子どもの注意力はどのように発達するか知っていますか?

2020年4月29日
子どもの注意力は、認知発達の中でも非常に重要な部分と言えます。今回は、そんな子どもの注意力の発達についてご紹介したいと思います。

注意力を持つことは、認知的なプロセスにおいて最も基本的な能力です。この能力を習得するのは、正常な学習を続けていく上で非常に重要ですので、今回はその理由も含めて、子どもの注意力が発達するプロセスをまとめてみました。

注意力というのは複雑な精神的プロセスであり、子どもが正しい行動を取るための根本となります。さらに注意する力によって、小さい子の行動が決まってきます。実際に注意するのが難しい場合は、それが幼少期であっても成人してからでも、様々な問題が現れてきます。

子どもの注意力を発達させる重要性

心理学者のホセ・A・ペリアネス・モラレス医師とマルコス・リオス・ラーゴ医師によると、注意力というのは、感覚によって集められた情報を処理できるように、脳が活性化された状態を保つ精神的能力と定義されます。

ある意味、注意力が必要なのは、多数存在する刺激を見分けてどれを選ぶかを決めるためです。これらの刺激には次のようなものが挙げられます。

  • 内的刺激:身体が感じる感覚や精神的プロセスなど。
  • 外的刺激:音や視覚的な刺激など。
  • 記憶
  • 思考
  • 動的な行動
子どもの 注意力 はどのように発達する?

なので、不必要な情報を切り捨て、実際に関連のある情報だけを選りすぐり注目することも含まれます。そこで認知プロセスが実施されるためには、注意機能が働いている必要があります。言い換えれば、神経系に到達する全ての刺激の中から、ある程度の選択をすることに基いています。

つまり、これは次のような機能を持つ複雑なプロセスと言えるでしょう。

  • 情報プロセスを促す。
  • 各種の感覚的、認知的、運動的行動の中から必要な刺激を選択する。

注意力の種類

ソールベルグとマティーアの臨床モデルによると、注意力は6種類に分類されます。これらの種類は順番通りに並んでいて、正しい機能を習得してから次のレベルに進むようになっています。

そこで子どもの注意力は少しずつ発達していきます。子どもは徐々に次のようなレベルの注意力を身につけるようになります。

1.目覚めている。これは身体的活性化のことを指します。つまり目覚めた状態を持続するという能力です。刺激を目で追ったり、指示に従うことに当たります。

2.集中した注意力。これは視覚的、聴覚的、触感的な刺激に集中する能力です。

3.持続的な注意力。長い時間集中力を持続する能力を意味します。

4.選択的な注意力関連性のある情報を選択する能力であり、他への注意力を保ちながらいくつかの刺激を無視できる力を指します。

5.注意力を変更する。別の認知プロセスを必要とすることへ、行動への集中力を切り替える力です。

6.注意力を分割する。このレベルでは、2種類の行動に対して同時に注意力を向けることができます。

子どもの注意力の発達

生後数ヶ月

生まれて数ヶ月から、すでに子どもの注意力は発達していて、その後の成長を通して発達が継続されます。そのため赤ちゃんは自分が楽しいと思うことに集中しようとするのです。しかし簡単にそして割とすぐに興味を失ってしまいます。

その結果、赤ちゃんは数秒から1分間だけ何かに集中できます。実際には、状況を分析したり、注意力をコントロールする能力はまだありません。

幼年期の子ども

幼年期の子どもは任意に注意力が発達していきます。この期間を通して子どもは注意力をコントロールする方法を学び、長時間集中できるようになります。

子どもの 注意力 の発達方法

しかし新生児や幼児は、新しいものや魅力的なものに気を取られます。そこで同じ行動に対して、20分以上集中力を持続させることができません。

5歳以上の子ども

5歳以上になると、子どもはいつ注意すべきか、どのように注意すべきかを学びます。そこで集中力がより安定してきます。

この発達期間の子どもは状況判断する能力を習得します。自分の興味のあることや話題かどうかによって、注意するかしないかを決定できるようになります。

内面的なプロセスがとても重要な役割を果たします。それによって子どもが最長50分の間、注意力を注いで集中できるようになるのです。

「注意力を養うには質のある注意が必要です。落ち着いた心は集中力に適しています。心を落ち着かせて、常に明るい気持ちでいましょう。そうすることによってのみ、集中できます。」

 – スワミ・シヴァナンダ –

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