世界の学校に存在する5種類のいじめについて

加害者は必ずしも悪魔というわけではありません。加害者自身もまた、自分のした酷い行いに苦しめられていることが多いです。
世界の学校に存在する5種類のいじめについて

最後の更新: 01 2月, 2019

残念なことに、今日いじめは世界中の学校で発生している問題です。その形もで様々で、肉体的、精神的ないじめが代表的な例です。この記事では5つのタイプのいじめについて詳しく説明していきたいと思います。

子供に何かおかしな点があれば、それは根深く大きな問題の現れであるかもしれません。いじめはその一つの理由たるものです。

子供の変化に敏感になるためには母性本能働かさなければなりません。いじめの中には肉体的なものだけでなく、心に傷を負わせるものもあるからです。

いじめの5つのタイプ

 1.身体的ないじめ

身体的ないじめは保護者が察知しやすいいじめです。子供の肌に傷跡や痣といった暴力の痕跡が残っているかもしれません。

押し倒す、殴るといった暴行、複数人から暴行されるケースもあります。

また、身体的いじめは所持品の窃盗や破壊といった形態で現れることもあります。主な理由は対象となる子供を傷つけるためです。暴行が公の場で行われてしまうと、子供の心理的ダメージは更に大きくなります。

この種のいじめに対処するには大人の介入が必要です。肉体的暴力は何も解決しないことを理解させるためにも、暴行を働いた子供と話し合わなければなりません。

それでもいじめが続く場合には罰が必要となります。

 2.精神的ないじめ

保護者がこの種のいじめに気づくのは難しいです。子供の性別を問わず起こりうるいじめの形態でもあります。このいじめの被害を受けた子供は子供はネガティヴな感情を周囲に知られたくないと思ってしまいがちです。

冗談、侮辱、悪口、こういったいじめがその後に深刻なトラウマやコンプレックスを生み出す可能性があります。

いじめは子供の体重、身長、民族、宗教、または家庭環境等、身体的多様性が原因となる場合が多いです。

いじめ

このタイプのいじめを見抜くためにはまず保護者が敏感でなければなりません。言葉の暴力は時に、身体的暴力以上の禍根を残します。無論、こういったいじめはいかなる状況でも許されません。

 3.ネットいじめ

ネットいじめや仮想空間を通じて起こるいじめは、近年問題視されるようになったいじめの形態です。デジタル空間を介して個人のプライバシーを侵害します。

ソーシャルメディアやメッセージアプリといった媒体を通じて発生することが多いようです。

具体的には被害者に対する嫌がらせ、事実でない噂の拡散、個人情報や秘密の公開といった行為が挙げられます。被害者の社会生活に深刻な悪影響を及ぼしかねません。

また、サイバー空間を介して行われるいじめでよくみられる残酷な形が、リストやランキングの作成です。リストの中身は美しさや、カリスマ等々様々ですが、資質に従って子供たちを「ランク付け」するものです。

偏見や外見への執着を促すだけでなく、低位にランク付けされた子供たちは深刻な精神的ダメージを受けることになってしまいます。

こういったいじめを防ぐのに最も大切なのが教育です。子供たちに他人を傷つけることなく責任を持って電子機器やそれに準ずるデバイスを使う方法を教えなければなりません。

また、保護者が子供がインターネット上で何をし、何を見るかをある程度コントロールすることが懸命です。

実際に子供のインターネット使用を制限するアプリケーションもあります。

「保護者にとって肉体的ないじめはより察知しやすいものです。子供の肌には傷跡や痣など、いじめを受けていることを示す痕跡があるかもしれません」

 4.社会的いじめ

社会的いじめは社会的関係と結びついて起こることが多いです。このタイプのいじめの被害者は行事や活動への参加を断られたり、仲間外れにされたり、活動中に無視されたりします。

友達グループ、サッカーチーム、ダンス、誕生日パーティーなど、あらゆる活動の中で発生する可能性があります。また、ネットいじめなど他のタイプのいじめと並行して起こることもあります。自分が仲間外れにされたイベントの写真やビデオがネット上に上がって、気分が良いわけはありません。

この種のいじめを発見するためには、子供の気持ちを細かく観察しなければなりません。特に突然の変化には注意が必要です。

集団活動への参加を嫌がったり、学校で友人と何をしたのか話したがらない場合には、このいじめを受けている可能性があります。

このいじめを防ぐためには、子供には寛容さの重要性を教えることが重要です。多様性を理解、尊重、包摂できる心を育ててあげなければなりません。

寛容は広く一般的なモラルとして捉えられがちですが、育まれるのは何も学校の中だけではありません。教育は家庭で始まります。保護者が教育に対して責任を負うことが大切です。

 5.セクハラ

この手のいじめがよくみられるのは思春期に差し掛かってからですが、それ以前に発生する可能性も十分にあります。加害者の何気ない振る舞いがセクハラに当たることもあります。

性器や個人の性的部分に関連する発言、また、嫌がる人にキスを強いることも立派なセクハラです。

単に猥褻な発言やポルノ写真の強制もセクシュアルハラスメントとして扱われます。

このタイプのいじめは非常に難しい問題です。防止には、保護者と教師、双方の力が欠かせません。セクハラを防ぐために最も良いのは、早い段階に効果的な性教育が行われることです。

また教師、保護者の双方がある2つのことを理解しておかなければなりません。 1つ目は、そういった行為が被害者の心に深い心の傷を与える可能性があるということです。他者への信頼が長期的に欠如してしまうかもしれません。

2つ目は、子供の間ではそれが悪いことであるという認識が浸透していないということです。加害者が、被害者にどういった影響があるのかまで考えず、遊び感覚の場合もあります。

いじめ

結論

幼児期や学校生活は人の成長を象徴する美しい時間です。

保護者、教師の両方が子供たちを導くことが重要です。善悪の区別を教えることも大切な役割です。

多くの場合、加害者は必ずしも悪魔というわけではありません。加害者自身もまた、自分のした酷い行いに苦しめられていることが多いです。

そうなって仕舞えば、彼らもまた被害者です。いじめを防ぐために、保護者と教師はあらゆる面で連携していくことが重要なのです。


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