子どもが何かを誤飲をしてしまったらどうする?
お子さんが何かを誤飲をしてしまったら、最初にするべきことは落ち着いて何を飲み込んだのかを確かめることです。
子どもの頃には、誤飲をしてしまうことは比較的些細な出来事です。しかし、親としてはパニックに陥らず、医療措置が必要な例外的ケースに備えて素早く対処しなければなりません。
ほとんどの場合パニックに陥る必要はありません。悪い症状が出ていないなら、緊急の医療措置は必要ないということもよくあります。
基本的に異物は24~48時間以内に自然に身体の外に出てきます。場合によっては5日くらいかかることもあるでしょう。
病院に行ってレントゲンを撮り、子どもが飲み込んでしまった物を見ることもできますが、飲み込んだ物体のサイズと形、子どもの年齢によります。
食道にある物体や消化管を通り抜けられないサイズの物だけが内視鏡検査法で取り出すことができるということを覚えておきましょう。
ほとんどの場合、悪い症状が全く出ていないなら医療的な緊急事態は起こっていません。しかし、いずれにせよ小児科に相談するのがベストです。もしも子どもが有毒な物体を飲み込んでしまった場合は合併症を避けるためにすぐに医者に連絡しましょう。
子どもが誤飲をしてしまったらどうしたらいいの?
子どもが喋られないときや呼吸困難になっているときは以下のアドバイスを実践してください。
- 子どもの後ろに立ち、子どもの胸に腕をまわします。
- 子どもを腰の高さまで前傾させ、気道の上の方が床と平行になるようにします。
- 一方の手で、肩甲骨の間を5回しっかり叩きます。
- 飲み込んだものが出てこなかったら、片方の手で握りこぶしを作り、子どものおへそに持ってきます。こぶしの上にもう一方の手を重ね、5回叩きます。
- 上記のサイクルを飲んだものが出てくるまで、あるいは子どもの呼吸が戻ったり咳をするまで続けます。
- 子どもが意識を失った場合は、緊急の医療措置を求めましょう。
- やり方を知っていれば、心肺蘇生を行います。
- 子どもが話せる場合は、落ち着かせて飲み込んだものについて質問しましょう。
子どもが誤飲をしたときにやってはいけないこと
- パニックに陥らないこと。苦痛と不安を感じても落ち着いていなければなりません。そうすることで子どもを落ち着いたままにしてあげることができますし、効果的に行動することができます。
- 危険な方法で飲んだものを取り出そうとしないこと。危険な方法は失敗した時にリスクを伴います。
- 子どもに吐かせようとしないこと。
- 水分を与えないこと。それにより飲み込んだ物体が動いて、障害物になってしまうかもしれません。
「たいていは異物は24~48時間以内に自然に身体の外に出るでしょう。場合によっては5日くらいかかることもあります。」
病院に行った方がいい時とは?
お子さんが異物を飲み込んだときはすぐに行動がとれるようにしておきましょう。以下のような場合は医療的措置が必要です。
- 首やのどの痛みがあるとき。
- 気道に詰まっている物体のために子どもが咳をしたり呼吸をしにくそうにしているとき。
- 子どもが吐いたり、お腹が痛くなっているとき。
- 唾を飲み込めないとき。
- 飲み込んだ物体が電池や磁石、尖った物体のとき。
- 子どもの肌が青ざめていたり、血の気がなくなっているとき。
- その他の窒息の症状が出ているとき。
子どもが誤飲をしないようにするには?
- 小さな物体で遊ばせてはいけません。
- 食事中は子どもを見守り、食べ物は小さくカットしてあげましょう。
- 食事に固形食を取り入れましょう。
- 落ち着いて食べ、口がいっぱいのまま話さないようにさせ、しっかり噛むことを教えましょう。
- 口に物や食べ物を入れたまま歩いたり走ったり、遊んだりさせてはいけません。
- 4歳以下の子どもには、キャディーやポップコーン、ナッツをまるごとなど簡単に食べられない食べ物を食べさせないようにしましょう。
- 泣いているときに食べ物を与えてはいけません。
- 子どものおもちゃは必ず子どもの年齢にあったものにします。そしておもちゃには小さな部品が含まれていないものにします。
終わりに、子どもが飲み込んでしまった物体のほとんどは飲み込んでから1、2日後にうんちで出てくるということを覚えておきましょう。
ですので、子どものうんちを観察し、飲み込んだものが出てきたのを確認しましょう。ときには飲んだ物体が出てくるのに3週間ほどかかるこどもあります。