妊娠中・出産時の臍帯巻絡について

2019年3月29日
出産時に合併症と見なされるため、へその緒が絡まる「臍帯巻絡(さいたいけんらく)」を恐れる女性はたくさんいます。臍帯巻絡について知っておくことは重要な点なのでぜひこの記事を参考にしてみてください。

親や医師にとっての最大の心配のひとつは、妊娠中や出産時にへその緒が絡まっていることです。この状態について医師から通知を受けることが重要となります。

臍帯巻絡とは?

臍帯(=へその緒)の絡まりは妊娠中に見られる非常に深刻な合併症であると考えられています。分娩中の胎児の苦痛やその他の合併症を引き起こすものです。

へその緒の長さ

「臍帯巻絡の危険度は?」という質問にお答えする前に、へその緒についてもう少し知っておくことが重要です。まず、長さは21.5cmほど。

その長さゆえに、腕、脚、体幹、首といった様々な部位に絡まるのは普通のことです。

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もちろん、状況の深刻度は、へその緒がどこで絡まっているか、どの程度巻きついているかによっても異なります。そして多くの場合、単純な動きでへその緒を解くことができます。

へその緒が絡まるには、他にもいくつかの要因がなければなりません。例えば、へその緒が異常に長くなることがあり、また羊水が通常より多いというケースもあります。そのため、へその緒が動き回るスペースが増えてしまうのです。

非常に稀で異常な事態に思えるかもしれませんが、実に妊娠の40%以上、主に出産時に、へその緒が絡まっている時点が見られます。母親は超音波でへその緒の絡まりを調べますが、出産時まで気がつかないこともあります。

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臍帯巻絡は危険なの?

ほとんどの場合、胎児に問題が起こることはなく、経膣分娩で産むことができます。医者が赤ちゃんの首とへその緒の間に指を入れて、圧力がかかって窒息する事態を避けます。他の選択肢としては、赤ちゃんが完全に出てくる前にへその緒を固定して切断することです。

一般的に、赤ちゃんの心拍数が早いとへその緒が絡まります。ただし、心拍数が早いからと言って100%の確率で起こるわけではありません。心拍数の増加は、出産を早めるために使用した特定の薬によって引き起こされていることもあります。赤ちゃんがこの薬と相性が悪いときにへその緒が絡まるのです。

また、へその緒がキツイ、というケースも見られます。頸動脈への圧力は徐脈の原因になります。

このような場合、医師が赤ちゃんにかかっている負担や苦痛を判断し、次の行動を決めます。緊急帝王切開が必要か、赤ちゃんが動いてへその緒の絡まりが解けるのを待つか、などといった判断を下します。

臍帯脱出

上記に加え、臍帯脱出について説明します。これは、へその緒が胎児より先に出てくる状態です。一般的に、逆子で生まれるときに起こります。

また、赤ちゃんの準備ができる前に羊膜嚢が破れて起こることもあります。この合併症は最も深刻な状態です。ただ、この場合へその緒の絡まりとは関係なく、赤ちゃんの血流を止めてしまうという問題が深刻なのです。

出産時の合併症-知っておくべきこと-

ほとんどの赤ちゃんは問題なく生まれ、特に母親が必要な診断を医師と重ねた場合はなおさらです。ただし、それでも特定の問題が発生する可能性はあります。絡まったへその緒はそのひとつ。

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その他の合併症としては下記が挙げられます。

1. 分娩の進行が見られない

陣痛が少なかったり、子宮頸部が十分に開かず、分娩に変化が出ることがあります。通常、母親の骨盤と胎児の頭部のサイズが合わない時に起こります。

2. 胎児ジストレス(胎児仮死)

胎児の心拍数の変化は、必要量の酸素を受けていないということなので、合併症を引き起こす可能性があります。状況が悪化し、胎児が胎便を吸引し肺に問題を起こす前に、医者が帝王切開の判断を下します。

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3. 肩甲難産

こちらは非常に稀な状態です。胎児の肩が母親の骨盤にはまってしまうときに起こります。この場合、医師が胎児の肩を動かして出産できる処置を行います。

4. 常位胎盤早期剥離

この深刻な病態は、分娩前に胎盤が子宮から剥離する状態です。母親に内部出血を引き起こすだけでなく、胎児への血流と酸素の供給を妨げることがあります。

へその緒が絡まっていると、赤ちゃんにとってある程度外傷性を残すように思えるかもしれません。しかし、臍帯巻絡は実際よく見られる状態で、通常母体や胎児に深刻な影響を与えることはありません。