祖父母奴隷症候群の影響:サポートにはケアが必要!

2020年2月20日
家族のことを頼みすぎると、祖父母はストレスを感じ精神的にも身体的にも深刻にバランスを崩してしまうかもしれません。これが祖父母奴隷症候群と呼ばれているものです。

祖父母奴隷症候群は21世紀の新しい病気です。WHOも祖父母としての役割の濫用の形としてこれを認識しています。もちろん、祖父母の多くは自分の孫のお世話を喜んでします。以前よりも落ち着いて愛情を持って、また親になったような気持ちになれるからです。

しかし、家族が育つにつれてストレスも多くなっていきます。孫は成長し、それとともにそのニーズも増え、さらに毎日しなければならないお世話も増えていくからです。

21世紀の祖父母

今日、私たちの社会の家族関係は大きく変わりました。数十年前までは、50歳になる前に祖父母になることは珍しくありませんでした。しかし、現在は親になる年齢がかなり上がっています。そのため、70歳ごろに祖父母になるというのがもっと一般的になってきているのです。

そしてもちろん祖父母と孫の関係も大きく変わっています。子どもとの関係や住んでいる場所、子どもの態度や文化など様々な要素によってこれは変化します。

家族の中には、祖父母の存在が子どもを育てる上で重要になっている家族もあります。家族の状況によって、祖父母の必要性の大小も違うのです。

祖父母奴隷症候群

ときどき、または特別なときだけなら、祖父母の家族の生活に大きな問題は及ぼしません。しかし、常に必要とされているととても大きなストレスを抱えることになってしまうのです。

祖父母奴隷症候群とは?

祖父母奴隷症候群とは、身体的にも精神的にも負担を追いすぎている男女に現れる深刻な病気です。それにより、こころとからだに深刻で進行性のバランスの崩れを引き起こすのです。

循環器専門医のアントニオ・ギハーロによると、これは特に専業主婦の女性に現れやすく、とてもよくあるものだそうです。こういった女性は厳格な秩序感覚、責任感、気品と謙虚さを持っています。

自分は役に立っているという祖父母の気持ち

心理学者のエンカナーシオン・リニャーンは、なぜ祖父母の中には、孫を自分の子どものように感じるほどにこの状況に身を捧げてしまう人もいるのかということについて、いくつかの答えを提示しています。

彼女によれば、孫や家族を支え続けなければならないという風に感じてしまうのは、教育と価値観が主な理由なのだそうです。また、これが祖父母が自分は役に立っていると感じ続けるための方法になっているとも考えています。祖父母は自分は役立たずだと感じることを恐れていることが多いのです。

祖父母奴隷症候群の影響:健康への影響は?

エンカナーシオン・リニャーンは、祖父母奴隷症候群に苦しむ祖父母には、2つのタイプの健康被害が現れると言います。それは、身体的なものと精神的なものの2つです。

リニャーンによれば、身体的な問題としては、高血圧、頻脈などの発作、体のほてり、めまい、そして疲労につながる体の弱りなどが挙げられるとしています。

祖父母奴隷症候群

精神的な影響としては、祖父母の全般的な気分に悪影響がでます。状況に対処しきれないと思った時に、不安になってしまいます。また、自分の中のモチベーションの欠如によって、悲しみや落胆も感じます。これらすべての感情が、不快感を感じていることへの罪悪感として祖父母をさらに苦しめるのです。

「愛は世代から世代へを渡すことのできる最もすばらしい贈り物である。」

-リチャード・ガーネット―

祖父母の大きなサポートにはケアが必要

この負担のかかりすぎる状況にはいくつかの要素がありますが、例えば経済危機のために経済的支援という意味で祖父母を必要とする家族も多くいます。

ですので、祖父母は多くの家族にとって大きな支えとなっています。親が働いている間、祖父母に子どもを預ける方がずっと安く便利だからです。そのため、責任と能力の間のバランスを見つける必要があります。そうすれば祖父母を苦しめる身体的・精神的問題を防ぐことができでしょう。