過保護な子育てをしないようにする方法

過保護な子育てをしていませんか? 自立した大人になるためには、少しずつ自分でやってみる練習が必要で、親はそのサポートをするべきなのです。
過保護な子育てをしないようにする方法
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 21 11月, 2018

親は誰でも子どもに全てを捧げたいと思い、人生の大事な教訓を学んでほしいと思うものです。しかし気付かないうちに、なぜか過保護な子育てをしてしまっているのです。しかし、過保護な子育てとは一体何なのでしょうか?

多数の両親が過保護な子育てをするのは、子どもを守りたくて、何もかも子どもに与えてそれで幸せにできると思うからでしょう。

しかし過保護な子育ては間違いです。その理由は、子どもが自分で何かしようとする、また困難にぶつかってもそれに向かっていく機会を取り上げてしまうからです。

どの両親も過保護にしてしまう時期があるかもしれませんが、それはごく普通のことでしょう。子どもに辛い思いをさせないようにするのが親の本能なのです。

それでも子育てを通していつも過保護にしていたら、それは守るのではなく、むしろ傷つけていることになるのです。

2・3歳の子どもは心の世界の基本を作り上げている段階で、まだ他の子どもと関わっていく機会がまだありません。

残念なことに、最近は過保護な子育てがよく聞かれるようになっています。そしてもうすぐ成人する子どもに親が付き添って学校へ行く場合や、少しでも問題があるとすぐ親に頼るティーンエイジャーも話も聞かれます。

その位の年齢になったら、もうほとんど大人の仲間入りをすべき時期なので、これは非常に危険な状況と言えます。

過保護な子育ての意味

次に挙げられるのが、過保護な子育てとして統括される行動と言えるでしょう。

  • 汚すのを避けるために、子どもに一人で食べさせない。これでは2・3歳になってもスプーンやフォークを使って、自分で食べることができない子どもになってしまいます。
  • 親が服を着せる。親が手伝った方が早く準備ができるからという言い訳で、これも親が手を出してしまいます。これが習慣になってしまうと危険です。
  • 子どもに一人でさせることをしないで、身の回りの衛生習慣を親がやるように従わせる。手洗い、歯みがきなどがこれに含まれます。
  • 常に子どもが何をすべきかを注意して、実際に子どもが自分で選択できることでもさせない。4・5歳の子どもなら、食べるもの着るものなどを自分で選ぶことができます。しかし中には、子どもが何を欲しがっていて必要なのかは自分だけが知っていて、親の自分だけが何が正しいか判っているから、子どものために決めてあげる人がいるのです。
  • いつも注意深く聞いて、子どもが友達と遊んでいても話に割り込んできて、誰が本当の犯人なのか、実際何が起こったのも知らずに、単に自分の子どもをかばうようにする。
  • 子どもが疲れすぎないように、おもちゃをすべてかたずけてあげる。
  • 子どものスケジュール表を作る。つまり何時でも、子どもが何をすべきかを親が決めてしまうのです。
  • 子どものかばんの中身を用意する。
  • 一日に何度も子どもを呼び、どこにいるかを確認して、監視する。
  • 子どもに何処へでも付いて行き、その子どもが成人してもそれを続ける。例えば、その子が試験を受けに行ったり、就職のための面接でも親同伴で行くのです。

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過保護な子育てを避ける方法

過保護な子育てをする親がそうする主な理由は、手伝わずに子どもにさせる利点を理解していないからです。子どもが手伝って欲しいと言ってきたら、子どもにできる範囲で問題を解決できるような提案をするのが第一です。

子どもは多分失敗することもあるでしょうが、だからといって失敗する機会を取り除いてしまう必要はないのです。できれば少しずつ、頑張ればできるということを教えてあげるのが理想的です。

もちろん小さい頃は、それには時間がかかるでしょう。それでも子どもの成長の手助けをして、生きていくためのガイドラインを理解させなければなりません。

さらに色々なことをやってみることで、どうすべきか説明してくれる大人が周りにいなくても、自分一人でできるようになると教えてあげましょう。簡単なことから始めて、食卓の準備、片付け、単純な家事、衛生習慣を自分でやってみましょう。

過保護な子育て をしない

子どもが恥ずかしがり屋なら、なるべく外へ出て友達の輪を広げて、自分の気持ちを仲間に伝える機会を与えることができます。ただそれを強制させるようなことは避けないと、子どもはもっと独りぼっちになってしまい、疑い深い性格になってしまうかもしれません。

複雑な状況では、困難から遠ざかることをしないで、子ども自信が自分の味方になれるように、訓練してあげる必要があります。

どこまでが甘やかしで、子どもを守る境界線なのか?

これまでに挙げたように、子どもへのお世話や愛情と、過保護とを混同してはいけません。そこで基準を設定してみましょう。

多くの両親たちが試みるのは、子どもが良い人間になるための、物事の良し悪しを表す価値観を身に付けるように子どもをサポートすることです。

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子どもに必用なのは、小さい頃の家族環境が、いずれ子どもが出ていく「本当の」世界と似ている状態であることです。それは少しずつ子どもが自立していき、特にルールを決めなくても、その場その場で自分はどうすべきかを理解し決断できるようにすることです。

子ども達にとって毎日が冒険であり、何か新しいことを学ぶような日々を送ってほしいのです。

そのためには、子どもに話しかけ、理解する努力をして、子どもの悩み、不安、不満を聞いてあげて、一緒に解決していくことが大切です。言い争いでなく話し合い、叫ばずに落ち着いて話して、なぜうまくいかなかったのかを説明してあげるのです。これは過保護な子育てではなくて、子どもが自立できるようにする教育なのです。


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