子どもに象徴的思考力をつけるための6つの方法とは?

2019年9月11日
象徴的思考は子どもの知性を築くために必要な基本能力の一つです。子どもに象徴的な考えを発達させる方法をご紹介します。

象徴的思考力 が向上すると、子どもは基本となる抽象的な考え方を理解できるようになります。この象徴的思考力という概念は言葉を通して得られるものです。

子どもは18か月位から、象徴的な考えを使って自己表現するようになります。その点に関しては、言葉を通して頭に明確にイメージが浮かぶと知られています。

「精神的な成長の段階において、子どもは単にまねすることと、遊びの一部としてまねることの違いを理解して、その関係性を徐々に統合していくものだと言われています。感覚運動段階でも象徴的遊びにおいて、初期のまねする行為は『記号表現』と同じであり、遊びとなったまねは『記号内容』を意味する概念として分離されています。」

–  ジャン・ピアジェ

ピアジェが言うように、子どもの成長は単に身体的発達だけでは測れないものです。最も複雑な変化が見られるのは、子どもの精神的そして感覚的発達です。

それでも認識発達の主要段階を知っておくと、子どもをサポートしやすくなるでしょう。子どもの認識的発達の各段階で適切な援助をすることができます。

 

象徴的思考力の基本

子どもが象徴的な考え方をするようになるには、表すものが人や物など身近な環境では出てこないような状況を理解することで分かります。

さらに、現実に起こっていることを表す何かの記号や、頭の中にあるイメージが呼び起こされているのです。この行動により、子どもは象徴的な概念を利用して現実を理解していることが分かります。

 

象徴的思考力を演劇や会話で確認する方法

子どもが木の枝を持って刀のふりをして遊ぶ時、それは現実の物について象徴的な仮定をする力があることを示しています。その結果子どもは象徴的な考え方をして、スーパーヒーローや天才な医者になりきっていることを想像しているのです。

子どもは動きや音を使って会話をして、名前を付けて、子どもなりの現実に意味合いを持たせています。子どもがもっと大きくなると、文章を書き絵を描いて、抽象的概念という世界を限りなく表現できるようになります。

子どもに 象徴的思考力 をつけるための方法

子どもに象徴的な考え方をつけるための方法

1.ロール・プレイング(役割演技)

子どもとロール・プレイングをして、親の役割を担当してもらい、親が子どもの役になってみましょう。楽しいシナリオを考えて、子どもがどのように親の行動を見ているかが分かります。

子どもの想像力は豊かで、すばらしいお話を作ってくれるので、きっと親を驚かせてくれる事でしょう。コスチュームや仮面、小道具などを使って、この遊びをもっと楽しくしてください。

2.お手伝いの演技

これは遊び心を導入したゲームで、簡単な家事などを子どもに手伝ってもらう遊びです。

例えば子どもがシェフのふりをして、食事作りを手伝ってもらいます。まず準備してある材料を与えて、数をかぞえたり、材料の名称を当てるゲームです。

このようにして、象徴的思考力を発達させながら、子どもが家事に参加することを自覚するようになるでしょう。

3.簡単なボードゲーム

へびとはしご、すごろくゲーム、モノポリーなどは、子どもの数字感覚を発達させます。表示、図像、イラストなどを認識するのは、象徴しているシンボルを頭に入れていく大きな一歩となります。

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4.パズルとブロック

ブロックを何か他の物に見立てて、小さなピースを使って全体像を想像しながら構築します。

さらに、目の前の現実にない物をイメージとして頭の中に浮かべるのは、まさに象徴的な概念を導き出しているのです。

5.I spy「ミッケ!」

家庭でも出かけた先でも、小さな子どもと少しの空き時間にできる遊びです。これは簡単な説明を加えた質問や提示を考えて、「何か赤い物、見つけた!」などと子どもに伝えます。

すると、子どもはその特徴に合った物を見まわして探すという遊びです。周りにある物を良く見て観察する練習になると共に、子どもの認識力を刺激します。

子どもに 象徴的思考力 をつけるためのゲーム

6.お話、なぞなぞ、言い当てゲーム

言葉を使うゲームは、子どもの象徴的思考力の発達に最適です。言葉によって、子どもはイメージを浮かべて、物やお話について考えます。

子どもが自由に想像をめぐらせると、はっきりと自分自身が創り出す世界へと進んでいきます。自分らしさを発見して、子どもの観点から見る現実を表しています。そこで、言葉のゲームをすることで、子どもの読書や筆記の動機付けになるでしょう。

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結論として、毎日の家族生活に簡単なゲームを取り入れていくことで、大きな効果が得られます。様々な角度において子どもの発達が見られると同時に、知識とコミュニケーション能力が向上するでしょう。

子どもの言語発達に貢献すると、それが認識レベルにも影響して相乗効果があります。子どもの知性というのは、色々な刺激によって反応する、本当にすばらしい構造で成り立っているのです。

  • Piaget, J. (2013). Play, dreams and imitation in childhood. Routledge.
  • Piaget, Jean. (1996). Psychology of Intelligence. New Jersey: Littlefield, Adams, and Company.