私に命をくれたけど、愛をくれなかった父への手紙

私に命をくれたけど、愛をくれなかった父への手紙
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 15 11月, 2018

パパの名前は?これは長い間、不安と共に私自身が問いかけてきた質問です。父は私を見捨てたから、一度も会ったことがありません。でもこの父への手紙で言いたいのは、別に私は恨んでなんかいないということです。

父への手紙

この手紙を出そうと思っても、名前を知らないから宛名をどう書けばいいのか分かりません。別に責めている訳ではないから、安心して。これは私が会ったことのない父への手紙です。もしこの手紙を読む機会があったら、ぜひ伝えておきたいのは、私はあなたを許してあげるということです。

私のそばにいてくれたことがないこと、そして理由も言わずに私を見捨てたことを、許してあげます。父がいないという傷のおかげで、私は強い女性になったと知って欲しいのです。あなたのおかげで、私は自分で困難を乗り越える方法を身に付けました。

なぜかわからないけど、今日あなたのことが頭をよぎったの。

怒り、悲しみ、憎しみを感じる代わりに、

少し微笑んでいたわ。

あなたのことではなくて、私のこと。

私は、あなたの失敗を乗り越えてきた、父のいない娘。

– キャッシュ –

父の不在によってできた心の穴を埋めるのは大変だけど、私は許してあげます。父親の代役を引き受けてくれた人達に対してありがたく思えるようになりました。おじいちゃん、おばあちゃん、もちろんママのおかげです。いつでもママは私のそばにいてくれたの。

不在だった父への手紙

あなたが一切出てこない、私の子供の頃の写真や思い出は、全てママのものです。私の人生のどの段階でもママはいつも応援してくれて、ママとの思い出は2人の宝物です。真実の愛が何かということを、ママが教えてくれました。

おじいちゃんが父親と祖父の役割を同時に果たさなければいけなかった、その原因をあなたが作ったことも許してあげます。おじいちゃんはもう自分の子供に対する責任を果たして、父親の役目もしっかり終えているのです。

でもおじいちゃんは私の父親代わりになってくれました。怒りの気持ちを持ち続けないで、相手を許すことを、おじいちゃんに教わりました。おかげて、怒りは人を滅ぼすばかりで、成長していくには、役立たずだと分かりました。

おじいちゃんは、私に父がいなくても全てをなくした訳ではないと教えてくれました。自信あふれる強い女性になれるように、ずっと私を応援してくれました。

父親がいなくても、幸せとは何かをちゃんと教えてくれたのも、おじいちゃんでした。でも一度もあなたの悪口は言わなかった、それはおじいちゃんに感謝しています。

おじいちゃんがお手本になって、誰かや何かのせいで自分が苦しんではいけないと示してくれました。それから自分が授かったものに対して感謝することをおじいちゃんから学びました。

不在だった父の代わり 父への手紙

おばあちゃんに人を尊敬することを教わったから、あなたを責めたりしません。誠実な女性でいれば、他の人にも尊敬されることも教えてくれました。

嘘をつくと人に嘘をつかれると、おばあちゃんは言いました。私をしつけなければいけない時には、私が教訓を学ぶように厳しくしてくれました。

だから、この会ったこともない父への手紙ではっきりとしておきたいのは、私が成長するのにあなたは不必要だったという事です。私は前向きに自分の人生を歩んで、学校へ通い、高校・大学を卒業したけれど、父親なしでそれをやり遂げました。

あなたのおかげで、私の子供の父親にはどんな男性が良くて、どんな人が嫌なのかよく分かっています。

父親なしで育った私は、どんなことがあっても努力して成功したいという意欲を持っています。私のいる環境では、父親がいない部分を埋めてくれた人達と共に、私自身の家族を築くことができました。

「憎しみを抱きながら美しくいられないものです。他の女の子と同じように、私も美しくなりたかったけど、私は憎しみでいっぱいでした。」

– アリス・セボールド –

あなたの不在でわかったことは、憎しみは決して良い結果を生まないという事です。だから、私は人を許すことを学んだのです。あなたさえも許すことにしたのです。

私に命をくれたけど、愛をくれなかった父への手紙。


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