思春期の若者にオススメの本6選

子供たちの視点で世の中を見ると、彼らの生きている世界をもっと身近に見ることが出来るようになりますよ。
思春期の若者にオススメの本6選
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 03 12月, 2018

思春期の若者も、熱心な読者になり得ます。必要なのはほんの少しのモチベーションと励ましです。ここでは彼らにぴったりの、6冊の素晴らしい本をご紹介します。

10代は、とても気難しい時期です。体はコントロールする間もなくどんどん成長、変化し、それに加えホルモンは次々分泌され、性的欲求も出てきます。

意外だと思う方もいるかも知れませんが、本は思春期の若者にとってとても大切な役割を果たします。

読書は若者の心と体の成長に、一体どんな効果があるのでしょうか?

そもそも若者は本に興味がある? 今どきのテクノロジーを使った方が早いんじゃない?

こういった質問に答えるには、まずは若者や彼らの志の欠落に対する凝り固まった考え方を取り除かなければなりません。

若者は無関心で、外見ばかりを気にし、楽しむことしか考えていない、などというのは間違いです。彼らの心は絶えず変化し続けており、時折誰かに話を聞いてもらうことが必要なだけなのです。

凝り固まった考え方を捨てたら、彼らをサポートし、必要な情報を与えてあげましょう。

思春期の若者におススメの素晴らしい本6冊

読書

モモ

ミヒャエル・エンデ著、ファンタジー小説「モモ」。この作家は「ネバーエンディングストーリー」の作家として良く知られています。ローマの円形劇場跡に突然現れた主人公の少女。

彼女は近くの街の住人たちとあっという間に友達になり、人の話を聞く不思議な力があることに気づきます。

児童文学の枠に入っている「モモ」ですが、共感、理解、感謝が綴られたとても深い内容の物語です。

また悪役の「灰色の男たち」は消費文明への批判をあらわしています。

 

ライ麦畑でつかまえて

この非常に有名な小説の主人公はホールデン・コールフィールドという17歳の少年です。彼は学校から退学処分を受けたものの、そのことについて自分の親と対峙する気にもなれません。

ニューヨークへ行く途中、彼はホテルに泊まります。ここで彼は様々な経験をし、そこから彼がどんな少年なのかを垣間見ることが出来ます

「ライ麦畑でつかまえて」が出版された当初、この本に描かれている十代のセックスや苦悩について様々な論争が巻き起こりました。言葉明確で楽しく、親しみをおぼえる本です。

 

「本には海賊の宝島にある全ての財宝以上の宝が詰まっている。」

― ウォルト・ディズニー

 

アンネの日記

「アンネの日記」もまた思春期の若者におススメの本です。日記は1942年から1945年の間に書かれたもので、後にナチス・ドイツによって強制収容所で殺されたユダヤ人少女の人生が描かれています

アンネと彼女の父親、母親、姉は、ナチス・ドイツの侵攻により、アムステルダムの屋根裏に密かに隠れて生きることを余儀なくされました。

彼らは他のもうひと家族とともに、そこで約2年過ごした後、悲しいことにゲシュタポに見つかってしまいます。

今日まで、この本は十代の少女の心と感情、そして歴史の中でも最も暗い瞬間のありさまを伝えてきたのです。

アンネ 若者にオススメの本 

 

ドラキュラ

作家ブラム・ストッカーは、15世紀に残虐な行為を行ったスラブの貴族「串刺し公」ヴラドをモデルにドラキュラというキャラクターを作り上げました。

このフィクション小説の主人公は、彼の邪悪な欲望を満たすためロンドンにをします。被害者の1人はミナ・ハーカーで、彼女は彼の弁理士ジョナサン・ハーカーの若き花嫁でした。

ハーカーは友人とともに、ドラキュラとその部下と対決します。目の離せないミステリーアクションの物語です。

 

八十日間世界一周

この物語はジュール・ヴェルヌによって書かれました。フィリアス・フォッグとその新しい執事が、80日で世界を一周するという賭けにチャレンジするというお話です。

二人は訪れる国々であらゆる困難に遭遇し、それに立ち向かいます。

この物語を通して、世界中を旅することが出来るのです。

友と世界を旅してみたいと思わない人などいませんよね?

 

オセロ

オセロは若者向けの本の中でも最高傑作と言えます。シェイクスピアの4代悲劇の1つですが、その根底には、十代の若者が学ぶべき要素が含まれています。それは「嫉妬」です。

シェイクスピアは、人は誰かの所有物にはなり得ないということを巧みに伝えています。

人間関係をベースに、信頼と尊敬があるのです。

もしこれらが存在しなければ、絆は消え去ってしまうでしょう。また嫉妬はとても危険なもので、全てを破壊してしまう力があります。

 

こちらもご覧ください 子供の妬み:原因と対策

 

子供たちを理解するには、彼らに対する見方から変えていかなければなりません。無意味な広告や流行りだけに、彼らの好みは左右されているわけではありません。

ご紹介した思春期の若者におススメの本はとてもトピックの範囲が広く、あなた自身も読んでみたいと思われるかもしれません。

子供たちの視点で世の中を見ると、彼らの生きている世界をもっと身近に見ることが出来るようになりますよ


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  • Ende, M. (2007) Momo. Alfaguara.
  • Salinger, J. D. (ed. 2020). El guardián entre el centeno. Alianza Editorial.
  • Frank, A. (ed. 2010). El diario de Ana Frank. PLAZA & JANES.
  • Stoker, B. (ed. 2011). Drácula. Austral.
  • Verne, J. (ed. 2002). La vuelta al mundo en 80 días. Grupo Anaya Publicaciones Generale.
  • Shakespeare, W. (ed. 2010). Otelo. Austral.

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