反ワクチン運動が流行っているのはなぜ?運動の流れを解説!

08 3月, 2020
反ワクチン運動は世界中で予防できる病気による死者の数を増やしています。この運動について詳しく知ること、ワクチンの重要性を理解することは非常に大切なことなのです。

反ワクチン運動は今に始まったことではなく、最初に予防接種が発明されて以来ずっと続いています。この動きはとても危険であり、公衆衛生と個人のリスクを増大させます。

さらにワクチンの効果がないという主張に関しては、科学的に証明されていません。免疫が抑制されている子どもや個人などの団体こそが、最も危険にさらされるのです。

反ワクチン運動の流れ

反ワクチン運動は予防接種に反対する人達の集団と定義されます。反対派は、ワクチンに関わることや予防接種そのものの効果よりも、危険性の方が上回ると信じています。ワクチンに反対する理由は、宗教的、政治的、倫理的、衛生的な信念に基づいています。

最初のワクチンの起源は1796年にさかのぼります。その年イギリスの地方医師エドワード・ジェナーは、天然痘が伝染しないようにする予防方法を生み出しました。それは、天然痘にかかった患者の傷口から膿疱を取り出し、それを健康な人に摂取するというものです。

それと同時に、医学のコミュニティーにおいてもワクチンに対する懸念が浮き上がってきました。その頃から今日に至るまで、反ワクチンの影響によって、多数の国で予防が可能であった感染病のアウトブレイクが起こっています。

反ワクチン運動について書かれた記事の中でも、最も有名なのは1998年に出版されたランセット誌の記事です。この科学的文献誌には、MMRワクチン(はしか・おたふく風邪・風疹の新三種混合ワクチン)と自閉症や腸疾患との関連性について触れています。

その6年後には、その論文の著者アンドリュー・ウェイクフィールドに利益相反があったことが発覚しました。資金を受け取っていたため、彼は自分の利益増加を図るために論文結果を修正していたのです。

反ワクチン運動

その論文の共著者たちによって、その研究で得られた不正な研究結果は正式に撤回されました。しかし残念ながら、被害はすでに広まってしまい、それが現在も続いています。偽造論文が発表されてから世にパニックを起こし、それが予防接種の低下の原因となりました。その結果、信頼を失ったMMRワクチンの接種率が下がり、病気のアウトブレイクを引き起こしたのです。

反ワクチン運動の根拠は何?

反ワクチン運動のウェブサイトの内容について分析した数々の研究があります。団体が主張する議論は次のように分類されます。

上記のようにワクチンに反対する団体には、それぞれ違う理由があります。反対を主張する言い分を一つずつ見ていきましょう。

  • 宗教的信仰。一部の宗教では、予防接種は外界のもので、人間の身体に対して不必要な介入であると見ています。
  • 倫理的理由。これらの団体の考え方として、(一部の国で)予防接種を義務付けることは、個人の自由を侵害していると主張しています。
  • 有効性の欠如。中にはワクチンで予防できる病気が減少したのは、予防接種のおかげではないと信じている人もいます。むしろ病気予防されたのは、社会経済の進歩の結果だと主張しています。
  • ワクチンの安全性と信頼性。この議論の焦点はワクチンや予防接種への副作用です。特に突発性(原因不明)の病気など、人の免疫機能を左右する疾患を、ワクチンと結びつけています。
  • 経済的な利益。これは、製薬会社、保険会社、薬品研究室などによる金銭的動機について議論されています。さらに予防接種に介入する業者などの透明性不足について指摘しています。
  • その他の議論。反ワクチン派は注射による痛みや、予防接種を施行する際の技術不足などに対して問題点をあげるかもしれません。

 

ワクチンの利点とは?

ワクチンは医学史上最大の進歩の一つと言えるでしょう。ワクチンによって、年間数100万人もの命を救うことが科学的に証明されています。

それと同時に、世界で数100万人もの人が、ワクチンで予防できる疾患によって亡くなっています。これは予防接種へのアクセスがないという理由もありますが、一部はこの反ワクチン運動による結果かもしません。

ワクチンの重要な特徴をしっかり覚えておくことが大切です。

  • ワクチンは安全です。これは医薬品の中でも安全性の高いものです。ワクチンは多数の安全管理を通してから予防接種が実施されます。
  • ワクチンによって、予防する病気にかかることはありません。
  • ワクチンは自閉症を引き起こしません。(そして予防できる病気の方が自閉症よりも深刻で、生死に関わる問題です。)
反ワクチン運動 危険性

  • ワクチンは幅広い効果があります。
  • ワクチンは長期間の効果がありますが、追加免疫効果が必要な場合もあります。
  • 各個人と共に集団が疾患にかからないように、保護を維持ためにワクチンは不可欠です。
  • 子どもの健康を守るのは、明らかに道徳的な価値に関わる倫理的問題です。
  • 公正な科学的研究データの検証結果によって、予防接種が推奨されます。

ワクチンのその他の利点

現在、予防接種の代替医療として挙げれられるものは、どれもワクチンの代わりにはならず、それに近い効果もありません。アメリカの各州において、子どもは就学するのに予防接種をすることが義務付けられています。それでも、その内47州では、宗教的または倫理的理由における免除も認めています。

同様に、両親は自分の子どもを守る公民的および道徳的義務があります。それに従うことによって、より良い社会を築き、自分達を保護して、特に予防接種を受ける機会がない人たちも救うことができるのです。

現在私達が小児疾患が及ぼす深刻性に全く気付いていない理由は、伝染病による死の脅威を目撃したことがないからでしょう。衛生面の向上によって感染の発症数が抑えられているとも言えますが、撲滅を果たした伝染病においてワクチンの役割は否定のしようがありません。

残念ながら、反ワクチン運動によって、小さな子ども達や弱い立場にある人達が、今では予防できる病気を患う危険が増しているのです。

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