【子どもと感情】勉強だけでなく心の教育もしてあげよう

07 9月, 2020
子ども達は社会的感情を発達させることにより、健全でバランスのとれた成長を遂げることができます。
 

感情の教育、つまり心の教育というのは子どもの発達において重要だと耳にすることも多々あると思います。このような教育の主な目的は社会的感情面での能力を最大限に向上させることで、子ども達が成長してそれぞれの環境で社会的に正しく関わっていくために欠かせない基本的なスキルです。

「心の知能は幼少期に発達し始めるものです。子ども達が両親や教師と、また子ども同士で持つ少しの関わり合いのすべてに、心のメッセージが込められています。」

– ダニエル・ゴールマン –

 

子どもの社会的感情

作家のラファエル・ビスケラ・アルジナとヌリア・ペレズ・エスコダによると、社会的感情の能力は次のように定義されます。

「心に起こる現象を正しく理解し、表現し、調整するためには、知識、力量、能力、態度のすべてが不可欠です。」

– ビスケラ、ペレズ –

このような知識、能力、態度を発達させるためには次のような特徴に注目してみましょう。

  • 自分の気持ち、感情、行動を認識して調整する。
  • 自分の性質を自覚する。
  • 他の人の気持ちや観点を認識し理解する。
  • 個人的な目標を達成できるよう努力する。
  • 自分とは異なる人達も受け入れて認める。
  • ポジティブなコミュニケーションをとる。
  • 人との争いを避けるようにして、建設的に問題を扱い解決する。
  • 倫理的に一市民としての価値感に基いて行動する。
  • 責任ある決定を下す。
  • 他の人の幸せに貢献する。
感情の教育 心の教育
 

これらは全て5つのカテゴリーに分類でき、子どもにしっかりした教育をするのに理解しておくべきでしょう。

 

社会的感情の分類

子ども達にこれらの能力を植え付けるために覚えておくべき一連の重要な特徴があります。では、社会的感情における能力を5種類のカテゴリーに分けて見ていきましょう。

心の自己認識

心の自己認識とは、自分自身の感情と他の人の感情を意識して、気持ちを理解して見分けることです。これは、ある一定の状況によって引き起こされる心の環境を理解する能力も意味します。

「自己認識は、心の知能を持つための手段である。」

– ダニエル・ゴールマン –

感情の調整

自分の感情をうまく管理して、取り扱い、きちんと直面し、また表現することが必要です。この能力には、心の状態が認知や行動に大きく影響するという事実も考慮されています。

「感情の管理というのは、悲惨な気持ちや無能さを感じる時において必要です。心を感じられることで人生が豊かになります。あなたの熱意が必要なのです。」

– ダニエル・ゴールマン –

感情の自律性

これは個人の自己管理に関する、一連の特徴を発達することが当てはまります。そして次のような要素も含まれます。

  • 高い自尊心
  • 人生へのポジティブな態度
  • 責任感
  • 社会的基準に対する鑑識眼
  • 感情的な自己効力感
  • 逆境に立ち向かう柔軟性

「心と感情を分離することはできない。

つまり感情、思考、習得はすべて関連している。」

– エリック・ジェンセン –

対人知能 – 社会的意識

 

これは他の人の意図すること、意欲や願望を理解して、より健全な対人関係を作り出す能力です。ポジティブで効果的なコミュニケーション、そして尊敬や共感ができ、向社会的な態度を持ち、自己主張ができ、人と協力できるようにするための訓練もこのスキルの一部です。

「実際に顔を合わせて誰かと話しているとき、頭脳の対人関係を司る部分はごく自然な状態になります。その時点で脳が集めたい情報を収集するのです。それはまるで、人の声、気持ち、しぐさから構成される詩を朗読しているかのようです。」

– ダニエル・ゴールマン –

感情の教育 心の教育

ライフスキルと責任ある決定

これらの能力は次のような日常で起こる様々な状況に直面するために必要です。

  • 目的や目標を設定する。
  • 決断を下し、責任を取る。
  • 必要であれば、サポートを求める。
  • 自己の権利と義務を認識して尊重し、他人にも同様の扱いをする。

これらのスキルによって、バランスのとれた生活を送り、深く主観的に幸福感を感じられるような人になるでしょう。

「感情的なスキルが発達した人は、人生に満足し効果的な生き方で、自己の生産性が促進するような心の習慣を身につけます。自分の感情をコントロールできない人は、心の中の戦いによって仕事への集中や明白な思考能力を妨害されてしまうのです。」

ダニエル・ゴールマン

 

 

社会的感情のスキルを習得する

幼少期に社会的感情の能力を最大に伸ばすことは重要ですが、それを習得するには、子どもがある程度成熟していることが必要であることを理解しなければなりません。そこで社会的感情を習得するのは、子ども時代に始まり、それが生涯続くものであると言えるでしょう。

 
  • Bisquerra, R. y Pérez, N. (2007). Las competencias emocionales. Educación XXI, 10, 61-82. doi: 10.5944/educxx1.