お子さんはいつまでも小さいままではありません
子ども時代は、あっという間に過ぎてしまうので、その成長を見逃さないようにしなければなりません。子どもが家にいるときが、自分たちにとってどんなにラッキーだということなのか、気づかないこともあるのです。
子どもとの最初の数か月は、おむつかえやおかゆの準備、洗濯物などで終わってしまいますが、いつの日かその手を引いて学校へ送り出すことになります。
これはいつ起こるのでしょう?子どもはいつ突然成長するのでしょうか?
その瞬間こそ、あなたがお子さんと過ごした全てのときを恋しく思うときなのです。あなたをかつて圧倒していたような思い出でさえも恋しく思い始めます。悲しいことに、後戻りはできません。
子ども時代は単なる段階で、お子さんは永遠に小さいままではありません
子どもが成長する速さ
成長は、子ども時代を特徴づける生物学的過程です。最初の数年は、子どもの体重と身長が急速に伸びます。
最初の一年では、子どもの体重は生まれたときの3倍になります。約25cm背が伸びますが、それは生まれたときの身長の半分以上です。
この常軌を逸した成長は、残りの人生で再び起こることはありません。成長のリズムはだんだんとゆっくりになっていきます。この成長スピードは遅くはなりますが、ずっと続くプロセスです。
そして、最後の成長段階が12歳ごろにやってきます。これは思春期が始まるころで、子どもは再び急速な成長を経験するのです。
この期間には重要な成熟の変化も起こります。性的成熟の一連の過程などがその例です。
心も成長します
子どもの成長は身体的なものだけでなく、大人としての将来のために精神的な発達もカギとなります。あなたは子どもを助けるために傍にいてあげなくてはなりません。
子どもの心は、成長するにつれてだんだんと発達していきます。その発達もまた生物学的にプログラムされているのです。
少しずつ、認知的発達が起こり、子どもは自分の気持ちと他の人の気持ちがわかるようになっていくでしょう。
この段階での子どもの発達においては、自尊心がとても重要になります。なぜなら、自尊心は子どものそのほかの感情がどう形成されるかに影響するからです。
幸い、子どもは自分の感情や行動は状況に応じて制御する必要があるのだということに気が付き始めます。子どもにとっては、恥をかくことが主な抑圧的感情になるのです。
あなたが子どもと一緒にすることが将来に影響します
あなたはいい意味でも悪い意味でも常に子どもの見本になります。子どもの未来はあなたの手にかかっているのです。子どもがどの道を進むようになるかは、些細なことが関係しています。ですので、毎日そのことを念頭に置いておかなければならないのです。
子どもが何か間違ったことをしたときは、その間違いから学び、行動を変化させなければならないということを教えてあげましょう。一方で何か達成した時は褒めてあげることも忘れてはいけません。これらすべてが成功した大人になるために役立ちます。
私たちの手本が、子どもの人生の型になります。子どもが何か私たちに伝えたいことがあるなら、いつでも我慢強く聞いてあげましょう。子どもは私たちを信じていいのだとわかっているべきなのです。
お子さんにあげられるベストなプレゼントは、あなたの時間です
これは毎日の活動をうまくやりくりすることで可能になります。私たちはいつも子どもと過ごす時間を作るべきです。そのカギは、子どもと過ごすすべての時間を、楽しい時間に変えることです。
お買い物や料理、洗濯物を整理するだけでもいいので、日々の活動を子どもと一緒に行いましょう。
もちろん子どもの宿題を手伝ったり、寝る前に本を読んであげたり、子どもと一緒に笑ったりする時間を作ることも大切です。
こういった時間はあなたにも子どもにもかけがえのないものになります。時間はあっという間に経ってしまうんですよ。あなたの家族と過ごす時間よりいい時間を過ごせる人なんているでしょうか。
子ども時代の些細な思い出を残しましょう
箱に詰めて残しておけない思い出、例えば特定の匂いや味などの思い出もありますね。しかし、子ども時代のほとんどの重要なものは残しておくことができます。
重要な瞬間である誕生日や学校の発表会、またはただ春の日に公園で遊んでいる様子だけでも、写真を撮ることを忘れないようにするべきです。
昔を懐かしみたい親の中には、最初の毛のかたまりや、最初の乳歯、赤ちゃんが最初に一緒に寝たお人形などを取っておくという人もいます。
これらの思い出をとっておくことで一番いいことはなんでしょうか?答えはとてもシンプルです。お子さんが大きくなってそれを見たとき、お子さんに話してあげるお話がたくさんあり、それによってまたお子さんと時間を過ごすことができるのです。
最後に
全ての瞬間を最大限に利用し、すべての段階で子どもの傍にいてあげましょう。数年経ったある朝、その時間をできる限り生かせなかったと後悔しながら起きることのないように、すべての些細な瞬間を楽しみましょう。
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