脊椎麻酔とその出産における役割

出産の痛みを和らげる薬には、たくさんのメリットがあり、方法もいくつかあります。脊椎麻酔は硬膜内麻酔とも呼ばれますが、出産の際に最もよく使われる麻酔のの一つです。
脊椎麻酔とその出産における役割

最後の更新: 06 1月, 2019

脊椎麻酔は、出産の痛みを軽減し、和らげるために使われます。

お母さんは皆、出産予定日が近づくにつれてある程度不安を感じるものです。幸い、医療の大きな進歩により、出産はずっと安全なものになりました。

それでも、新しくお母さんになる人には、その時が来た時にベストな決断ができるよう、情報提供がしっかりなされなければなりません。

出産時に使われる麻酔には異なる種類があり、それは状況によって違います。最もよく知られているものには以下のようなものがあります。

  • 全身麻酔
  • 硬膜外麻酔
  • 局所麻酔
  • 脊椎麻酔、または硬膜内麻酔

これらすべての麻酔に共通することは、それが痛みを和らげるということです。

手術が必要な場合、完全に意識をなくす麻酔や、周りで何が起こっているかわからなくなるものなどを使用します。

経腟分娩では、脊椎麻酔により痛みを軽減できます。

帝王切開の場合、これにより子宮の陣痛が止まります。麻酔後15分以内に、体の中心から下の部分の感覚がなくなります。

麻酔が神経の感覚をすべてブロックし、影響のある体の部位を感じることも、動かすこともできなくなります。

脊椎麻酔の技術

脊椎麻酔をするためには、患者は体の側面を下にして横になります。消毒殺菌した針を、脊柱に直接刺します。

これをするために、麻酔医は二つの脊椎骨が隣り合っている的確な場所を探さなければなりません。針を入れる場所は、効果を効かせたい場所によって変わります。

針の位置が決まったら、皮膚を通して局所麻酔を注射し、それが細胞組織、靭帯を通り、直接髄液に届きます。

脊柱に麻酔が入ることで、痛みの信号が脳に届かなくなります。

この過程の中で、患者は怪我をしないようにじっと動かないでいなければなりません。

注射の際に極度の痛みを感じた場合、医者は脊椎麻酔のプロセスを停止しなければなりません。

その場合、関わりのあるエリアにリスクがあるかもしれません。

脊椎麻酔と出産

出産時に脊椎麻酔をするメリット

出産の際に使用できる様々な痛み止めの中で、脊椎麻酔はその効果を得るのに最も少ない麻酔を使用します。

これはつまり、出産後に体の中に存在する薬の量がとても少ないということです。

脊椎麻酔は、内臓にいっさいのダメージを与えず、母乳にリスクが出ることもありません。

脊椎麻酔は硬膜外麻酔よりも速く効くので、一刻を争うようなときにはとても役に立ちます。

このタイプの痛み止めは無くなるのも速いので、お母さんが回復するのも速くなります。

つまり、新しくお母さんになった人が、麻酔の後遺症もなく新生児と絆を深め、そのお世話をすることができるということです。

患者への脊椎麻酔のその他のメリットとしては、カテーテルを残しておく必要がないということです。注射1本で済むのです。

「脊椎麻酔は、内臓にいっさいのダメージを与えず、母乳にリスクが出ることもありません。」

脊椎麻酔の副作用の可能性

ほとんど例はありませんが、このタイプの痛み止めを使うことで副作用が起こることもあります。幸い、たいていは深刻なものではありません。

麻酔に対する悪い反応による症状は次のようなものです。

  • 頭痛やひどい偏頭痛
  • 背中の痛み
  • 神経へのダメージ
  • アレルギー反応
  • 感染症
  • 排尿がしにくい
  • 低血圧
脊椎麻酔 の副作用

いいお産

「脊椎麻酔」「硬膜外麻酔」も、出産において広く使われています。

この二つのタイプの主な違いは、脊椎麻酔の場合、脊柱自体に届く細い針を使用して、1回の注射を行うということです。

神経の信号への効果は確実で、麻酔医はその持続期間を調節することもあります。

お母さんになる人が、全ての検診に行っていて、自分の健康状態を把握していれば、脊椎麻酔は全く安全なものです。

患者が麻酔に対してアレルギーがなければ、脊椎麻酔を使わないように勧められる可能性は低いでしょう。

出産時に痛み止めを使うかどうかを選ぶ時が来たら、ヘルスケアの専門家からそのやり方の説明を受け、一番いい選択肢を選びましょう。

目的はいつもお母さんと赤ちゃんにとって、一番よくて最も健康的な出産を行えるようにすることです。お母さんが経腟分娩をするにしても帝王切開をするにしても、その結果は同じです。新しい命がやってくるのです。

ほとんどのお母さんにとって、一番いいお産は痛すぎないものでしょう。しかし、痛み止めを使わずに出産したいという女性もいます。

あなたの体のことはあなたが一番よくわかっていますし、その選択をする権利もあなたのものなのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。