子どもの鼻血:原因と治療
お子さんが急に鼻血を出すと、びっくりするかもしれません。鼻血を急いで掃除しなければならないことに加え、なぜ鼻血が出たのかとおそらく理由を知りたくなるでしょう。
幸い、子どもの鼻血は大変なことに思えますが、たいてい深刻なことはありません。しかし、頻繁に出たり、出血がひどい場合は、高血圧や血液凝固障害などの深刻な健康上の問題のサインかもしれません。
ですので、鼻血と言えど注意しておく必要があるのです。そして、大量の鼻血が長い間出る場合、貧血などの別の問題につながる恐れもあります。
なぜ子どもが鼻血を出すのか?
鼻の中は小さくデリケートな血管で満たされています。これらは比較的簡単に傷つき血が出てしまいます。したがって、子どもの鼻が乾燥や鼻の薬やなんらかの感染などで炎症を起こすと鼻血が出ることがあります。
鼻の粘膜が乾燥しひびが入ると鼻血が突然出ます。乾燥した気候や、家のヒーターからの風が温かく湿度が高い冬などに良く起こります。
普通の血液凝固を防ぐ薬などを飲んでいる場合鼻血が出やすくなります。この場合、たくさん血が出ることでちょっとしたトラウマになってしまうこともあります。
もちろん、鼻血が出血障害やその他の全身性疾患であることはほとんどありません。最もよくある原因は:
- とても乾いていたり冷たい空気を長時間吸うこと
- 鼻を強く噛みすぎること
- 鼻をほじること
- 鼻に何かが当たること
- 鼻の中に何かがつまること
- アレルギー
- 鼻やのど、鼻洞に感染症を起こしていること
- 特定の薬
- 便秘の時にいきみすぎること
子どもの鼻血が出たときにどうすればよいか
子どもをイスに座らせることで、子どもの鼻血が出にくくすることができます。そして、血を止めるために以下のステップに従いましょう:
- 子どもをまっすぐ座らせ、優しく頭を前に倒します。頭を後ろに傾けてしまうと血がのどに流れてしまうということを覚えておきましょう。
- 鼻筋の下の柔らかい部分をつまみます。同時に、お子さんには口で呼吸させます。
- 約10分間圧力を加え続けてみてください。やめるのが早すぎると、お子さんの鼻からまた血が出てしまいやすくなります。お子さんの鼻筋に氷を当てて、血が流れにくくすることもできます。
頻繁に出たりあるいはひどく出る場合は、高血圧や血液凝固障害などの深刻な健康上の問題のサインかもしれません。
鼻血が出てお医者さんに行かなければいけない時
以下の場合、救急に行かなければなりません:
- お子さんが頻繁に鼻血を出すとき
- 何かが鼻の中に入ったことで鼻血が出ているとき
- お子さんが最近新しい薬を飲み始めたとき
- 血が、歯茎など別の部分からも出ているとき
- 子どもの身体中にあざができているとき
- 鼻血が頭を打ったことで出たり、お子さんが頭が痛いと訴えてきたり、衰弱間やめまいを覚えているとき
- 10分間鼻を抑え続けても鼻血が止まらないとき
お子さんの鼻血が出ないようにするためには
以下の簡単なアドバイスに従えば、お子さんの鼻血を予防できます:
- お子さんの爪を短く保ち、お子さんの指が鼻に入ったときに怪我しないようにする。
- 生理食塩水やノーズスプレー、ジェルなどでお子さんの鼻の中を潤しておく。また、お子さんの鼻の入り口に抗生軟膏を優しく塗ってあげる。
- 家の空気が乾燥していると思ったら、冷たいスチームの出る加湿器を子ども部屋に置く。
- お子さんが鼻に怪我をしそうな活動をしているときは、鼻を保護できるものを必ず身に付けさせる。
最後に、きちんと予防をしていてもときに子どもは鼻血を出すものだということを覚えておきましょう。なので、お子さんが鼻血を出してもパニックを起こさないでください。一般的に、こういったタイプの失血は無害で、たいていの場合すぐに止めることができるのです。