赤ちゃんを笑わせるために科学的に作曲された曲
あなたのお子さんを笑わせるために特別に作られた曲というものが存在します。それは「ハッピーソング」という名前で、イギリスの研究者グループによって作られました。
この曲は約2分ほどの長さで、この間に赤ちゃんは、まれでかつよく研究された音の組み合わせを聴くことになります。その音は海、動物、楽器そして女の人の声など様々で、常に子どもを落ち着かせてくれるものです。
赤ちゃんを笑わせることは、この曲が赤ちゃんのためになる一つの効果でしかありません。この曲は赤ちゃんを刺激し、気持ちよくさせることもできます。
2300の親御さんの協力により、キャスパー・アディマンと音楽心理学者のローレン・ステュワードは、赤ちゃんを笑わせる音を挙げてもらいました。これが赤ちゃんを笑わせる特別な曲を作るために必要な最初のステップでした。
二人は親御さんからのすべての返答の平均を出しました。最も多かった音は、くしゃみ、動物の鳴き声、そして他の赤ちゃんの笑い声でした。選ばれた音を集めた後、その曲が50人の赤ちゃんに試されました。
テストの間、赤ちゃんたちが示した反応を専門家が測定しました。赤ちゃんの動き、表情、心拍数と発話を観測し、曲のどの部分がハッピーでポジティブなムードを作り出したかを調べたのです。
そしてすべての情報を集め、「ハッピーソング」の録音に踏み切ることになりました。その曲には自然の音、聴いている赤ちゃんが注目するように注意を引くような音や赤ちゃんの不機嫌な声なども少し入っています。そして既に述べたように、その曲には女の人の声も入っています。
「ハッピーソング」のほかにも、赤ちゃんを笑わせるのに役立つ曲はたくさんあります。
赤ちゃんは繰り返しが多く予測ができる曲を好みます。なぜなら、なにが起こるか予測できることで赤ちゃんは満足感を得られるからです。例えば、牛のモーという鳴き声や、おんどりの鳴き声どです。
また、赤ちゃんの心臓は大人よりもペースが速いので、赤ちゃんはより速い音楽を好む傾向にあると科学者は主張しています。
赤ちゃんにポジティブな刺激を与え、笑わせてくれる曲
笑うことのみならず、音楽にはお子さんへのさまざまな良い効果があります。科学者たちはその効果について既に研究を始めています。例えば、ワシントン大学の研究者たちは、音楽をずっと聴かせていると、子どもの認知能力を上げることができるというのです。
生まれて最初の2カ月間は、赤ちゃんは子守歌や短いインストを好みます。これらのゆっくりした音楽は、お母さんの心臓の音を思い出させ、赤ちゃんをリラックスさせてくれるのです。子どもにリラックス効果を与えることで、音楽はストレスレベルを下げることができます。
ミュージックセッションを受けた生後9か月の子どもは、いくつかのメロディーや歌のパターンを特定できるという証明もされています。これは新しいことを素早く習得するためのスキルに役立ちます。
音楽という味方
音楽は子どもの集中力や創造性を育てることにも役立ちます。音楽は精神運動の発達も刺激します。子どもが歩くようになると、バランス感覚にもいい影響があります。円滑に移動することができるのです。
歌の歌詞は特に言語発達に良い影響があります。歌詞が言語分野で活発なつながりをつくることを促進するのです。したがって、音楽を聴き歌を覚えることは、必ずお子さんが上手に話せるようになるのに役立ちます。
音楽のメロディーにさらされた未熟児は、食習慣に改善がみられるとの研究結果もあります。心拍数や呼吸数などのような身体的な側面についても良い効果があるということがわかっています。
これらは音楽を聞くことから得られる良い影響のほんの少しの例でしかありません。そしてもちろん音楽を聴けば子どもに才能を与えられるということでもありません。しかし、様々な意味で子どもの発達の助けになることは確実です。
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