子どもに座ってばかりのライフスタイルをさせないために

2019年10月3日
子どもが座ってばかりのライフスタイルをすることで起こりうる、健康上のリスクをいかにして回避するかについてお話しします。

子どもが座ってばかりのライフスタイルを送っていることは、精神的及び身体的健康にリスクがあるとしてだんだんと問題になってきています。この現象の主な原因の一つは、テクノロジーを使いすぎていることです。

これはカナダ公衆衛生局が出したレポートなどで明らかになっています。それによると、その子の年齢に勧められている運動量をこなしている子どもは10人に1人しかいないというのです。

座ってばかりのライフスタイルが健康に悪い影響を与えることは言うまでもありません。しかし、世界保健機構のデータによると、人口の約85%がいかなる運動もしていないというのです。お子さんもこの危険な統計通りにさせたくないならば、以下の方法を試してみてください。

「1995年に、WHOは肥満を病気と分類していました。現在では子どもと大人両方における流行だと考えられています。体重が重すぎるあるいは肥満の子どもはより運動をしなくなり、より座ったままできる活動をするようになります。こういったライフスタイルが現在の限られた運動パターンの主な原因かもしれません。」

―イゴール・̪シガロア、カーラ・サルキス、ラファエル・ザパタ=ラマナー

子どもに座ってばかりのライフスタイルをさせないために

子ども 座った ライフスタイル

  • 年齢に適したものを探しましょう。小さいときには運動するモチベーションは家族で楽しめることです。時間が経つにつれ、子どもの好みは変化し自分で選べるようになるでしょう。
  • 画面を見る時間を制限しましょう。テレビを観たり、メッセージを送ったり、ビデオゲームをしたり…こういった画面を見る時間には制限を設けなければなりません。こういった活動の代わりに散歩や遊び、リレーなどを行いましょう。
  • あなたが見本であることを忘れずに。小さいお子さんへ最も大きな影響力を持っているのはあなたです。あなたの毎日の習慣の中にも必ず運動を組み込むようにし、その時間を共有し、会話をし、家族で楽しむためのものとしましょう。
  • 目標を立てましょう。短い期間でお子さんが簡単にできるシンプルなアクティビティから始めます。時間と共に、練習しながらその期間を長くし程度を上げていきます。小さな目標を達成することは、健康的な習慣を続けようという子どものモチベーションになります。
  • 雨の日のためのプランBを作っておきましょう。座ってばかりのライフスタイルにならないために良い効果のある運動を外でするのは簡単です。しかし、天気が悪いときのために自由に動ける部屋やスペースを家の中にもっておけるといいですね。
  • 子どものペースと不安を理解しましょう。高いパフォーマンスのできるアスリートのようになれなんて、子どもにプレッシャーを与えてはいけません。また子どもの能力もそれぞれだということを忘れてはいけません。お子さんの違いを認識し、モチベーションの持たせ方を学びましょう。

運動することの利点

  • 糖尿病、心臓病、がん、骨粗しょう症のリスクを下げること
  • ポジティブな気分
  • 自尊心が高まること
  • 睡眠の質の向上
  • 不安やうつのリスクの軽減

座ってばかりのライフスタイルの危険性

  • 活動していないことで急に気分が変動します。一つの場所に長時間いたり一つの活動をずっと行っている人は、心理的な障害をかかえてしまいやすくなります。
  • がんのリスク。運動せずに長い間座っていると、結腸や肺にがんができたり子宮内膜症になる可能性が高くなるのです。
子ども 座った ライフスタイル

  • 小児肥満は世界中で増えています。これは座ってばかりのライフスタイルと悪い食習慣によるところが大きいのです。肥満は循環器系の問題や糖尿病の原因にもなります。
  • 筋肉や骨の発達に問題が起きます。子どもが座ってばかりのライフスタイルをしていると、運動不足から関節や筋肉が弱くなります。運動をしない子どもは脊椎、首、下肢、筋肉に問題がでやすくなります。
  • 循環器系の病気。長い間同じ場所にとどまることで、体全体の血液循環が悪くなります。時間の経過とともに、血管の質が低下しきちんと機能しなくなります。これは血管不全と呼ばれるもので、静脈瘤や肺塞栓症などのより深刻な問題へとつながる恐れがあります。
  • 脳の機能の低下。学校でも家でも、子どもは活発にさまざまなところへ動き回っているべきです。これが脳を目覚めさせ、アイディアを生むのに健康的な状態にしているのです。

さいごに…

子どもの運動へのモチベーションを高めるのは、親や先生が時間をかけて行わなければならないことです。お子さんの身体的・知的発達はそこに大きく関わっているのです。

幼いころからスポーツに携わり、この重要で健康的な習慣をつくるようにしましょう。そしてこの家庭の中で子どもたちを導いてあげ、自分自身の健康もしっかりとケアするようにしましょうね。

  • Cano M, Oyarzún T, Leyton F, Sepúlveda C. (2014) Relación entre estado nutricional, nivel de actividad física y desarrollo piscomotor. Nutr Hosp. 30(6):1313-18.
  • Fisher A, Reilly J, Kelly L, Montgomery C, Williamson A, Paton J et al. (2005) Fundamental movement skills and habitual physical activity in young children. Med. Sci. Sport. Exerc. 37(4):684–8.