子供に食べることを強制してはいけない3つの理由
専門家は、赤ちゃんが生後6か月を過た時点で離乳食(補助食)を始めるよう勧めます。ですが、赤ちゃんにとって新しい味に慣れるのは簡単なことではありません。
離乳食を始めるときは、親は我慢強くあろうとします。なぜだか「食べさせなければならない」「食べ物の味に慣れさせなければならない」と信じ込み、それが親としての義務だと考えてしまいがちだからです。
母親は授乳を早く終わらせようと離乳食を始める場合もあります。ですが赤ちゃんはまだ新しいものに素早く切り替える準備が出来ているわけではありません。最初は食べさせるのが難かしいこともあります。そのため親にとって1日の中で最も憂鬱な時間になってしまうこともあるのです。
なぜ赤ちゃんに食べることを強制してはいけないのか
床に散らばった小さな飛行機やおもちゃの機関車を片付けるのと同じで、離乳食に慣れさせるのは根気がいります。月齢が上がると、食事から栄養分を取らなければならないのは事実ですが、強制するのは良くありません。
小児科医から「そろそろ離乳食を始めましょう」と勧めたからと言って、急に子供が食べ始めるわけではありません。子供のペースに合わせて進めていくべきです。こうしなければならない、という考えは捨ててください。
補助食は子供のための食事あって、大人と同じような食事ではありません。そのため、いくつかの要素を加える必要があります。
大人と同じ食事を与えるのは間違いです。大人と同じものを食べないと栄養分をしっかり摂れていないと考えがちですが、それも間違いです。
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必要な栄養分は年齢によって違う
小児科医によって子供が食べるべき適切な量を勧められることがあります。ですがこれはあまりアテにはなりません。なぜなら、食べ物によって含まれる栄養分が違うからです。栄養価の高いものもあれば低いものもあります。
また子供の食べる量にも差があり、どれだけ食べるべきか正確に測るのは非常に困難です。授乳を兼ねた離乳食であるとすると、栄養分を摂りすぎてしまっている可能性もあります。子供は一人一人それぞれ違うので、食べるべき量も違います。
研究による、一日に子供が摂取すべきおおよそのカロリーを一緒に見ていきましょう。
・生後6か月女子は約819カロリー、男子は779カロリーが限度
・9か月女子は859カロリー、男子は924カロリーが限度。
・1歳女子500~1000カロリー、男子は479~1169カロリー。
・18か月この子供は1200カロリー
・24か月男子1300カロリー、女子1273カロリーが限度。
離乳食、補助食は補助的なもの
補助食や離乳食をメインの食事として与えると、栄養分が足りていない、または多すぎる場合もあります。これは健康に害を及ぼします。
「必要以上の食べ物を食べるということは、貧しい人から食べ物を奪うということである」
赤ちゃんには栄養がたっぷり必要だということは事実ですが、その必要性は徐々に増えていくものです。性別によっても必要なカロリーが異なります。
それを知らなければ、必要以上の食べ物を食べさせようとする間違いをおかしてしまうことにも繋がります。例えば同じ年齢の子供たちであっても、同じ量を食べる必要はありません。友達の子供と食べる量を比べるべきではないのです。
母乳は、メインの食事として与えるべきです。ピューレやお粥などは補助食です。子供が欲しがるかどうかは関係ありません。子供は摂るべき量を分かっているので、無理やり食べさせる必要はないのです。
食事を嫌がる場合
多くの離乳食レシピが世には出ていますが、やはり子供はそれに慣れるのに時間がかかります。スプーンやカップなど、使い方や食べ方すら知らないのです。知っているのは母親の母乳だけなので、時間をかけてゆっくり教えていきましょう。
子供のペースに合わせて新しい味を少しずつ試させるようにしましょう。食べるときは心地の良い環境で食べられるようにしてあげてください。手で触ったり、匂いをかいだり、その食べ物をじっくり観察させてあげましょう。
食材を丸ごと与えて、観察させることも大切です。また。果物を小さなスティック状に切ったり、野菜をそのまま与えても良いです。大切なのは、食べるときに「食べなければならない」というプレッシャーを与えないことです。もし子供が嫌がるなら無理をする必要はありません。
食べ物を与えることは、新しいことを試すことです。あなたが一切れの果物を持っているなら、それを食べたいか、触ってみたいか聞いて下さい。味覚は一日で出来上がるのではなく、時間をかけて発達します。
元からあまり好まない味もあります。それを無理強いしないようにしましょう。子供の気持ちになって食事は与えてください。
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