子どもの耳そうじのやり方

子どもの耳そうじのやり方

最後の更新: 20 6月, 2018

耳垢は耳を守ってくれるものですが、たまりすぎると耳が詰まってしまいとても不快です。そこで、子どもの耳そうじをすることはとても重要ですが、実はやり方はとても簡単です。

耳は3つの部位に分かれています。外側の部分は外耳などで、外耳道につながっています。それが真ん中の鼓膜まで伸びており、その先に内耳があります。

外耳道の皮膚の中には、耳垢を作り出す特別な腺があります。耳垢はゆっくりと耳の外の方へ移動し、お風呂に入っているときなどに外に出ていきます。

子どもの耳そうじのやり方

身体が耳垢を外に出せないときは、この黄色っぽくべたべたした物体は蓄積して、外耳をふさいでしまうことがあります。その結果難聴やめまい、乗り物酔いのような症状が出ます。

新生児は耳が汚くなることはあまりありません。表面を掃除してあげれば十分でしょう。しかし時間が経つにつれて、間違いを犯さないためにも子どもの耳そうじのやり方を学んでおくことは大切です。やっきになって取ろうとすると子どもの健康に関わることもあります。

子どもの耳そうじは、外耳道の外を掃除することも含みます。

お風呂の時間、布やウェットティッシュで外側に見えているものを取り除いてあげるといいでしょう。

耳の中には何も入れてはいけません。耳の中にたくさん耳垢がたまっていると思うのであれば、小児科に相談しましょう。こういった専門家が、耳がつまっているか、またはほかに可能性のある問題が起きているかどうかを判断してくれます。

綿棒などのものを耳に入れると、耳垢のかすを耳の中に押し込めて耳を詰まらせてしまう恐れがあります。

耳の中には何も入れないこと

鼓膜を傷つけてしまう危険性も大いにあります。耳の奥を掃除しているときに赤ちゃんが予想外の動きをすると、深刻な事態を引き起こしてしまいます。もしそれがつまようじやヘアピンのような鋭いものだったら、被害はさらに深刻になります。

子どもの場合耳の中は皮膚が薄いので、耳の中にものを入れると皮膚の外側の部分が向けてしまうかもしれません。その防御機能として、耳垢が増え、問題となってしまう可能性もあります。

どうやって中に届かせればいいの?

たまった耳垢はいろいろなやり方で取り除くことができます。どれもトラウマになるようなものでもリスクのあるものでもありません。

子どもの耳そうじの一つの方法は、オリーブオイルやグリセリンなどの天然の油を使用することです。2、3滴垂らせば耳垢を柔らかくし、耳から出やすくしてくてれます。あったかくしたパラフィンオイルを2、3滴垂らすという方法もおすすめです。

耳をきれいにするには、半カップの水に塩を溶かしたものを使うこともできます。耳に数滴垂らしたあと、しばらく置いて、入れた食塩水を出すため頭を傾けます。

ほかにおすすめのやり方は、酸素飽和水を温めるか、カモミールを注入することです。あたたかくしたものを耳に垂らし、耳垢が流れ出てくるのを待ちましょう。

耳垢がそれでも出てこないとき、または耳が痛くなってしまったときは、お医者さんに相談する必要があるでしょう。

耳そうじの方法

お風呂と耳そうじ

お風呂の時間を利用して、耳垢がどれくらいあるか、またどんな色をしているかをチェックしましょう。細かく、うすい黄色かオレンジっぽい色なら大丈夫です。厚みがあって色が暗くなっていたら、問題をなくすために小児科へ行かなければなりません。

耳の外側の部分を掃除するには綿棒が役に立ちます。石鹸水に浸した布でもいいですね。どちらの場合でも、赤ちゃんの頭を横向きにし、中から外に向かって動かすようにしましょう。

お風呂の時赤ちゃんの耳に水が入ってしまったら、水を出すため左右に頭を傾けてあげましょう。それにプラスしてタオルでふいてあげれば十分です。

水が外耳道を通って中に入ってしまわないように、必要な予防策をとることも勧められています。

もしまだ耳の中に水が入ったままの時は、耳の中の小さな毛に任せておきましょう。この毛が、耳の真ん中や内耳に液体が入るのを防いでくれます。

新生児の場合、耳そうじは日課として行う必要はありません。数か月経ったら、より頻繁に清潔を保つ必要がでてきて、親が耳そうじをやってあげられるようになり、やがて子ども自身でもできるようになります。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。