怒りをコントロールするにはどうしたらいいの!?

2020年3月17日
怒りなどの感情をコントロールする方法を知っていることが、子どもの養育や対人関係の秘訣となります。

怒りという感情は基本的な感情なので、母親や父親になると、時には怒ってしまうのはごく普通のことです。しかし、怒りの感情をコントロールする方法を知っていることが子どもへのしつけの基本となり、結局私達の心の安定につながります。

マリア・ホセ・ボッシュの話では、怒る原因になったことを考えれば考える程、怒りの理由に気付いて、自分が怒ることを正当化するそうです。そこで怒りとそこに至る経路を理解する方法を知ることが、より良い人生を送るために肝心なのです。

でもどうしたらこの感情を認識できるのでしょうか? 怒りの感情はどのようなものなのでしょう?

 

怒り:基本的な感情

感情には次のように様々な定義があります。

  • 無意識の衝動
  • 周りの刺激に対する反応
  • 認識的および神経化学的プロセス

これらによって、汗をかいたり、呼吸が乱れたり、という身体的変化も起こります。

しかし感情の定義を上手く説明したのは、心理学者のダニエル・ゴールマンです。感情というのは気持ちとそれを特徴づける考えである、と彼は説明します。これは心または生体状態に影響が出て、身体に何かしらの反応を起こすのです。

感情は身体から送られてくるメッセージであり、その置かれた状況を乗り切って、そしてそれに反応しようとします。怒りは、その他の感情、悲しみ・嫌悪・恐怖・驚きと共に、基本的な感情の一つであり、私達の身体に必要な生存メカニズムですが、怒りを統制するにはどうしたらいいのでしょうか?

怒り をコントロールする方法

私達の怒りは、考えや気持ちによってあふれ出て、身体的・神経化学的な変化を引き起こし、身体が一定の反応を示します。しかしその影響を及ぼす、いくつかの条件要素もあって、人の性格的なものや私達を取り巻く社会文化的な環境も関係してきます。

怒りをコントロールする方法:感情の認識

自分の感情を認識することは心の安定の秘訣となり、毎日の生活における対人関係での基本ツールとなります。ある状況によって自分が怒るかもしれないと素早く見抜くことができれば、その方向性を変えて、感情に対して効果的に対処することが可能になります。

感情経験は人によって様々です。それぞれの性格や、置かれた状況、そして過去の経験によっても変わってきます。

そこでどのような状況で怒りを感じるのか認識するためには、まず自分自身を理解し分析して、何が気になったり、イライラを引き起こすのかを探し出さなければいけません。そうすると、「リスクが高い」と思われる状況に直面した時に、心準備ができるようになります。

もうすぐ怒りが爆発してしまいそうな時に、体内で送られる身体的信号が警告してくれます。その信号を認識すれば、怒りをコントロールする手段を選ぶことができるでしょう。

  • 呼吸が荒くなる。
  • 一般的に気分が悪くなったり、お腹が痛くなる。
  • 特に肩などの筋肉が硬直する。
  • 汗をかく。
  • 歯を噛みしめたり、こぶしを握りしめる。

他にもさらに明白に探知できる合図は私達が何を考えているかです。なので、常にネガティブな考えを持っていると危険です。それは私達の感情に火をつけるようなもので、怒りが爆発する可能性が増すだけです。

怒りをコントロールする4つのアイデア

感情を受け入れる

まずはこの感情が存在するという事実を受け入れる必要があります。これらの感情を持つということは、その根底になる理由があるものです。怒りに関して言えば、何か不公平なことがあるとその気持ちを表したくなります。でもその気持ちを抑えつけたり、妨げたりすることによって、自分の自信がなくなることもあります。

感情を認識する

感情を認識することは、それをコントロールするするための最初のステップです。自分は怒っている、何かが気に入らない、そして嫌な気持ちになっているということを分かって認識することで、自分の意思決定をコントロールできるようになります。

怒り をコントロールするには?

落ち着きを求める

私達が怒っている時には、落ち着くことが一番の武器となります。怒りにエネルギーを費やし続けていると、自分の行動を正当化するようになるでしょう。ということは、明白な解決法ではあるけれど、落ち着きを求めることが怒りの波を抑える一番の方法なのです。

他にも良い方法は、走ったり、散歩したり、呼吸を意識して、深呼吸するなど、リラックス効果のあるアクティビティを選ぶこと、または単に静かな場所へ行くこともできます。

何が起こったのか振り返る

これはとても重要なことですが、何が起こったのか振り返ると、自分の経験から学び、その後に怒りをコントロールできるようになるでしょう。「なぜ自分はイライラしていたのか?」、「どうやって解決したいのか?」、「何かできることがあるのか、それとも単になるがままに任せるべきか?」などと考えることで状況を分析して、自分自身をより良く理解することができます。

ボッシュ氏によると、怒りというのは、悲しみなどの感情と同じく倍増していくものです。なぜ怒っているかと言う理由を考えれば考えるほど、もっと怒りが増してしまうのです。状況をもう一度考え直すと、もっと怒りの炎が大きくなってしまいます。その結果、さらに怒る理由を見つけてしまうでしょう。

怒りという感情は私達の防御攻撃メカニズムを活性させ、ダメージを与えたり崩壊することが目的であるネガティブな考えを引き起こすのでしょう。これは基本的な感情であることは事実ですが、それを阻害するのは逆効果です。それでも、怒りをコントロールできないとしたら、自分を破壊することになり、周りにいる人達も傷付けてしまいます。

「怒りに対する最善の手段は猶予である。」

– セネカ –

  • Bosch, M.J. (2009). La danza de las emociones. Edaf. España: Madrid.