タートル・テクニック:セルフコントロールの方法

タートル・テクニック:セルフコントロールの方法
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 11 6月, 2018

タートル・テクニックは、子どもが自分の感情をコントロールするのに役立つツールの一つです。子どもの社会性教育の一部であり、子どもの手に負えないような行動に繋がってしまうような間違った子育てに使うものでもあります。

今日の多くの親御さんが、子どものベストな育て方はどういうものかと戸惑っています。そして、制限をたくさん設けることを恐れている方が多いようです。

一方で、ここまでというラインを設定することの必要性もわかっています。この曖昧さにより、子どもは感情のコントロールができなくなってきているのです。

セルフコントロール不足は、一般的に子どもの典型的なかんしゃくの中に見つけることができます。発作的な怒りから、親がコントロールできないくらいに暴れたり叫び声をあげたりしてしまいます。

ときにはこうすることで親を疲れ果てさせ、欲しいものを手に入れようとすることもあります。このタートル・テクニックは、これを防ぐことができるのです。

タートル・テクニック

多くの親御さんが、自分たちの子どもを異常に活発だと言います。しかし多くの場合、ただ不安を感じていて、落ち着かないだけなのです。

ちゃんと導いてあげないと、子どもは混乱し、不安になります。この不安を、とっぴな行動や反抗、急な気分の変動など表現しているのです。

この場合は、セルフコントロールを身に付けるためのタートル・テクニックが有効です。このテクニックはたった4つのステップでできています。:

子どもに殻にこもるよう教えましょう

お子さんにタートル・テクニックを説明をするときは、学校で困ったことがあった小さなカメさんのお話をしてあげると良いでしょう。このカメさんは先生の質問に答えたとき、お友達からからかわれ、教室の外に飛び出してしまったのです。

もしとっても怒ったときは、殻にこもって10数えてみてね、と先生はカメさんに言いました。小さなカメさんがそのアドバイスの通りやってみたら、まるで魔法のように、すべての問題が解決してしまったのです。

あなたのお子さんにもこのお話と同じように、カメさんのポーズをとってもらいましょう。殻があったらその中に入るかのように、しゃがんで頭を腕で覆うのです。

タートル・テクニックとは、子どもが物理的に、目で見えるように内観を教える方法なのです。

タートル・テクニックのやり方

筋肉の緊張をとかせましょう

子どもが殻の中に入ったら、ゆっくりと深呼吸をします。お子さんに、ゆっくり息を吸って吐くことに集中するよう伝えてください。

こうすることで子どもは筋肉をリラックスさせ、怒りとともに発生した筋肉の緊張をほぐすことができるのです。

解決策を考えましょう

子どもが殻から出てくるときは、自分がどうするかを考えなくてはなりません。つまり、問題を解決するためにどんな方法があるかを考えさせるのです。

ここでは、あなたも方法を提案してあげることもできます。しかし、最終的な意思決定は子どもがしなくてはなりません。

カメのポーズを解きましょう

お子さんが自分の状況にどう対応するかを決めたら、殻から出る時間です。カメのポーズをやめて、子どもが自分で決めたように問題を解決させましょう。

お子さんがこのテクニックを完全に理解し受け止められるようになるまで練習しましょう。かんしゃくを起こすよりずっと効果的な方法だということがそのうち理解できるようになります。

タートル・テクニックの利点

タートル・テクニックは、小さいお子さんに特に有効です。一般的には、3歳~7歳の子どもに適しています。

しかし似たようなメカニズムをもう少し大きい子どもに使うこともできます。お子さんの興味があることや好きなことに合わせてタートル・テクニックのステップを変えればよいのです。

タートル・テクニックの利点

タートル・テクニックの主な利点は、子どもに自分をコントロールし続けることを教えられるというところです。しかしこのテクニックにはそのほかにも多くの利点があります。例えば以下のようなものです:

  • 自立性を育てること。子どもが自分の感情をコントロールできていると感じると、自分の行動をさらにコントロールできるようになります。それにより自立性と自信がさらに育ちます。
  • 自分の推測を信じるようになること。お子さんはだんだんと、常に行動する前に考えた方が良いということが理解できるようになります。自分のとる行動が、そうした方がより効果的であることに気が付くからです。これは大人になってからの人生のためのとても重要な教訓となります。
  • 不安を少なくできること。お子さんがより自分をコントロールできていると感じると、より安心するようになります。よりしっかりした行動をとれるようになることで、人間関係でいざこざが起こることも少なくなります。
  • 自尊心を高められること。タートル・テクニックにより、子どもは自分のことがより好きになれます。これはやがて、自尊心を高めることにつながります。
  • 責任感を強めること。どんな解決法がいいか考え、決めるのはお子さんです。このことにより、自分の行動の責任は自分でとらなければならないということが理解できるようになります。

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