難しい思春期:兄弟や姉妹の仲に影響を与えるもの

2019年6月25日
思春期は周りの環境、自分自身、そして他人との関わり方に影響を与える複雑な段階です。本記事で、思春期がどう兄弟姉妹の関係に影響を与えるのか見ていきましょう。

10代は変化に満ちた時期で、思春期の兄弟姉妹同士の関係に必然的に影響を与えます。子どもの生活の中で、「家族」という存在は二の次になり、同時に、他の10代の友達との社交が生活の中心になるのです。

その結果、兄弟姉妹との関係が悪化することはよくある話です。かつては最高の仲間同士だった兄弟姉妹は、突然互いをイラつかせ、まるで見知らぬ相手になってしまうのです。そんなこんなで、思春期の間は兄弟姉妹の関係が影響を受けます。

兄弟姉妹は一緒に成長する相手です。物心ついたころから知っている相手で、時にはお互いの成長を助け合います。「兄弟姉妹は親友同士であるべきよ」とか「人生ずーっと一緒にいる相手なんだから」とか「無条件で兄弟姉妹だよ」だなんてセリフは、いろんな親が言っていることでしょう。

「ただ偶然に兄弟姉妹として生まれてきたからといって、兄弟愛ができるとは思いません。それは同じ親の元に生まれたというだけで、真の兄弟姉妹愛は、努力の元に成り立つものです」

– マヤ・アンジェロウ –

思春期の兄弟姉妹間の関係性に影響を与えるものとは?

  • それぞれの子どもが持つ個性や気質が、良い関係性を育んだり妨げたりします。
  • 年齢差。差が大きければ大きいほど、兄弟姉妹が一緒に経験した思い出が少なくなるので、絆が弱まる場合があります。
  • 親から受ける教育と扱い(たとえ主観的であっても)。自分より兄弟が「えこひいき」されていると感じると、腹をたてるかもしれません。ライバル意識が原因で悪くなっている関係性はこのケースに当てはまります。
  • 兄弟姉妹同士の関心・興味。共通する趣味や関心が多いほど、お互いに強い絆が生まれる可能性が高まります。

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思春期と脳の発達

「思春期は変性疾患に似ている」

– サルバドール・マルティネス(アリカンテ神経科学研究所所長) –

思春期の間、「シナプス刈り込み」として知られる現象が起こります。およそ12〜20の間、脳は発達の真っ只中にあります。

そしてこの発達過程は、認知能力と自己規制の完成により特徴付けられ、どちらも自分で様々な経験を通して学ぶことが求められます。

この発達過程において、脳は神経結合の破壊、生成、および再編成を通して形態学的・機能的変化を経験します。

アイデンティティの追求

思春期の子どもが直面しなければならないことは、脳の再構築だけではありません。例えば下記にあげることも考慮する必要があります。

これらすべての要因が集まって感情的な変化が生じることがあり、時にそんな変化の理解と制御が難しい場合があります。この難しさは、思春期の若者たちだけでなく、周りの人をも悩ませることがあります。疑いもなく、このような状況にあると、子どもと家族間の距離が広がることを余儀なくし、ひいては兄弟姉妹との関係性の変化につながります。

かつては共に遊んだり悪さをしでかした兄弟姉妹が、突然、ストレス、怒り、からかい、無関心の原因になります。急によそよそしくされる兄弟姉妹(大抵が弟や妹)は、大好きな仲間がいなくなることで悲しみや憂鬱に襲われます。

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思春期の間も兄弟姉妹間の関係性を良くするにはどうすれば?

思春期の間に兄弟姉妹間の仲を良く保つためのベストな方法は、生まれた時から始まります。つまり、兄弟姉妹を区別せず、平等で礼儀正しい子育てを実践するようにしましょう。両親は、子どもが自分自身に影響する決定をできるだけ自分で下すことができるようにしてあげましょう。

そんな基礎を築いた上で、次に従うべきアドバイスは下記の通りです。

  • 年下の兄弟姉妹と時間を過ごすように促す。自分自身の活動に悪影響が出ない限り、弟や妹の課外活動に同行したり、親が外出している間子守をしたりさせます
  • 思春期の子どもが、自分の兄弟姉妹にとってどんな存在なのかわかるように助けましょう。何よりも、兄弟姉妹がお互いをライバル視するのは避けてください。そうではなく、兄弟姉妹愛を促します。
  • 思春期の子どもに、弟や妹の扱い方をほんの少し改めるだけで関係性が改善すると教えましょう。
一緒に本を読む兄弟 思春期   兄弟 姉妹   影響

  • 兄弟姉妹同士を比較しないでください。両親が特定の子どもをひいきしないことは非常に重要なんです。
  • 問題解決の方法を子どもたちに教える。子どもが必要な助けを与え、子どもが下した決断を尊重しつつ、必要な時は介入しましょう。
  • 思春期が意味すること…つまり子どもから大人への変化、そしてそれに関連する事柄を子どもたちに説明します。