伝染性単核症:子どもにおける対処法

· 2018年11月1日
親ですら、口にキスをすることは避けるべきなのです。なぜなら、口の中はウイルスや細菌の温床だからです。

子供における伝染性単核症は、欧米では「キスの病気」と呼ばれており、キュートな名前とは裏腹に、この病気の症状はかわいいものではありません。この感染症は、エプスタイン・バール・ウィルス(EBV)によって引き起こされるのです。

伝染性単核症は15歳~25歳の人に最も多く見られます。しかし、小さな子どもも、キスされる機会がたくさんあるので、感染することがあるのです。

誰であっても、子どもの口にキスをしてはいけません。親ですら、口にキスをすることは避けるべきなのです。なぜなら、口の中はウイルスや細菌の温床だからです。

伝染性単核症やその他の病気も、口へのキスによっていとも簡単にうつってしまうでしょう。

子どもにおける伝染性単核症の原因

伝染性単核症とは、普通の風邪ほど簡単に感染するものではありません。そうはいっても、このウィルスはリンパ腺、のど、唾液腺、肝臓や脾臓に影響を与えます。

伝染性単核症は笑い事ではすまないので、その感染方法を知っておくとよいでしょう。そうすれば、このやっかいな病気からお子さんを守ることができます。

伝染性単核症が人から人へ移るのは以下のような原因があります。

  1. 伝染性単核症は唾液を通して最もよくうつります。そのため、お子さんの口にキスをさせないようにしましょう。さらに、お子さんが他の人と食器を共有しないようにします。口の中に入れるおもちゃや、もちろん歯ブラシなどの口内衛生のためのものなどもそうです。
  2. 感染している人と同じ枕を使うと、うつってしまう可能性が高まります。
  3. 感染している人のせきやくしゃみにさらされることでも、ウィルスをもらってしまう恐れがあります。

主な症状

お子さんが感染した場合のために、伝染性単核症の症状を簡単に認識できるようになっておきましょう。

  • 高熱
  • のどの痛み、腫れ
  • リンパ腺の腫れと痛み
  • 筋肉の痛みと疲労感
  • せきと鼻水
  • まぶたの腫れ
  • 脾臓の肥大(これは医療の専門家によってのみ診断されます)
  • 頭痛、食欲不振、全般的な不快感
伝染性単核症 の症状

子どもにおける伝染性単核症の治療法

伝染性単核症には治療法がありません。これはウィルス性のものなので、抗生物質も効きません。

このウィルスは自然によくなるのに長い時間がかかり、たいていは最初の症状が出てから4週間くらいかかります。
感染した子どもの機嫌をよくするために、この症状によって引き起こされる痛みや不快感を和らげようとしてあげることがベストです。

そのために、以下のことをおすすめします:

  1. のどの痛みを和らげるために、常に水分補給をしてあげましょう。
  2. 食塩水でうがいをさせましょう。口内を衛生に保ち、必要があればその補助をしてあげましょう。
  3. かかりつけのお医者さんからイブプロフェンを勧められた場合、必ずスケジュールに沿って薬を飲むようにしましょう。お医者さんに勧められた通りの量を与えて下さい。
  4. 体がウィルスと闘えるように、できるだけ休養をとり、リラックスさせましょう。
  5. 熱がある場合は、お子さんの体温を下げるよう努めましょう。
  6. 過度な運動をさせてはいけません。特に脾臓が腫れているときは、それが破裂しないようにするためにこれはとても大切なことです。
  7. 固形物や暖かい飲み物、食べ物を飲み込むのが困難なほどのどが腫れてしまいます。お子さんには柔らかく、冷たいものを与えましょう。たとえば、乳製品、ぬるいピュレやジュース、ヨーグルトなどです。
  8. 煙のあるところには近づかないようにしましょう。さらにのどの不快感が増してしまうことがあります。
  9. 頻繁に消毒をしましょう。おしゃぶり、おもちゃ、マグなど、お子さんが口に入れるものはすべて消毒しなければなりません。そうしないと、ウイルスが数時間そこに残ってしまい、他の人にうつってしまうのです。
伝染性単核症 の治療

伝染性単核症はどれくらい続く?

伝染性単核症がどれくらい続くかは、その生物のウイルスから身を守る力によります。

まずわかっておかなければならないのは、感染しても症状が出ないまま7週間経つこともあるということです。言い換えれば、潜伏期間がとても長いということです。

子どもに最初の症状が出ると、伝染性単核症は2~4週間続くと思っていていいでしょう。ただし、それぞれのケースで期間は異なります。

そのほかに知っておくべきこと

とてもレアなケースでは、伝染性単核症から合併症が発症することがありますので、以下の症状には気をつけておきましょう。

  • おなかの左側の鋭い痛み
  • 混乱状態やめまい
  • 視界のぼやけ
  • 失神

お子さんに以上のような症状のいずれかが見られる場合、すぐにお医者さんに診せましょう。

最後に、一度感染した人は、このウィルスを自分の体の中に一生持ち続けるということを知っておくことが大切です。

しかし心配することはありません。だからといって症状が一生続くということではないのです。ウイルスはお子さんの体に住み続けますが、それが症状を引き起こすことはもうないからです。

一度感染すると、再感染することはありません。しかし、伝染性単核症になったことのある人は、ウイルスを他の人にうつさないため、感染してから1年間は気をつけるようにしましょう。