思春期に人気者になろうとする子ども

子どもは思春期・青年期にはたくさんの変化を経験します。10代の子どもの多くが持っている主な不安の一つが、「人気者」になりたいと思う気持ちです。言い換えれば、友達やクラスメート、そして一般的に人から愛され賞賛されたいと思っているのです。
思春期に人気者になろうとする子ども
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 17 1月, 2019

10代の子どもは身体の変化、心の変化の両方を含むたくさんの変化に対峙しなければなりません。思春期は、何もかもが複雑で他の人がどう思うかがものすごく重要になる時期です。ですので、思春期に人気者になることが10代の子どもにとっては非常に重要な要素になるのです。

10代なら誰でも、程度は異なりますが友達からの承認を求めているものです。友達を喜ばせるためならなんでもするという子はたくさんいます。人気者になることが自分の世界の中心になるのです。

 

人気者になるという課題の中で、子どもはたくさんの作戦を使います。自分の見た目に集中したり、社会的習慣を身に付けたり、最新のテクノロジーを持つこともあります。

しかし、時にこの強迫観念が危険なものに変わってしまうことがあります。友達をたくさん持ち、ソーシャルメディアでいいねを一番多くもらいたいという極端な願望が、10代の子どもにリスクのある行為やふるまいをさせてしまうことがあるのです。

思春期の子どもにとっての人気者になるということの意味

現在、思春期の子どもの間で人気者であるということは、たくさんの友達がいて、愛されていると感じることを意味します。しかし、「たくさんの友達」という概念は、数年前の意味とは大きく異なります。

過去には、6,7人の良い友達のグループを持っていれば十分でした。しかし今では、10代の子どもはソーシャルメディア上の何千人という友達を数えるのです。

思春期の子どもは様々な方法で人気を獲得します。上手なソーシャルスキル、ユーモアのセンス、良い価値観などを持っていることで人気になる子どももいます。

他にも、自分に自信を持っていたり、勉強や運動ができたり、他の人が賞賛するような見た目だったりすることもあります。

人気のある10代の子どもは他のグループの子たちよりも権力を持っています。その子がすることやしないこと、どんな服を着てどんな友達を持っているかが、その子の周りにいる人の行動に影響するのです。

その結果、ソーシャルメディア上であまり人気でない人について否定的なコメントをすることが大きな影響を与えてしまうこともあるのです。

10代の子どもにとっての人気者になる意味

「その人の人気が知的、社会的、または運動的な能力からくるものである限りは、それは若者にとっていいモチベーションになるでしょう。」

思春期に人気者になることがなぜそんなにも大切なのか?

思春期には、他の人の意見が極端に大切になります。若者は、自分がグループの一部なんだと感じる必要があるのです。したがって、他人からの承認を得ることを強く願っています。

また、10代の子どものほとんどは自分に自信を持つために思春期に人気者になろうとします。この成長段階では、多くの子どもが、自分の見た目、性格、経済状況などに不安を感じるのは事実です。

本当にたくさんの疑念を生み出す感情を拭い去るために若者は承認を探し求めると言われています。そのために、たくさん友達を作って、良い見た目になる必要性を感じるのです。

若者は流行りの服で、自分に似合い、他の子と同じように見える服装を好みます。時には新しいトレンドを作り出したいと思うこともあるでしょう。その目的は、他の子に自分と同じようになりたいと思わせることなのです。人気者で、他の子に影響を与えるような存在になりたいと思っているのです。

人気者になることにとりつかれてしまう危険性

その人の人気が知的、社会的、または運動的な能力からくるものである限りは、それは若者にとっていいモチベーションになるでしょう。友達をたくさん持ち、他人とのかかわり方を学ぶのは将来役に立ちます。

問題なのは、その人気がその人の見た目や服装や携帯電話などのその他の表面的な要素に主に関わっているときです。これはたくさんの問題につながる恐れがあります。まず、人との関係や表面的で一時的なものになります。

他にも、承認を得るためだけに自分ではない誰かになろうとするかもしれません。または、他の人が快く思わないのではないかと思ったら、自分の感情を押し込めようとしてしまう人もいるかもしれません。

最も極端な場合には、こういった子どもは自分の身体的・精神的幸福を満たすために不適切な行動をとることがあるかもしれません。

例えば、ソーシャルメディアでの自己顕示欲や自分を良く見せるために他の人をからかったりすることなどです。

人気者 になりたいと思うことの危険性 思春期

親の役割

親は思春期の子どもが自分の不安により上手に対処し、人気者になりたいという気持ちが制御不能になってしまわないように助けてあげることができます。どういうことかというと、子どもの自尊心を高め、子どもが健全な交友関係を築くのを助けるということです。

スポーツチームや音楽グループなどの趣味は、より深い絆でつながった友情を育むのに理想的です。自分の10代の子どもに本当の友達との人間関係を大切にすることの重要性について話をするのもいいでしょう。

思春期に人気者になろうとすることで、ずっと自分の周りにいてくれた友達と縁を切るということになってしまってはいけません。むしろ、一生続くような友人関係を築くよう促しましょう。

結論として、思春期の人気者という概念は、とてもポジティブで利点のあるものにもなりえます。しかし、そこには親と10代の子どもが気を付けておくべきリスクも存在するのです。


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