【過剰消費の問題とは?】物欲の強い子にさせないために!

13 9月, 2020
現代の子ども達が過剰消費に陥らないようにするのはとても難しいです。どこを見てもあふれる程の広告に囲まれ、簡単に子ども達が魅惑されてしまう中で親として何ができるのでしょうか。

多くの先進国において子ども達の過剰消費の傾向がよく見られます。常識的に見て何に対しても過剰な行動が害を及ぼすことは明らかです。それでは物欲の強い子にさせないための習慣とは一体何なのでしょう?

クリスマスなどのシーズンになると、子ども達の物を欲しがる気持ちはエスカレートします。過大な消費を助長するような宣伝が飛びかっており、テレビやインターネットのようなメディアによる宣伝だけでなく、家族や友達からも情報が入って来るのです。

それが間接的であっても直接的な宣伝であっても、なぜか私達は買わなければいけないと信じ込まされて、それが必要かどうかは関係なくなってしまいます。特に年末年始には子どもが圧倒的にマーケティング戦略の的となり、テレビコマーシャルの大部分がこのターゲットグループに向けられます。

ホリデーシーズンは一年の中でも最も美しい季節であることは確かです。家族親戚が集まり、楽しい音楽が流れ、思い出に浸りながら、美味しい食事を楽しんだりするでしょう。しかしマイナス面もあり、消費主義に走る傾向が高まる時期でもあります。実際に社会全体がこの過剰消費に陥ってしまうのです。

「宣伝広告は私達の感覚的欲望を刺激して、高価なものでも必需品であると思わせ、人々をさらに苦しめます。ビジネス界は長期的な欲望を満たさない製品を誰もが欲しがるような仕組みを作り出し、現代を生きる私達の不満とやるせなさを生み出すのです。」

– フルトン・J・シーン –

過剰消費 子ども

買い物をするために生まれてきた

「これ買って、あれ買って、これ欲しい、あれ欲しい、欲しい、欲しい、欲しい!」 親なら誰でも、一日に何回も子どもが繰り返す言葉なので聞きなれているかもしれませんね。

最近の子ども達は、それがどうしても必要でないにもかかわらず、何でも欲しがるものが手に入ることに慣れているように思われます。子ども達は少しずつ買い物という中毒に侵されてしまい、子どもの過剰消費を抑えることがどんどん難しくなってきます。

これはデビッド・バッキンガム教授の著書、”Childhood and Consumer Culture” でも問題提起されています。子ども向けの本やおもちゃなどの製品が大量生産され始める方向性は既に18世紀頃に見られ、しかもおもちゃの使用法や子ども服に関しては16世紀の裕福なブルジョワ階級に存在していた、という文献が確認されています。

19世紀半ばには、子どもの消費文化が飛躍的に発展していきました。これはポスト・ロマン主義的な子ども達に対する新しい考え方が現れてくる時期と重なっています。

子ども達はその頃やっと、大人とは違う明確な位置づけが認められるようになってきました。純粋無垢である子ども達はとても大切で、大人がきちんと守ってあげなければいけない存在という見方が定着したのです。ただそれと同時に、子ども達が経済市場の標的とされる可能性も芽生え始めたと言えるでしょう。

これまでのところ、子ども達はマーケティングのターゲットにならないように保護されていません。これは今に始まったことではなく、市場戦略の影響はどんどん広がっています。子ども達は目に見えるものを何でも欲しがるようになり、さらにメディアに感化されてそれを結局手に入れてしまうのです。

「消費主義は欲の生まれ変わりであり、国家主義のために死ぬのと同様に、欲のために死ぬことがあると人々は理解していません。欲のせいで人は働き過ぎ、お金を欲しがり、そして消費します。私達は商品を所持しないと、自分の存在さえ危うくなると考えるよう条件付けられています。『我買う、ゆえに我あり』という風刺は皮肉にも現代のスローガンです。」

– ダライ・ラマ –

過剰消費 子ども

子どもが過剰消費に陥らないようにするための6つのヒント

この消費社会において、子ども達が責任ある消費者になるような子育てを目指すためのガイドラインを見ていきましょう。過剰消費という不健康な習慣からお子さんを守るのに役立つヒントとして参考にしてください。

1.まずは必要なものと単に欲しいだけの違いを、子どもにしっかりと教える。「本当に必要なのかな?」「何に使うの?」「何かの課題に必要なの?」と聞いてみましょう。

2.自分のお小遣いを管理させてみる。所持金を一気に使ってしまったら後で使う分が残らないので、子どもにお金を貯める方法を教えましょう。両親が全て買ってあげるのではなく、貯金箱を与えて欲しいものを自分で買うために貯金するのです。

3.自分が努力して結果を出すことで得る満足感。お金はそんな簡単に手に入るものではない、ということを子どもに理解させましょう。いつものお手伝い以外に他の家事を与えて別に支払うという方法もあります。

4.リサイクルと再利用で、使えなくなったものを多目的にまた使えるようにする。できれば既製品でなく手作りのものを使いましょう。自分でおもちゃを作ってみるのはたくさんのメリットがあります。

5.宣伝の仕組みを子どもに理解させる。子どもの年齢に合わせてみる必要もありますが、メーカーや広告業界が買わせるために使う策略を説明してみましょう。これが分かれば宣伝の裏にある意味をもっと深く知ることになります。商品を買う前にきちんと調べて、情報を知った上での購入ができるようになるでしょう。

子どもが情報を得て責任ある消費者になるためにも、上記のアドバイスを役立てましょう。さらに子ども達が持ってい物を大事にして、お金と物に対する無駄遣いをしなくなるメリットもあります。

  • Buckingham, D. (2013). La infancia materialista. Crecer en la cultura consumista. Ediciones Morata.
  • Freitas, A. A. F., & Apolônio, L. P. M. (2015). Nascidos para comprar: notas sobre o consumismo infantil. Zero-a-Seis17(32), 210-223.