子どもがまだしゃべらないのを心配すべき?

子どもが一定の年齢に達したのに、まだしゃべれない場合は心配すべきなのでしょうか?自分の子どもが一言もしゃべらないとき、ジレンマを感じる親御さんはたくさんいます。今日は、いくつかの危険信号とその場合どうしたらよいかをお話しします。
子どもがまだしゃべらないのを心配すべき?

最後の更新: 21 6月, 2018

「私の子どもはまだしゃべらないどころか、言葉を発音することもままならなくて…もうすぐ2歳になるのに。」これは親の典型的な心配事です。では、こういった場合どうすればいいのでしょうか。

子どもがしゃべり始める平均的な年齢が存在するのは事実です。

しかし、一人ひとり、各動作は自分のペースで育っていくもので、子どもの成長に必ずしも影響があるとは限りません。

小さい時から、人間は自然に成長するための完璧な順番をたどるようにできています。

例えば、目で声を追ったり、自然にばぶばぶと言ったり、笑ったりなどなどです。このようなサインは話したり聞いたりすることになんら問題がないということを示しています。

多くの場合、お子さんが言葉を発したり正しく発音できないのは、家庭でのしつけに関係があります。言い換えれば、お子さんがこのような行動をしているのは単になまけているだけという可能性があるのです。

それでも、常に存在する内なる声が言います、「子どもがまだ話さない」と。親にとっては気が気ではないことですよね。子どものただの気まぐれのせいだとは信じづらいと思います。

その結果、専門家に相談して子どもを診断してもらうまで長いこと待ってしまうのです。

もしもお子さんが2歳になり、ほんの少しの言葉だけか、あるいはまったく話さないというときは、小児科の先生に相談しましょう。お医者さんにお子さんの発達を調べてもらうのです。

早い段階で診断をしてもらうことが非常に重要です。多くの場合、発話の遅れは、もっと深刻な問題の予兆でもあるからです。

やはり、言語的な刺激が子供にしっかりと与えられるように、全てのプロセスで親が一緒にいてあげなければなりません。

お話を読んだり、一日を通して常に会話をしたりすることが、小さい時からコミュニケーションの力を強めます。その結果、子どもは話すスキルを上達させることができるのです。

この世界には、誰もが理解できる言葉がある:それは情熱の言葉、愛と目的で達成されるものの言葉、信じ求める何かを探すときの言葉だ。

ーパウロ・コエーリョー

言葉が出てこない子供を持つ親御さんへ

親の役割は、活発にかかわってあげることです。お子さんの発話が遅れているなら、この能力を発達させるためのプロセスに関わり、参加しましょう。

  • 子どもは言語を、周りの人が話しているのを聞き、主にまねすることで学びます。あなたがお子さんのベストなお手本です。ゆっくり、はっきり話してあげましょう。
  • お子さんとコミュニケーションをとるための充実した時間をとりましょう。お子さんが生まれてから、成長していく過程で折に触れて話しかけましょう。あなたの発する音をお子さんにまねさせましょう。
  • お子さんが間違った発音をしたときは、ほめてはいけません。うっかり間違いを助長してしまうかもしれません。
  • 遊びましょう。例えば、さまざまな動物の鳴き声をお子さんに教えてあげます。いろいろな乗り物のまねでもいいですね。車や電車、バイク、消防車などなど。
一緒に話す練習を

お子さんに言語障害があるサイン

お子さんが言葉をはっきりと言えないことに、不安になるべきなのはいつごろなのでしょうか。以下のサインに気を付けてみてください:

  • 12か月になっても、こんにちは、さようならのような手を振るしぐさをしないとき。
  • 18ヵ月のころ、言葉をあまり理解できなかったり、音を発しないとき。
  • 24か月で、簡単なフレーズも作れなかったり、音を発するだけのとき。

子どもの発話の遅れの最もよくある要因

口の問題

子どもの口や舌、口蓋の問題は、発話の遅れの背景として非常によくあります。したがって、発話に遅れが出ているときは、この分野の専門家にお子さんをみせるのがいいでしょう。

聴覚の問題

子どもが聞くことに問題があると、まわりの言葉を理解することも難しくなります。このため、言葉を発音するとき間違ってしまうのかもしれません。

口の動きの問題

発話を司る脳の部分に問題があるという場合もあります。結果として、舌、唇、あごをうまく一緒に動かすことができないのです。

発話の遅れにはさまざまな要因が

子どもを専門家にみせるのはいつがいい?

お子さんがなぜまだしゃべらないのかと考えたとき、実はより深い問題があるということはよくあります。

しかし、問題を乗り越えるためには、子どもには専門的な助けが必要なんだということが理解できさえすれば、その道のりはずっと楽なものになります。

ほとんどの場合、小児科医がお子さんの状態を判断し、発話が遅れている原因を特定してくれます。お医者さんが問題を特定したら、その専門家を推薦してくれるでしょう。

スピーチセラピストが早い段階で介入すれば、お子さんの発話の発達にいい効果があるでしょう。

スピーチセラピストが診断をし、発話と言語に関する問題の予防と治療法を教えてくれます。治療を行っている間は、お子さんの言語スキルを向上させるためのさまざまな療法を実施することになります。

治療をより効果的にするため、自宅でお子さんと一緒にできるような練習法も教えてくれますよ。


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このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。