自分の宗教を子どもにも信仰させるべき?それって悪いこと?

18 2月, 2020
信仰とは個人的で深いものです。子どもに信仰を引き継がせようとする際には、それをどこまでやるべきなのでしょうか?

親が自分の宗教を子どもにも信仰させるべきかどうかについては様々な意見があります。昔はこのジレンマは実質的に想像もできないものでした。信仰は確実に、そして直接世代から世代へと受け継がれていっていたからです。それは親だけでなく、社会もその役割を果たしていました。

しかし今日この時代では、集団的な思考が発展し、いかなるレベルでも人権が守られることに対して関心が高まっています。これにより子どもの精神に影響をもたらそうとすることが果たして適切なのかどうかについて、議論が交わされるようになったのです。

これを親として当然の義務だと考える人がいる一方で、それは子どもから選択の自由を奪っているととらえる人もいます。

子どもに信仰を引き継がせることは悪いこと?

子どものことを尊重した子育てをしようとするなら、宗教的な信仰を引き継がせるということは子育ての哲学と相反するかもしれません。

信仰はいかなる場合にも決して強制されるべきものではありません。むしろ、すべての人の信仰(あるいは信仰しないこと)が尊重されるべきです。そしてそれは子どもも例外ではないのです。

宗教の中には人生の中の特定の要素をタブーとしている教義を持っているものもあります。これが子どもの発達に害をもたらしてしまうという恐れもあるでしょう。

アイデンティティやセクシュアリティといったものに関しては、心から尊重され、個人の自由だとして扱われるべきものです。そして決して批判的な態度を向けられるべきものではありません。

時に特定の信仰によって自分は無能だという気持ちや罪悪感、罪の意識を生み、子どもの自尊心を傷つけてしまうこともあります。

また、子どもに確固たる信仰を押し付けようとすることは、取り返しのつかない緊張関係などの親子関係上の問題を引き起こす恐れがあるとしている研究もあるのです。

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子どもに信仰を引き継がせることのメリットは?

一方で、信仰には様々な良い影響もあります。実際、どのような信仰かに関わらず、信仰を持っている人はより幸せで、安定しており、社会ともうまく統合しています。

大半の宗教に共通する基本的な価値観は高度に教育的なものです。すべての宗教が他の命を尊重すること、共感や親切心など、社会のためになる態度を勧めており、これらの価値観は子どもが小さいころから教えるべき重要なものです。

さらに、宗教は子どもが何がいいことなのか、そして幸せになるにはどうすべきなのかを定義づけるのを助けてくれます。対人関係においてだけでなく、反省し、許すことなどを促してくれるのです。

許すことはずっと持っていると自分自身を傷つけてしまうような感情から私たちを解放してくれます。宗教は人生や存在に関する異なる視点を私たちに与えてくれるのです。

最後に、宗教は個人的なレベルでとてもいい効果があるとしている研究があるので、少しご紹介したいと思います。

  • 信者はより個人的な強さや自尊心を持っている。
  • より良い身体的、精神的健康状態にあり、ドラッグなどの使用傾向が低く、適応能力も高い(人生に希望を持って取り組む)。
  • 病気からの回復がしやすく、病気や死へより上手に対処することができる。

では、どうするべき?

  • 子どもを鳥かごのような環境の中で育ててはいけません。あなたが特定の宗教を信じていようとそうでなかろうと、あなたの個人的な見方を子どもに押し付けたり、それが唯一の選択肢であるように子どもに思わせてはいけません。みんなそれぞれ信じていることがあるということを説明しましょう。
  • 親として特定の宗教を信仰していないなら、このことについて話す機会を子どもが質問するまで待っても良いでしょう。
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  • 一方で、宗教があなたの人生において重要ならば、お子さんを誘ってみましょう。しかし時間と共に成長するにつれ、自分の進行や個人的な経験に基づいて子どもは自分自身が信じることを形成していくということも覚えておくことも必要です。
  • 信仰は個人的な問題だということを子どもに明確に教えましょう。自分で調べ、自分で選択をさせるのです。「これは私が信じていることだけれど、世の中には違う考えの人もいる。あなたが何を信じるかは自分で決めていいんだよ。」と伝えましょう。
  • お子さんの考えを共有しましょう。宗教について話すときには、お子さんにどのように思うか、この話題についてどんな意見を持っているか聞いてみましょう。クリティカルシンキングを促すのです。
  • 子どもの質問に喜んで答える姿勢を見せましょう。子どもに疑問に思う余地を与えずに自分の考えを押し付けようとしてはいけません。その質問に対する答えがわからなければ、それを認め、答えを探そうとしてみましょう。