離乳食を始める上で注意したいポイント
離乳食は赤ちゃんの発育の基礎をなす食事と言えるでしょう。赤ちゃんが生後6ヶ月を迎える頃には、離乳食に挑戦させなければなりません。離乳食を通じて、赤ちゃんは新たな食感や、味に慣れていくのです。また、赤ちゃんの消化器官を少しづつ「鍛えられて」いきます。
ここで問題なのが離乳食にどういった食材を取り入れていくかです。一般的には、バナナのような柔らかい果物が推奨されます。しかし、バナナは最初の選択肢として必ずしも正解とは言えません。バナナを離乳食に取り入れる前に、食物繊維が豊富な果物を取り入れることをお勧めします。
離乳食を始める際のポイント
赤ちゃんが初めての食べ物を味わう時、その表情は少し曇っているかもしれません。これはごく一般的なことです。なぜならば、それがこれまでの食事で味わったものとは異なる食感を持つからです。赤ちゃんに慣れさせるためには、保護者が根気強く与え続けることが大切です。
時間を決める
赤ちゃんに食事を与える際には、毎回同じ時間に与えることが大切です。 そうすることで赤ちゃんの身体も食事時間に慣れていきます。これは、食べ過ぎ予防の観点からもとても大切です。赤ちゃんに休みなく食べさせ続けることは良いことではないと覚えておいください。
快適な環境作り
離乳食は、赤ちゃんの目に、これまでに見たことのない奇妙なものに写っているかもしれません。だからこそ、食事の際には周囲の環境を穏やかで快適に整えることが重要です。周囲に気を散らすものがなく、完全な静寂ではなく、わずかに雑音が聞こえるくらいが理想的です。無理に椅子に座らせる必要はありません。抱っこしてあげたり、膝の上に乗せて食事を与えても問題ありません。
まずは、1食分のミルクから置き換える
離乳食を始める上で気をつけていただきたいのは、ミルクから完全に移行させないということです。赤ちゃんにとってあまりに突然すぎる変化は好ましくありません。まずは、一回の食事を離乳食に変更するくらいが良いでしょう。
お昼にミルクを与えている場合には、この食事を離乳食に変えてみてください。赤ちゃんが十分に食べられるようになれば、以降は授乳をやめて構いません。一方、赤ちゃんがお気に召さないようであれば、授乳を続ける必要があります。
根気強く、しかし、強制はNG
離乳食をたくさん食べさせる必要はありません。そして離乳食を食事に取り入れる際には、保護者が根気強く続けることが大事です。多くの方が、健康のためにも赤ちゃんには用意したものを全て食べきって欲しいと考えます。もちろんそれが理想ですが、無理にたくさん食べさせる必要はありません。スプーンで無理やり食べさせようしてしまうと、赤ちゃんが戻してしまう可能性があります。そうなってしまえば、ますます子供に食べされることが難しくなるでしょう。
離乳食を始めるタイミング
赤ちゃんは、初めて経験する離乳食を嫌がるかもしれません。しかし、これは必ずしも「好きではない」という意味ではありません。初めての食べ物に戸惑ったり、奇妙に感じたために嫌がった、ということも十分に考えられます。重要なのは赤ちゃんが新しい食事を受け入れらるように手順を踏むことです。
保護者の方に考慮していただきたいいくつかのポイトがありますので以下に紹介します。
- 離乳食やピューレを甘くしたり、塩を加えたりしないでください。
- 赤ちゃんの窒息を防ぐためにも、食べ物は細かく刻むようにしましょう。
- 熱すぎてはダメですが、食べ物はなるべく温かくしましょう。
- 離乳食やピューレの食感は滑らかすぎてもいけませんし、粗すぎてもいけません。
- スプーンで食事を与えている際に、赤ちゃんが顔を背ければ、それは満腹でこれ以上いらないという合図かもしれません。
- 子供が離乳食を少ししか食べず、まだ空腹の様子であればミルクや母乳を与えるようにしましょう。
- 食後は、喉が渇いている可能性があるので水分補給を忘れてはいけません。
- 赤ちゃん中には、8ヶ月をすぎてようやく離乳食を受け入れる子もいます。とにかく忍耐強く行いましょう。
どんな食べ物から始めるべきか
離乳食を始める前には、まずかかりつけの医師に相談してください。お医者さんがどういった食材、食品から始めるべきかを正しく教えてくれるはずです。いくつかオススメの食材を紹介します。
- 穀類:オーツ麦、米、トウモロコシ、大豆、タピオカ
- 野菜:じゃがいも、にんじん、さつまいも、かぼちゃ、ねぎ、レタス、ズッキーニ
- 果物:オレンジ、プラム、モモ、リンゴ、ナシ、バナナ
「赤ちゃんに必要な栄養素を逃さないためにも、フルーツはそのまま、調理する場合はコンポートにして与えてください。」
赤ちゃんの発育には、食事から摂取する栄養素が欠かせません。赤ちゃんにはしっかり栄養を与えることが大切です。ここまで紹介したポイントを参考にして離乳食を始めてみてください。
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