赤ちゃんを泣かせておくのは良い事なのか悪い事なのか?
お腹が空いた、寒い、さみしい、心地悪いなどを感じると赤ちゃんは泣きます。赤ちゃんが泣く時は、明らかに何か伝えたいという必要性があって、話しかけているのです。そこで赤ちゃんをずっと 泣かせておく のは良い事なのか、それとも悪い事なのでしょうか?
これはかなり議論を呼ぶもので、両者の意見があります。赤ちゃんを泣かせておくのは害があるという専門家もいれば、逆に泣かせると我慢強く行儀の良い子どもに育つという人もいます。
ここでは両者の考え方に注目し、赤ちゃんを泣かせることについての賛否両論についてお話していきます。
赤ちゃんを泣かせておくのは良いか悪いか?
前述のように、この論議には2つの考え方があります。赤ちゃんを長時間泣かせておくと、神経の問題を引き起こすようなストレスを生じるという専門家の意見もあります。
一方で小児科医は、赤ちゃんを泣かせておくことで何か影響が見られるという決定的な研究は特に見られないと言います。実際泣かせておくことで、赤ちゃんの世界が広がり、独立心を育み、辛抱強い子どもになると考えられています。
勿論、これは赤ちゃんの必要性のために泣いているのではなく、単に気まぐれで泣いている場合においてのみでの話です。
この賛否の意見に関して、赤ちゃんを泣かせることの利点と難点について見ていきましょう。
泣かせておくことの難点
赤ちゃんを泣かせることに関する難点はいくつも挙げられます。子どもが辛い思いをしているかという詳しい研究はありませんが、それが悪影響を与えると明言できる要因を見ていく必要があります。
まず考慮しておきたいのは、新生児や6か月の赤ちゃんが長時間泣くのと、2歳児が気まぐれで泣くのは、同じようにとらえてはいけないという事です。
子どもの年齢と泣く理由とが、この論議を見ていく上での主な決定要因となってきます。
特に赤ちゃんを泣かせるのに反対意見の場合、次のような影響が理由に挙げられます。
- 赤ちゃんの知能が悪くなるかもしれない。
- 赤ちゃんが心配になったり不安になったりする。
- 人との関わりがうまくできなくなる。
- 将来不安定な人間になる。
- 心身医学的に見て、精神面で問題が起こる。
- 置き去りにされたような気持ちが子どもの心に残ってしまう。
- 泣く子をほおっておくと、回避性愛着障害になり兼ねない。
最後の項目に関しては、意外なことに子どもに駆け寄るとすぐに泣き止み、しばらく泣かせるとイライラして泣き叫ぶようになるでしょう。
子どもの年齢と泣く理由とが、この論議を見ていく上での主な決定要因となってきます。
中立的な見解
この考え方を説明するにあたって、中立的な見方では短時間の間赤ちゃんを泣かせても、特に大きな問題が見られないとしています。例えば親がトイレに行っている、または哺乳瓶を用意しているなどの状況です。
子どもを長時間泣かせる、または意識的に赤ちゃんを無視することを勧めている、という訳ではありません。
そうではなく、科学的に見て泣かせることによって悪影響があるという決定的な証拠がないため、そのような確定的な結論には至らないということです。
一方、子どもの機嫌がすぐ変わるのに親がいつも振り回されずにいると、子どもの方も少し忍耐強くなるでしょう。以下のような状況も言及されています。
- 子どもが気まぐれで泣いているのに対して親が反応していると、そのうち子どもは親を操るようになるでしょう。
- 6歳以上の子どもが、特に痛みもなく、お腹が空いていない状態で、寝不足でもない場合、少しの間泣かせても大丈夫です。
- 子どもを泣かせておくのは5分を過ぎないようにしましょう。
最後に、その場その場で状況は違うということをわきまえておくことは重要です。赤ちゃんがチャイルドシートに座りたくないのと、空腹やおむつ替えが必要で泣いているのでは、大きな違いがあります。
何れにしても、常識的な判断をして、辛抱強く、赤ちゃんに愛情を注いであげましょう。
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