私は親であって子どもの召使いではない

私は親であって子どもの召使いではない

最後の更新: 07 9月, 2018

どんな子どもでもかんしゃくを起こすこともあるでしょう。足を蹴り上げて、泣いて、叫んで、うめき声をあげるのはすべて、子どもの頃によく見られる行動です。

しかし、多くの両親がそのような行動に対して何でも子どもの欲するままにしてしまいます。ママもパパもそうすることで、子どもが落ち着くだろうと間違って信じているのです。

残念ながら長期的に見ると、子どもの望み通りに従ってしまうことは逆効果です。そんな事を続けてしまうと、子どもは親が召使いのようで、自分の気まぐれを聞き入れてくれる存在だと勘違いしてしまいます。

親にも子どもに対しても、社会は色々要求してきます。完璧な職業、豊富な貯蓄、そしてもちろん理想的な家庭生活を送る事など、私たちの多くがその虚像に惑わされています。

そんな考え方に従うために、小さい頃から子どもに課外活動をさせ続けるよう強制する親もいるでしょう。そうなると子どもは自分を探求することもできなくなります。

大人に競争心を植え付けられて、仲間を追い抜こうとすると、それも子どもに影響を与えます。親はどんどん学業の成果ばかりに注目して、様々な教育を受けさせること、人を尊重すること、そして遊ぶことに費やす時間を確保できなくなっています。

私は子どもの召使いではない

私は子どもの召使いではない

これを自覚して、子どもには何もしない時間も必要だと理解することが重要です。子どもが暇だと感じて、考え、遊ぶことも必要なのです。失敗して、そこから這い上がる練習も大事でしょう。

常に親が子どもに注目する必要はありません。実際子どもの感情的な認識力の発達のためには休憩時間が不可欠で、その先、様々な状況に直面していく際に役立ちます。

また、この技術社会と競争性の高い時代である現在、多くの親は子どもに楽をさせようとします。

子どもにトラウマを与えないよう、ママとパパは子どもがやりたがらないことをやってあげるのです。子どもの宿題を代わりにやって、子どもには好きな事をさせている親もいるでしょう。子どもは責任を任されることもありません。

そんなふうに子どもを扱っていると、彼らは外の世界でもそれが通用すると信じてしまいます。かんしゃくを起こせば何でも欲しいものが与えられると教えてしまっているようなものです。

それでは、周りに害を与える人間になってしまう危険があり、身近な人々もどんどん離れていきます。

健全な人間関係を築くこともできず、それがどんなものかも分からなくなってしまうでしょう。

それを避けるにはどうしたらいいか?

子どもに「自分はあなたの召使いではない」と伝えるのは最初は難しいかもしれません。

両親の多くは、自分の子どもが成長するという考えを恐れています。どんどん子どもが自立していき、自分で何でもできるようになるのを見て、過去を懐かしがったり、悲しくなることもあるでしょう。

それでも、子どもにとって何がベストなのか、もう一度よく考えてみなければなりません。

幼い時は、独特なものの見方、考え方、感じ方があるもので、それを他人の方法と入れ替えてしまうほど馬鹿げた事はない。

– ジャン=ジャック・ルソー

子どもと話す

かんしゃくを起こしている時は話しかけない方が良いでしょう。叫んで泣いているならきっと話を聞いてくれません。落ち着くまで待ってから、話をしてみてください。

このような行動は許されないと、子どもに優しくしっかりと伝えましょう。子どもの傲慢な行動が続くようであれば、誰も彼と一緒に遊んでくれなくなることを忘れないようにしましょう。

「存在」から「行動」に変える

子どもの感情が爆発しているの見て、親は子どもが「悪い存在」であるかのように責めることが多いです。しかし。これはとても否定的な反応で、それを繰り返していると後々問題になりかねません。

息子さんや娘さん自身が「悪い」のではなく、「行動が悪かった」と言う方が良いでしょう。子どもの行動が許されないのであって、子ども自身が許されない訳ではないのです。

子どもに責任を与える

責任ある役割を子どもに与える

子どもでもできる家事を教えてあげましょう。 子どもの年齢にもよりますが、何かできる事があるはずです。自分で身の回りの世話ができるようになると、自分が役に立っていると感じます。

家事に参加していると、どんどん学習し、楽しさも覚えるでしょう。どんな年齢の子どもでも、家庭でのお手伝いは成長に効果的なのです。

あまり子どもに期待しすぎない

息子さんや娘さんはまだ子どもだということを忘れないようにして下さい。まだ大人の世界のような問題を抱えさせる必要はありません。

その代わり子どもらしく遊んだり、リラックスする時間を持たせましょう。そうしないと、ストレスや不安症などの病気にかかる可能性もあります。

子どもが感情表現できるようにする

感情は悪いものではありません。感情をどうコントロールするのかが、しつけの重要項目と言えます。 悲しい気持ちも、楽しい気分も、不満足さも、うまく表現できるように教えてあげましょう。

声を荒げたり、侮辱したりしないで、子どもが礼儀正しく感情表現できるように指導してあげることを親として忘れないでください。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Bowlby, J. (1986). Vínculos afectivos: formación, desarrollo y pérdida. Madrid: Morata.
  • Bowlby, J. (1995). Teoría del apego. Lebovici, Weil-HalpernF.
  • Garrido-Rojas, L. (2006). Apego, emoción y regulación emocional. Implicaciones para la salud. Revista latinoamericana de psicología, 38(3), 493-507. https://www.redalyc.org/pdf/805/80538304.pdf
  • Marrone, M., Diamond, N., Juri, L., & Bleichmar, H. (2001). La teoría del apego: un enfoque actual. Madrid: Psimática.
  • Moneta, M. (2003). El Apego. Aspectos clínicos y psicobiológicos de la díada madre-hijo. Santiago: Cuatro Vientos.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。