アメとムチを用いた子育てを避けるために注意してほしい7つのこと

子供は自分の環境や周囲の人たちから良い習慣を学びます。つまり、親が基準に合った環境作りをすることで、自然に子供はそれに適応していくのです。
アメとムチを用いた子育てを避けるために注意してほしい7つのこと

最後の更新: 30 10月, 2018

幼い子どもには的確な指導が必要であり、専門家は罰を与えることや、ご褒美を与えること、いわゆる アメとムチ を用いて従わせることを避けるべきだと言及しており、子どもの認知能力を発達させるためにも、違う方法をとることを推奨しています。

子供が何かを間違った時には、親は?りがちです。誤りを正すために罰を与えることが一般的な考えだからです。

一方、子どもが良い振る舞い、正しい行いをした時には、両親はそれにご褒美で応えてしまうものです。これが今日の一般的な子育て方法でしょう。もちろん間違いではありませんし、ある程度有効ですが、より良い子育ての方法もあります。以下に、典型的なアメとムチとは異なった方法を紹介します。

女の子 アメとムチ

罰やご褒美に頼ることを避けるにはどうすればよいのか?

最初から罰とご褒美によって子供を教育しようと考える人はいません。しかし、最終的には沢山の親たちが頼るようになってしまうのです。

罰やご褒美を用いた子育ては、一般的であり、誰にでも理解できるシンプルな方法でもあります。また、子育てには説明書は存在しません。

罰と一言にいっても、子供に長期的な悪影響が及ばない方法があるかもしれません。また、ご褒美をあげることに悪い影響があるのか?と疑問に感じる方がいるかもしれません。

いくつかの心理学的理論に基づくと、アメとムチへの過度の依存が、むしろ避けるべき子供の振る舞いを強めてしまう可能性があるとされています。

ご褒美は、場合によっては、非常に効果的であり、完全に避ける必要はありません。

一方で注意しなければならないのは、ご褒美の与え方です。ご褒美がいつでもあれば、子供はそれを期待するようになってしまいます。

罰も、与え方によって効果や影響が変わります。規律が厳しすぎる場合、または不条理である場合には逆効果になってしまいます。

こういった理由から、専門家は、罰やご褒美に頼らないように、子供たちの認知能力を発達させる子育てを勧めています。

注意してほしいこと

  • 突然の劇的な変化を避ける:子供の行動に対して常に同じ反応を取るようにすること。
  • 子供を考えさせる:彼らが学んだ概念を新しい状況に適用させるべく、異なったアイデアを関連付ける力を身につけさせる。
  • 子供に自分の行動を顧みることを教える:強制するのではなく時間を与えること。
  • 常に質問する:子供の答えに耳を傾け、肯定的なフィードバックを与える。
  • 何か変化をもたらしたい場合は、徐々に行うこと。
  • 自分の考え方を子供に合わせる:子供に大人の考え方を押し付けない。
  • 子供に試させる、試行錯誤させる機会を与える。

能力に基づく、良い振る舞いを促す

それぞれの子供がユニークで、それぞれのペースで日々学んでいく事を念頭におけば、 頭痛に苦しまずに済むでしょう。

私たちが悪い振る舞いであると考えるものが、子供の人格形成の過程での一部分に過ぎないということもあります。このような場合、罰することが必ずしも正しい考えとは言えません。

子どもを叱る アメとムチ

悪い振る舞いを注意し、良い振る舞いにご褒美を与えるという考え方は、逆効果である可能性すらあります。

専門家は、子供の行動は安定していくものと考えています。つまり、年齢や能力に応じて行動も変わるということです。

そういった観点からも、親の介入は、それが肯定的か否定的かに関わらず、邪魔になってしまう場合もあるのです。

親にできる最も有効な取り組みは、子供の脳細胞を働かせることです。心理学者は、子供は周囲に適応できるものだと主張しています。

子供は自分の環境や周囲の人たちから良い習慣を学びます。つまり、親が基準に合った環境作りをすることで、自然に子供はそれに適応していくのです。

子供の振る舞いや行いの良し悪しは、少なくとも2つの要因によって決まります。

一つ目は、認知プロセスの発達、そして 2つめは周囲にどのように適応するかです。

このことを念頭に置き、両親の介入は主に認知発達に焦点を当てるようにしましょう。そして、正しい行動を促すような環境作りをするべきです。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Aguirre, E., Montoya, L., & Reyes, J. (2006). Crianza y castigo físico. Diálogos, 4, 31-48. https://www.aacademica.org/eduardo.aguirre/8.pdf
  • Baumrind, D. (1996). The Discipline Controversy Revisited. Family Relations, 45(4), 405- 414.
  • McMahon, R. (1991). Entrenamiento de padres. En V.E. Caballo (ed.), Manual de técnicas de terapia y modificación de conducta, Madrid: Siglo XXI.
  • Tabares, X. (1998). El castigo a través de los ojos de los niños. Bogotá. D.C.: CES-Universidad Nacional de Colombia.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。