話しかけが赤ちゃんの言語発達につながる

話しかけが赤ちゃんの言語発達につながる
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 22 5月, 2018

赤ちゃんの感覚器官は刺激に敏感で、たくさんの情報を受け取ることができます。様々な刺激、愛情、接触がありますが、何といっても、言葉の影響が1番大きいです。赤ちゃんの耳に入るもの全てが、脳に形跡を残すのです。愛情たっぷりに話しかける事で、それが頭の中で積み上げられていき、赤ちゃんの言語発達につながります。暖かい声で赤ちゃんを導き、包んで、刺激してあげましょう。

新生児に話しかけても意味がない、などと言う人は間違っています。さらにそういう考え方が、赤ちゃんの言語発達に大事なコミュニケーションの機会を、後へと延期しているのです。

赤ちゃんには直接話しかけるのがベストです。たくさんおしゃべりして、歌って、ささやいて、お話を聞かせてあげましょう。難しい言葉の意味を解釈できなくても、話し手の感情を感じ取る能力は抜群です。複雑な言語を理解するのに大切な、気持ちの部分をつかみ始めています。

毎日少しずつ、言葉の意味を理解し始めて、いつの間にか赤ちゃんは文章が分かり、自分で意思表示ができるようになります。言葉の発達は、赤ちゃんに適した、慣れた環境で、親しい人との交流を通してこそ、伸びるものです。

新生児に直接話しかけなくても、他の人の会話を聞いているだけでも、成長中の赤ちゃんの頭脳では、どんどん情報収集を始めています。大人は遠慮せずに、普通に話をしていればいいのです。おしゃべりな親を持つ赤ちゃんは、本当に運が良いということになります。

さて、今回はその理由をご紹介します。

毎日の生活の中での言語発達

赤ちゃんの言語発達

赤ちゃんの睡眠時間はとても長いですが、生後数週間から数か月の間に、言葉を通じて赤ちゃんの脳の活性化を始める事ができます。

ママの声が赤ちゃんを導く

ママの声にはパワーがあります。赤ちゃんがこの世に生まれる前から、ずっと胎内で聞いていた声ですから。妊娠中に聞いた声の持ち主が、今は抱っこして、授乳して、お世話をしてくれるのです。

  • 赤ちゃんが生まれた時、既にもうママの声を認識できます。胎内の羊水は、よく音を通すので、胎児の聴覚が発達してくると、毎日ママの声を聞きながら胎内で過ごしているのです。
  • もちろん語彙など赤ちゃんには分からないでしょう。しかし前述のように、語句の意味を教え込むために、語り掛けている訳ではありません。
  • 大きな声で話しかけると、赤ちゃんは面白がったり、また怖がったりします。

子育てを分かる両親は、愛情たっぷりに子どもを教育して、赤ちゃんの頭脳に愛の跡を残します。

言葉だけでなく、しぐさで表現する。

赤ちゃんの言語発達

赤ちゃんとのコミュニケーションは、身振り手振りを加える事、そして適切なトーンで話すのが大事です。それによって、言語的な部分と、非言語的な部分、両方を合わせて、言葉を伝える事ができます。しかも、ボディーランゲージによって、話し手の気持ちがもっと伝わります

  • 笑顔を忘れず、赤ちゃんの目を見ながら、話しかけましょう。
  • 何か言った後、少し待ってみて、赤ちゃんの反応を待ちましょう。何か音を出したり、目を見開いたり、小さい音を発してみたり、笑顔を見せるかもしれません。このようにして、会話というのは2人が交互にするもの、と教えてあげます

赤ちゃんがコミュニケーションを習得する過程を理解するのも大切です。小さいながら、しぐさや笑顔、色々な音をたてて、表現しています。赤ちゃんのしぐさや音をまねしてみるのも、言葉を覚えるのに役立ちます。赤ちゃんの動きをまねると、メッセージがわかったよ、という返事になります。赤ちゃんの言おうとしていることも、とても価値あることだと判ります。

赤ちゃんことばで言語発達

赤ちゃんに話しかける時、大人は自然に赤ちゃんことばを使っています。毎日使うので、知らずに練習を繰り返し、知らずに実践してしまいます。

  • どんな人でも、他の大人と話すのと同じように、赤ちゃんには話しません。赤ちゃんとのコミュニケーションには、赤ちゃんに分かりやすい話し方で語りかけないといけない、と自然に分かっているのです。
  • 言語というのは、他の霊長類の中でも、人間にだけに与えられた能力です。幼児期から、後の会話能力を伸ばすために、言語習得の準備を始めるべきです。
  • 赤ちゃんが注意して聞きやすいように、高めの声で話しかけましょう。
  • 多様な刺激を与えるために、笑い声や赤ちゃんことばの喃語(なんご)を取り入れて、新しい音を聞かせます。
  • けして教わった訳ではありませんが、大人は本能的に赤ちゃんとの交流の方法を知っているのです。赤ちゃんことばに意味がなくても、なだめたり、落ち着かせたりできるのです。
赤ちゃんの言語発達

つまり、できるだけ早い時期から子どもに話しかけて、コミュニケーションを取るべきです。この世に生まれてきた直後から、身体を引き寄せて優しく包んであげながら、暖かく話しかけてみましょう。

話しかけが赤ちゃんの言語発達につながります。赤ちゃんが聞く言葉一つ一つが、ことばの習得への糧となって、積み重なっていくのです。赤ちゃんへの限りない愛情を表す、暖かい言葉で話しかけて、赤ちゃんが少しずつ周りの世界を理解していく過程を、いつもそばで見守ってあげましょう。


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  • Flores Revelo, K. E. (2012). Guía de estimulación intrauterina basada en el método Tomatis para desarrollar la inteligencia intra e interpersonal del bebé durante los primeros seis meses de vida (Bachelor’s thesis). https://dspace.ups.edu.ec/handle/123456789/3430

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