ベビーキャリアを安全に使用するポイントをご紹介!
最近では赤ちゃんを抱っこするときに使えるものには、抱っこ紐やベビーラップ、スリングなどさまざまな種類があります。安全なベビーキャリアを選ぶ際には、その機能を理解し適したものを選ぶことが大切です。
ベビーキャリアには赤ちゃんを運ぶ上でたくさんのメリットがあります。 親や赤ちゃんのお世話をする人が試してみて直接そのメリットを発見できるといいでしょう。
ベビーキャリアのメリット
ベビーキャリアには赤ちゃんに対して以下のようなメリットがあります:
- 赤ちゃんと赤ちゃんのケアをする人の間の身体的接触を増やします。これにより赤ちゃんとの絆を強め赤ちゃんの安心感を高めることができます。
- 赤ちゃんが泣くことが少なくなり、眠りにつくのにも役立ちます。
- 授乳にもいい影響があります。
- 頭位性斜頭症を防ぎます。
- 健全な愛着形成に役立ちます。
また、親やお世話をする人に対しても以下のようなメリットがあります:
- ベビーカーが必要ないので、動きやすく自分で行動しやすくなります。
- 自尊心を高めます。
- 母親の産後うつのリスクを減らします。
- 正しく使えば、背中の筋肉を守ったり鍛えたりもしてくれます。
ベビーキャリアを使い始めるタイミング
背中に背負うタイプのベビーキャリアは、生後6ヵ月頃に腰が据わるまで使い始めない方がいいでしょう。ベビーキャリアをそれより前に使用したい場合は、ベビーラップといったスタイルのものを選びましょう。
ベビーラップは赤ちゃんの成長中の体が必要としているサポートを与えてくれます。新生児の姿勢を大切にしており、体がCの字にカーブするようになっているのです。
この段階でのベビーキャリアは正しく使用すれば赤ちゃんに大きなメリットがあります。親や保護者と触れていられるので、落ち着きや安心感といった感覚を与えてくれるのです。
赤ちゃんの顔が覆われておらず、いつも視界に入っていることを確認することが非常に重要です。そうすることで、お子さんがきちんと呼吸できているか確かめることができます。
赤ちゃんの向きは前向き?後ろ向き?
赤ちゃんは常に後ろ向きになるようにします。つまり、抱っこしている人の方を向いている状態です。これはとても重要です。赤ちゃんが前向きになっていると、背骨の反りを変化させるなど生理学的に悪影響が出るからです。
さらに、前向きに抱っこしていると足がぶらぶらして腰の位置がずれてしまうリスクも高まります。そして周りの環境から刺激を受けすぎてしまい、休むことができなくなってしまうのです。
年齢が上がれば、ベビーキャリアの選択肢も広がります。例えば、おんぶすることができるようになり、赤ちゃんの体を大切にしながらより視界を広げてあげることができます。しかし、赤ちゃんをどこで抱くにしても、必ず抱っこしている人の方を赤ちゃんが向いているようにしましょう。
エルゴノミクスに基づく位置
ベビーキャリアを使って赤ちゃんを抱っこする人が、自分のためにも赤ちゃんのためにもエルゴノミクスに基づいた位置に気を付けることがとても大切です。
ベビーキャリアを身に着けている時、不快感を感じるようではいけません。自分の背中に正しく装着できるものを購入できるように、いろいろ試してみることが重要です。装着中にゆるくなってしまわないこともとても大切です。
まずは赤ちゃんを中に入れずに試してみましょう。その方が使いやすいからです。赤ちゃんの成長に合わせて調整でき、空気の通る素材でできたものを選ぶのが理想的です。チャックやボタンなどが付いているものは面倒かもしれないので避けた方がいいでしょう。
生後1ヵ月の間は、ベビーラップの中で横抱きにしましょう。顔が常に見えるようにし、呼吸しやすいように顔が正しい高さにくるようにします。安全なベビーキャリアについては専門家のアドバイスに必ず従いましょう。
生後6ヵ月を過ぎたら、赤ちゃんは自分で座れるようになります。そうしたらおんぶのできるベビーキャリアを使い始めることができます。しかし、お子さんの足が垂直に垂れないものを選ぶことがとても重要です。
この体勢は赤ちゃんの腰のつくりに沿っていないため、股関節形成不全などのけがにつながる恐れがあります。赤ちゃんの脚が膝が曲がった状態で左右に開いて座れるものでなければなりません。足とおしりで「M」の形をつくり、両方の膝をサポートしてくれるようなベースがあることが大切です。
赤ちゃんの高さは?
赤ちゃんが自由に動ける高さにだっこしてあげましょう。自分の体と赤ちゃんの鼻との間に必ず空間を作るようにして呼吸の邪魔をしないようにし、顔が常に見えるようにします。例えば、ベビーキャリアに入れたときに赤ちゃんの頭に関単にキスできるくらいの位置がいいでしょう。
安全なベビーキャリア使用のポイント
- 動いている車の中ではベビーキャリアを使ってはいけません。旅行に行く場合は、体重や身長に合った適切なチャイルドシートを使用しましょう。
- ベビーキャリアの中で頭や顔を自由に動かせて、呼吸できるように顔が隠れないようにしましょう。
- ベビーキャリアを装着したまま何らかの活動をしてはいけません(スケート、山登り、自転車など)。赤ちゃんが落ちてしまう恐れがあります。
- ベビーキャリアをしたまま料理をしてはいけません。火傷の危険があります。
- 転倒しそうなすべりやすい所は避けましょう。
- 赤ちゃんの大きさと体重に合わせてベビーキャリアを調整し、いつもいい状態に保つようにしましょう。
最後に、なにか疑問がある場合には専門家に相談しましょう。安全に使用すれば、きっとあなたも赤ちゃんもベビーキャリアが大好きになると思いますよ!
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