赤ちゃんのおすわり練習:実践ガイド
赤ちゃんのおすわり練習をする時は、背骨に良くないなどという迷信は無視してください。
ベビーベッドで赤ちゃんが頭を上げたり、寝返りを打つのを手伝ってあげたように、ゆっくりと優しく、おすわり練習を応援してあげましょう。
無理に強制しないで、正しい練習をすれば、この新しい運動機能の発達段階も安全に習得できるはずです。
おすわり練習のための運動
子どもの成長発達は段階を踏んで達成されます。両親の助けを借りずに、一人でおすわりできるようになるのは、特に重要な成長段階と言えるでしょう。
この目標達成のために、赤ちゃんの運動と遊びを兼ねた、腰や肩の強化、そして座った姿勢でのバランス保持を小児科医は勧めています。
6ヵ月になると、赤ちゃんはうつ伏せで背中を持ち上げて、顔を横に向け、寝返りを打つことができるようになります。これができれば、おすわりの練習を始めても良い頃です。
あまり色々考えずに、おすわりのための運動を始めて、練習を実践してみましょう。
1.ひざに乗せてみる
できるだけ赤ちゃんをひざに乗せて、背中を寄りかからせるようにしましょう。赤ちゃんの手を取って安心させて、歌を歌ったりして心地よい状態にするのが良いでしょう。
赤ちゃんが正しい姿勢で座っているか確認するのが重要です。なるべく上半身がまっすぐになるように注意しましょう。
2.遊びにしてしまう
赤ちゃんの脇を押さえながら座って、一緒に遊びましょう。おすわりの姿勢の時は、いつもニコニコの笑い顔を見せます。
それを一時中止して、準備を整えます。そして赤ちゃんを寝かせます。次にまたおすわりの姿勢に戻しながら、ニコニコ顔を見せます。これで赤ちゃんは遊びの一部だと解釈して、この新しい姿勢に順応するようになります。
3.努力させる
赤ちゃんの背を下にして寝せます。指で小さな丸の形を作ったり、手をたたいて、赤ちゃんの興味を引いて、注目させるようにします。
小さな手を取って、そっと引っ張ってみてから、ゆっくりと手を放すような動きをしてみます。その間赤ちゃんに声をかけて応援してあげましょう。子どもは楽しそうにして、ママの手をつかもうとします。
赤ちゃんがしっかりと握っているようであれば、ゆっくりと少しずつ引っ張って持ち上げてみて、起き上がる努力をしているかどうか見てみます。
この練習をする時、おすわりの姿勢まで届かなくても大丈夫です。頑張って赤ちゃんが努力を示すだけでも充分です。
4.おすわりと寝んねを何回かくりかえす
仰向けに寝せます。赤ちゃんの手を取って持ち上げて、おすわりの姿勢まで持っていきます。その状態で数秒待ってみてから、また寝る姿勢に戻してあげます。
これを歌いながら、10回続けてみましょう。またはおすわりの時点で「1、2」と数えて、姿勢を変えて寝んねの状態でまた2秒数える、というのを繰り返すのも良いでしょう。
5.支えながらおすわりさせる
赤ちゃんを平らな表面に座らせ、少し前かがみの状態にして腕を前に持ってきて、手を床に置くようにします。腰のあたりを支えて、その姿勢で数秒待ってみます。
この運動は、それまでの練習をこなせた場合のみ実施するようにしましょう。この時点で赤ちゃんはもう慣れて、おすわりの姿勢を理解できるはずです。
おすわり練習
おすわりの習得をしている間、赤ちゃんが快適で、常に興味を持っているかどうか確認することが大切です。
おすわり練習は大事ですが、赤ちゃんが泣いたり、嫌がっているのに強制するのは良くありません。
おすわりはまた別の時間にして、お気に入りのおもちゃで遊ばせましょう。
運動機能の発達はどの段階でも、ゆっくりと順番に達成するべきで、しかも赤ちゃんの同意の上で練習させましょう。