【子どものしつけ】よくある4つの問題行動とその対処法
子どものしつけに関する問題はよくあることです。親の我慢の限界を超えてしまうような子どもの問題行動に遭遇することも少なくありません。今回はそのような問題を4つ取り上げその対処法を詳しく見ていきます。
子どもの問題行動の対処法を知ることは非常に重要であり、良いしつけは子どもが人生において自分自身をより良く管理し、目標を達成し、他の人と調和のとれた生活を送るのに役立ちます。
子どものしつけに関する問題とその対処法
お子さんの特定の問題行動に悩んでいる親はたくさんいます。よくあるしつけに関する問題とその問題に対して何ができるのか見ていきましょう。
合わせて読みたい『子どもが親を無視したり無礼な態度をとるのはなんで?』
うちの子は言うことを聞かない上、午前中に学校に行かせるのはほぼ不可能
学校や外出時など、服を着なさい、歯を磨きなさいと何度も子どもに言うのに当の本人は上の空ということはありませんか?学童期の子どもにはよく見られる行動ですが、どうしたらいいのでしょうか。
- 前日の夜に次の日の着替えや必要なものを一緒に準備してあげましょう。こうすることで、朝の時間を無駄にすることを避けられます。
- 出かける前に、朝にしなければならないことを一緒にリストアップします。まだ字を読めない場合は、絵を使って必要な手順を示し、忘れ物をしないようにしてあげます。
- 叱るのではなく、自分のやったこと・やらなかったことの結果がどのように自分に降りかかるかを分かるようにします。例えば、着替えが終わっていない場合は車の中で着替えをしなければならないと伝えるのです。こうすることで、急がないとパジャマのまま登校しなくてはいけないということが分かるようになります。
- 何かをやるときはアラームをセットして、それを終わらせるのにどのくらいの時間があるかを伝えます。その時間はしっかりと確保してあげましょう。
いつも親に逆らってくる
反抗的な子どもは、やってはいけないと何度伝えても親の言うことを聞くことはありません。例えば、オモチャを拾って投げる子どもに対して「投げてはいけません」と強く、あるいは優しく言ったとします。しかし、子どもはかんしゃくを起します。この場合、どうしたらいいのでしょうか。
- 代わりに出来ることの選択肢を与えてみましょう。物を投げたいのであれば、庭や公園に行ってボールを投げることはできるけれど、家の中でオモチャを投げることはできないと伝えます。伝える時は、落ち着いた口調できっぱりと伝えます。
- それでも言うことを聞かない場合、「オモチャを投げたら取り上げます」など、行動には結果が伴うことを伝えます。それでも再び投げたら、オモチャを拾い子どもに渡さないようにします。こうすることで原因と結果を理解できるようになります。オモチャを返してとしつこくねだられても、渡してはいけません。
- 常に敬意と共感の心を大切にして子供に話しかけましょう。
- かんしゃくを起こしたら、落ち着くまで抱きしめて安心させてあげましょう。
他のお友達を叩いてしまう
自分の思い通りにならないと、他のお友達を叩いてしまう子もいます。オモチャを取られると、その子を叩いてしまうこともあります。そして、親に注意されると親も叩くのです。6歳以上であれば、他人に怪我をさせてしまう力もあるため、親にとっては非常に気になるところです。どうしたらいいのでしょうか。
- まず大切なのは、親が子どもを叩いてはいけないということです。叩いても子どもの行動は直りません。
- 子どものモヤモヤした感情や怒りを発散させる他の方法を見つけてあげます。
- 子どもが落ち着いているとき、叩くことは許されないということをお母さんからもお父さんからも伝えます。そして、叩いたことでどんなことが起きるかも伝えます。例えば、一緒に遊んでくれるお友達がいなくなる、学校では罰を受ける、警告を受けるなどです。
- 自分の気持ちを表現する他の方法を示してあげましょう。怒っていると感じたら部屋に行くように言う、あるいは一人でどこか他の場所に行って気持ちを落ち着けるように促します。
- 怒りを感じて誰かを叩きたくなったときに使える良い方法を探してあげます。その方法を見つけられれば同じような感情になった際に落ち着くことができるからです。
いつも口答えをする
しつけと思って注意しても、鼻で笑い口答えをする子どももいます。さらに、これは家庭内だけではなく、学校でもやっていることが気に入らないと先生にさえ同じように口答えしてしまうのです。このような場合どうしたらいいのでしょうか。
- 子どもといる時にこのような態度に出たら、親はもちろん、他の誰かを侮辱することは決してしてはいけないことだと言い聞かせます。そのような行動は許されないのです。
- 落ち着いたしっかりとした口調と毅然とした態度で話します。苛立つようなことはせず、子どもが不適切な行動をやめるまで話してはいけません。そして、次のようなことを言うのもいいでしょう。「そのような話し方をやめない限り返事はしません。敬意を持って話しかけてくれたら話します。」
- それでも失礼な態度をやめない場合、そのことを後悔するような結果が待っていることを伝えます。その言葉はきちんと守り、撤回しないようにすることが大切です。
- 敬意をもってあなたや他の人に話しかけた場合は褒めてあげ、この肯定的な行動を強化します。
まとめ:子どものしつけ
今回は、親として直面する最も多いしつけに関する問題に触れてきました。ご紹介した対処法の中から、お子さんに合ったものをいくつか試してみてください。
もし問題行動が改善しない、あるいはコントロールするのが難しいと感じた場合、専門のカウンセラーに相談し、お子さんと一緒にそのような状況で何をすべきかを個別に指導してもらうことをお勧めします。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Sanchez, F. (2017). Conflictos entre padres e hijos: el problema de la disciplina. http://www.codajic.org/sites/www.codajic.org/files/Adolescere%20%20Conflictos%20entre%20padres%20e%20hijos_1.pdf
- Plascencia González, M. (2009). Hablar, no golpear: Razonamiento infantil sobre disciplina parental. Revista mexicana de investigación educativa, 14(43), 1103-1127. http://www.scielo.org.mx/scielo.php?pid=S1405-66662009000400006&script=sci_arttext