しては、医者と科学者の間で決定的な原因に関しての合意が得られていません。しかし最も可能性の高い説明は、子癇前症が起こるのは’妊娠中に子癇前症があったからだというものです。気づかずになっていることもあります。

産後の子癇前症が起こる原因と関係のある要素としては、同じ症状が家族にも起こったなど遺伝的なものもあります。

その他のリスクファクターは以下のとおりです。

合併症やリスクファクター

  • 産後のものも、子癇前症と似たような症状があります。主な違いは、産後のものはひきつけが起きたり、脳や腎臓などの大切な臓器にダメージがあることです。最悪の場合、死に至ったり昏睡状態につながることもあるのです。
  • 肺塞栓症。この病気は二つの状態が同時に起こることで発症します。それは静脈血栓症と肺塞栓です。これが起きると、呼吸困難になり、胸の痛みや熱に苦しむことになり、普通の生活ができません。
  • 肺水腫。この病気は呼吸器系に大きな影響を与えます。肺の中の細胞や空洞部分に水がたまることで発症します。咳をしたときに血を吐いたり、不安を感じ、汗を大量にかき、呼吸がしにくくなります。

診断と治療

  • 血液検査。血液検査により、肝臓と腎臓が正常に機能しているかを判定します。また、健康的な血小板数があるかどうかもわかります。これらの細胞が循環器の血液の凝固作用を司っており、多量出血などの場合に命を救ってくれる可能性もあるのです。
  • 尿検査。この検査で尿中のたんぱく質量を測ります。300㎎以上含まれていると、警戒すべきサインになります。
産後 子癇前症

産後の子癇前症を治療することに関しては、一般的に薬が使用されるということを指摘しておくことが大切でしょう。治療はひきつけが起こらないようにし、血圧を抑え、尿の成分を正常にすることに集中します。

産後の子癇前症の症状を特定する方法と、それを無視してしまったときの影響についてお分かりいただけたかと思います。女性の身体は出産後より繊細になるので、体からのシグナルに耳を傾けてあげることが大切です。

お子さんと家族のケアをするためには、あなた自身の健康を最優先しなければならないのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。