ヴィーガンの食生活は母乳に影響するのはホント?

ヴィーガンの食事は普通は赤ちゃんにとってもヘルシーで栄養たっぷりなものですが、赤ちゃんの食事にはビタミンB12 のサプリメントを加えることが重要です。
ヴィーガンの食生活は母乳に影響するのはホント?

最後の更新: 25 4月, 2019

近頃ではあらゆる情報が世の中を駆け巡っており、食事をヴィーガン食に変える女性も増えています。実際ヴィーガン食はとてもヘルシーなものです。

ですが、妊娠中の女性や授乳中の女性は、ヴィーガン食が十分な栄養分を含んだ母乳を作るのに適しているのか、注意を向ける必要があります。

米国栄養士会は、専門家の協力を得ながら食事のプランを立てることを推奨しています。無計画な食事は、母子の健康に問題をきたす可能性があります。

こちらもご覧ください 子どもの食事に卵を取り入れるのはいつから?

 

ヴィーガン食と母乳

ヴィーガン食を実行している家庭の赤ちゃんでも、適切に成長するためには母乳が必要になります。

ミルクにビタミンB12 のサプリメントをプラスするようにしましょう。そうすれば十分な栄養素を摂取することが出来ます。家族の食事内容によっては、ヨウ素を加える必要もあるかも知れません。

ミルク

もしヴィーガン食をしている母親が授乳したくない、または出来ない、もしくはその他の栄養素を母乳にプラスしたいのなら、大豆または加水分解米で作られた粉ミルクもあります。また牛やヤギのミルクから作られたオーガニックのものもあります。

EUの粉ミルクについてのガイドラインによると、これらには必要な栄養素が適切に組み込まれているそうです。ですので、ヴィーガン食やベジタリアン食を実行している多くの家族がこれらを選択しています。

専門家に意見やおススメを尋ねることも重要です。

 

含めるべき補助食品

米国アレルギー喘息免疫学会は、ピーナツやナッツ類、大豆などを与えるのを待つ必要などないことを強く訴えています。6,7ヵ月の時点で与えても大丈夫です。

一方、代替食材になり得る素晴らしい食材があります。それが何か知っていますか?

 

マメ科植物

マメ科の植物は、ヴィーガン食やベジタリアンの方の、肉や魚の代りになります。タンパク質、鉄分、亜鉛をたっぷり含んでいます。ですので赤ちゃんにおススメの食材です。他の野菜類と組み合わせて出すことが多いようです。

次のようなものがおススメです。

最もおすすめなのが皮をむいた赤レンズマメです。繊維をあまり多く含んでいないので、消化しやすいです。

・その後ひよこ豆、柔らかいグリーンピース、その他のタイプのレンズマメを徐々に与えます。皮をむいていないレンズマメも良いでしょう。

 

固形食品

赤ちゃんが適切な年齢に達していて、しっかり食べることが出来るようになっているのなら、固形の食べ物を与えてみましょう。例えばひよこ豆のフムス、調理した豆腐、刻んだグリーンピースとレンズマメのシチューなど。

また砂糖なしのピーナッツバターをバナナやパンに付けてあげても良いです。オボ・ラクト・ベジタリアニズムの人ならオムレツもおススメです。

 

シリアル

シリアルを与えるなら、全粒粉のものをお勧めします。普通シリアルはデンプンを部分的に加水分解した穀類から出来ています。これらの製品の20~30%はグルコースのように非常に単純な形になっています。

砂糖を多く含んでいるため、ヴィーガンやベジタリアンでないご家庭の方にもお勧めしません。

食事をする赤ちゃん

グルテン

スペイン小児協会によると、グルテンは生後6か月になってから与えるべきだそうです。固形食品を与えるようになってからにしましょう。

最も良い方法は全粒粉のパンを与えることです。赤ちゃんは部分的に少しずつそれを消化します。

ベジタリアン食やヴィーガン食はパーフェクトなヘルシーフードになり得ます。短期間で会っても長期間であっても、健康にとても良い影響を与えてくれます。

こちらもご覧ください 赤ちゃんが食事を拒否する時どうすればいいの?

 

ヴィーガン食についての専門家の意見は?

米国栄養士会によると、ヴィーガン食は、専門家がプランを立てたりアドバイスをしている時に限って、素晴らしくヘルシーだそうです。こういった食生活は妊娠中、授乳中、子供など、年齢を問わず全ての人にとってヘルシーなもの。

研究によるとベジタリアンの女性は妊娠中や授乳中はビタミンB12 をプラスする必要があるそうです。なぜならヴィーガン食のお母さんは普通ドコサヘキサエン酸(DHA)の値が低いからです。

ヴィーガン食はヘルシーですが、専門家の意見を聞くことが重要です。赤ちゃんの適切な成長はそれによって左右されるのです。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Biarge, M. M. (2018). Niños vegetarianos, ¿niños sanos? En: AEPap (ed.). Curso de Actualización Pediatría 2017. Madrid: Lúa Ediciones 3.0.
  • Moreno Díez, A. I. (2003). Manual de supervivencia para “veganos” novatos: por un mundo lleno de amor. Madrid: Mandala.
  • Vilaplana, E., y Román, D. (2003). La dieta ética: ética y dietética del “veganismo”. Alicante: Román Molto.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。