子どもが分離不安症になったらどうすればいいの?
子どもの分離不安症は辛いものですが、子どもが他の人とうまく関係を持てるように手伝ってあげなければいけません。この記事では、この分離不安症によくある行動についてお話します。
母親とだけ一緒にいたいと思ってくれるのは、とても貴重ですが、それが問題にもなります。特に母親がもとの日常生活に戻らなければいけないときに大変でしょう。
分離不安症とは?
分離不安症は、子どもが母親に対して愛着を持ちすぎるときに起こります。
そして分離不安症の子どもは、泣く、かんしゃくを起こす、他の人といたがらない、などの行動を取ります。また母親が少しでもいなくなるだけで嫌がるようになるでしょう。
子どもが小さい時は、ただ母親の腕に抱かれていたいものです。そして少し大きくなってくると、何よりも先に「ママ」と言うでしょう。その後さらに成長しても「ママがいい!」と言い続けるのです。
この過剰な程に愛着を求めること、そして常に子どもが不満に思うことは問題です。母親は100%子どもにかかりきりになり、他の誰かが変わりになることができないのです。
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赤ちゃんが全てにおいて、母親に頼るというのは事実です。赤ちゃんの食事もお世話も、母親の役割であることが多いです。そこで他の家族の一員や親しい友達よりも、赤ちゃんが母親を好むのはごく普通のことだと言えるでしょう。
それでも子どもが大きくなってくると、家族の中で叔父叔母、祖父母、兄弟姉妹が手伝えるようになります。例えばおむつ替えをする、お風呂に入れる、寝付かせる、一緒に遊ぶことも出来るでしょう。
その全てのお世話を母親がこなさなければいけない、さらにそうでないと子どもがどうしようもなく泣いてしまうとしたら、どうでしょうか? そこで分離不安症について知る必要があるのです。
それで過剰な愛着と呼ばれるのです。子どもが変化に対応していくことができず、うまく自立できなくなってしまうのです。
分離不安症の原因と症状
子どもの分離不安症についてよく言われるのは、母親が「子離れ」できないのが原因ではないかという見方です。母親自身が、子どものお世話を父親にさせないせいだと思われています。
しかし、そればかりが原因ではないのです。他にもいくつか分離不安症の要因となるものがあります。
1.子どもが学ぶときに悩む
何か重要なことを学ぶときには、一人で歩いたり、初めて話し始めるとき、子どもはいつでも心配になります。そういうときに、子どもは母親と一緒にいて、気持ちを落ち着かせて安心感を得たいものなのです。
2.自分の環境を意識する
子どもが10か月位になるまでは、自分の周りの環境をあまり意識していません。それでも親しい人達はよくわかっているのです。誰かがいなくなると、その人がもう帰ってこないのではないかと心配になって、泣き始めるのです。
3.大きな変化
大きな変化とは、内面の変化だけでなく、毎日の生活における変化も含まれます。子どもが保育園に行き始める、引っ越し、旅行、家族親戚の死などは、生活に大きな変化をもたらします。そのようなとき、子どもは不安定な気持ちになるのです。
「分離不安症とは、過剰な愛着のことです。子どもが変化に対応していくことができず、うまく自立できなくなってしまうのです。」
4.エディプスコンプレックス
母親との分離不安は、心理学における「エディプスコンプレックス」と関係しています。フロイト理論によると、男の子が母親に恋をしてしまう心理的コンプレックスで、父親を敵とみなします。
女の子の場合はエレクトラコンプレックスと呼ばれ、娘が父親を理想像として見て、いつも母親に対して反抗します。
分離不安症と診断する方法
子どもが分離不安症かどうか、どうようにしたらわかるのでしょうか? それは簡単です。子どもの固執する習慣と行動を見れば、明らかに分かるでしょう。
- 母親のことを2分おきに呼び求め、夜も泣き叫ぶ。
- ママだけに食べさせてもらい、着替えさせてもらい、一緒に遊び、寝付けるのも母親でないとダメ。
- 母親が見えないとすぐに泣く。
- 料理や仕事など、母親が何かしようとすると、腕や脚にしがみつく。
- ママも一緒でない限り、他の子ども達と関わりたがらない。
- 母親が他の子どもに注目すると、過剰な程に妬む。
子どもの分離不安症を直すことが出来るのでしょうか? まず子どもがそのような態度を取ることで、何を達成しようとしているのか見極めましょう。もしそれが一時的な行動であれば、母親が忍耐強くすることで解決できるでしょう。
最終的に、家庭生活に関する決定権は親の自分にあることを覚えておきましょう。子どもが泣き止むようにするために、仕事を早退したり、自分の予定を変えたりする必要はありません。
徐々に子どもは落ち着いてくるでしょう。そして最終的には、おばあちゃんやパパにお世話をしてもらうことを認めるようになるでしょう。
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