何にでも怒ってしまう子どもを助けるためにできること

02 1月, 2020
子どもの中には、すぐに怒ってしまう子もいます。こういった子どもに、必要なケアと注目を親が与えられるようになることが重要なのです。
 

子どもがなんにでも怒ってしまう場合、それは子どもの中に隠れた問題が潜んでいるサインであることがよくあります。ですので、この問題に子どもが対処するのを助けるため、特別なケアと注目を与えてあげることが重要になります。今日は、この問題について詳しく見ていきましょう。

怒り

怒りは、心理学において人間の基本的な感情だとされている8つの感情の内の1つです。この感情には喜び、信頼、恐れ、驚き、悲しみ、期待、嫌悪、そして怒りがあります。この最後の感情は与えられた状況に反対していたり不満がある際に生じます。

子どもにおいては感情により行動し、その感情もとても激しいものを感じます。怒りの感情を子どもが感じることには何の問題もありません。しかし、問題なのは怒りが引き起こす行動が害のあるものだったりそれが一般化してしまうことです。

なんでにも怒ってしまう子ども

立ち止まって注意深く観察してみると、怒りの行動が起こる前にその原因を特定することが可能です。予期していなかった反応、注目や愛情の欠如、嫉妬など…。これらは子どもが怒りからくる行動を起こすきっかけになりえます。

怒ってしまう 子ども
 

こういった場合、特別な注目を払ってあげることがとても大切です。ずっと続く怒りは普通ではありませんし、健康的でもないからです。親としては、子どもの個人的な状況を分析するプロセスを開始することが重要になります。自分たちだけでも専門家の手を借りてもいいですが、それが子どもの怒りの反応を引き起こしている可能性のある側面を見つけるのに役立ちます。

いつも子どもが怒る原因

常に怒りを感じるのには、いくつかの可能性があります:

  • 現在のストレスのかかる状況:兄弟の誕生、離婚、新しい学期の始まり、成績のプレッシャーなど。
  • (多くの場合常態化している)度重なる身体的・精神的虐待の含まれる状況:こういった景観は2種類の反応を子どもの中に引き起こします。それは無力さや攻撃の学習です。後者の場合、子どもはこの虐待による怒りを外に向けているのです。さらに自分が脅威だと感じる他のどのような状況においてもこのような反応をするようになるかもしれません。
  • 母親が妊娠中や子育ての初期段階で経験した虐待やストレスこういった経験は子どもの感情を麻痺させ、信頼が自動的に失わせてしまいます。こういった子どもは辛いと感じる状況に対して怒りを爆発させる傾向があります。
  • 不満や怒りの多い家族の系譜:子どもは自分の周りの見本をまねることで学習していきます。家族の中のロールモデルが怒りやイライラした態度を示していると、子どもも同じように振舞うようになります。不快に感じる状況に出会うたびにこういった反応をしてしまいます。
 
  • その他の要素。

子どもの幸福のためには、子どもがなぜ起こっているのかという原因を大人が見つけてあげることが本当に大切です。そしてもちろん、その状況を変えるために行動を起こすことがカギになります。

常に怒っている子どもを助けるためにできること

こういったケースに介入するには、子どもの人生に関わっている様々な要素が助け合わなければなりません。それにはまずは子どもの家族と学校が含まれます。両者が協力して反応の仕方や戦略を考えて、子どもの問題の解決に寄り添わなければなりません。主にやるべきことは以下のとおりです:

怒っている 子ども

  • 落ち着いて子どものことを尊重した態度。子どもに反応する方法として全く新しい代替法を見本として見せます。さらなる怒りで反応してしまうと、子どものもともとの怒りの反応を強化してしまうことになるからです。
  • 子どもとその子の感情、怒っていることに対する子どもの解釈に関心を示すこと。これにより子どもの振る舞いをよりよく理解し、その背景にある主な原因がわかるかもしれません。さらに、効果的に子どもに寄り添うにはどうしたらいいかもわかります。
  • より健全で他の人を尊重した反応の仕方を子どもに教え、それを実行するよう促すこと。これには呼吸法やリラックス方法、怒りを放出できる対象を選ぶことなどが含まれます。この問題に取り組んだ物語を読むのもいいでしょう。
 
  • 明確な境界線を設定し、それを伝えること。子どもが怒りを表現してもいいのですが、他の人を傷つけたりものを壊したりしてはいけませんよね。
  • 子どもの感情の自己認識を高めること。子どもが怒ることなく反応することができたら、その振る舞いを強化することが重要です。自分が怒っている時とそうでないときに感じる気持ちの違いをじっくり考えるよう促しましょう。
  • どんな状況が怒りを生むかを観察し、それを避けるようベストを尽くすこと。もしそれが怒ってしまったら、すでに合意している代替案を提案しましょう。少しずつその新しい反応法を自分のものにするようになります。
  • 子どもの共感をうながしましょう。他の人を傷つけることで怒りを吐き出している場合、共感を教えることがカギです。こういった子どもは自分の怒りが他の人をどんな気持ちにさせるかを理解する必要があります。例えば「〇〇ちゃんは今どんな気持ちだと思う?」や、「□□くんがあんなふうになっているのを見ていい気持ちになる?」などと聞いてみましょう。

結論

なんにでも怒ってしまう子どもに介入することはとても重要な課題です。自分の環境に適応する子どもの能力にとってカギとなるだけでなく、家族や先生、クラスメートに平穏をもたらすことにもなります。さらに、感情的・社会的不適応と関連のあるより大きく長期的な問題を防ぐことにも役立ちます。

正しい介入をすれば、自分の気持ちをコントロールする健全なツールを与えることになります。さらに、これから行く手を阻むことになるかもしれないあらゆる問題を、満足のいく方法で解決する方法を教えることにもなります。子どもがイライラに出会ったときに、怒りがもはや自動的な反応でなくなり、子どものメンタルヘルスも大きく改善されることでしょう。

 
 
  • De la Corte, C. M. (2017). Relación entre iguales, personalidad y problemas de ajuste en escolares de primaria de Huelva (Tesis doctoral). Huelva: Universidad de Huelva.
  • García-Fernández, J. A. (1993). Interacción entre iguales en entornos de integración escolar: un ensayo de desarrollo profesional con profesores de educación infantil y de EGB (Tesis doctoral). Madrid: Universidad Complutense de Madrid.