赤ちゃんは親と同じベッドで寝かせるべき?

赤ちゃんとの添い寝に関しては、近年意見が2つに分かれ、議論の的となっています。事実、どのような形で寝かせるのが最善であるか、はっきりとした意見を持っている専門家も多くはありません。
赤ちゃんと一緒に寝ることは、親のプライバシーは全くないだけでなく、十分に休むことも出来ないため、必ずしも「親が楽をするため」だけにそうしているとは言えないのです。
もし赤ちゃんをどこに寝かせるか迷ったら、パートナーを話し合って決めるのが一番良いでしょう。
もし一緒に寝る、添い寝をすると決めたら、あなただけでなく赤ちゃんにとっても居心地の良い環境を作ることを考えましょう。
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赤ちゃんは親のベッドに寝かせるべき?
一緒に寝ていると、赤ちゃんが成長した時、親のベッドで寝ているという習慣を壊すのが難しくなります。生まれて最初の数年は自分自身のベッドで寝ていても、親と一緒に寝るようになると、そちらの方を好む子供が多いようです。
母乳育児をしているお母さんにとっては、添い寝していると起き上がることなく授乳することが出来るというメリットがあります。
つまり、完全に起きたり起こしたりしなくても良いのです。赤ちゃんにとっても、母親の胸のそばに横たわっていると安心感を持てます。
添い寝するかどうかを決める前に、それが赤ちゃんにとって良いことかどうか、必ず良く考えるようにしましょう。良いアイディアかも知れませんし、そうでないかも知れません。両親、または赤ちゃんにとって居心地の悪いものであるなら、無理をして一緒に寝る必要などないのです。
大事なのは、家族みんなにとって何が一番良いのかを見つけることです。全員の考えや希望を考慮しましょう。必要に応じて柔軟に対応すれば良いのです。
赤ちゃんと添い寝するメリット
一緒に寝ることにはいくつかのメリットがあります。
1.睡眠時間が一緒になる
母親と赤ちゃんのつながりはとても深いものです。一緒に寝ることで睡眠サイクルが重なるようになっていきます。
2.授乳が楽になる
赤ちゃんと一緒に寝ると、授乳のたびに起き上がらなくてよいので、お母さんにとっては体力的に楽になります。また、母乳の生産を維持し、排卵を抑制し、赤ちゃんの体重増加につながります。
「赤ちゃんを作るというのは重大な決断だ なぜならそれは心が体から永遠に離れさまようことを決断することだからだ」
- エリザベス・ストーン
3.睡眠の改善
母乳を飲みながら寝ると、赤ちゃんの深く眠っている時間が短くなります。浅い眠りの方が赤ちゃんの身体的に適切また安全であるとされています。
お母さんの動きや母乳の匂いは、赤ちゃんを浅い眠りにとどめる時間を長くします。
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赤ちゃんと添い寝するデメリット
次にデメリットについてお伝えします。
1.プライバシーがなくなる
産後にセックスの回数が減るカップルは少なくありません。もし赤ちゃんが一緒に寝ることになると、プライバシーもなくなります。そのため、セックスをする機会もどうしても少なくなってしまいます。
2.突然死
一緒に寝ることの最も大きなリスクは、窒息による突然死です。その原因は親であったり、枕やシーツなど寝具である場合もあります。
またベッドから落ちる、暑すぎて高体温になるなどもあります。
英国で行われた研究によると、3か月未満の赤ちゃんが親と添い寝をしている場合、乳幼児突然死症候群が起こる確率は、通常の5倍となることが分かっています。
3.自主性に影響を与える
子どもの自主性や精神的な独立には、生まれた時から自分自身のベッドで寝ると良いとされています。一緒に寝ていると、その後一人で寝るようにするのが難しくなります。
一緒に寝るかどうかは、最終的には両親が決めることです。添い寝は親子の絆を深め、授乳を楽にし、その他にも多くのメリットがあります。
ですが、必ずしも安全と言えないのも事実です。