産後にママが初めて赤ちゃんに出会う時

母と子の時間と空間を守り、それを尊重することがとても重要です。
産後にママが初めて赤ちゃんに出会う時
María Alejandra Castro Arbeláez

によって書かれ、確認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

最後の更新: 28 2月, 2019

産後にママが初めて赤ちゃんに出会う時こそが、母親になる神秘の始まりであり、一瞬で夢中になってしまう愛の瞬間でもあります。生まれたての赤ちゃんを胸元にのせて、心臓のドキドキを感じ、喜びの涙もママ の温もりも、全て伝わっているのです。

あの長い妊娠期間は、この特別なひと時のためにあったのです。美しい生命が胎内で宿ることは、説明しようのない程価値があり、決して言葉では表せない経験ですよね。

今回は、この素晴らしい瞬間が母親の人生にどのように関わっていくのかお話します。

出産のとき

妊娠期間、それは女性が母親となる準備をする時間です。その間に母親の感情が発達して、ホルモン(母乳生産に関わるプロラクチンなど)を分泌する準備を始めて、気分の変化をもたらします。

妊娠中には忘れられない出来事がたくさんあります。例えば赤ちゃんの部屋の準備は、以外と心が落ち着くものです。大切な赤ちゃんがベビーベッドで寝ている姿を想像するのは、何とも言えない気持ちにさせてくれます。

もちろん時間と共に心配な気持ちになるかもしれません。陣痛が始まると、ついにお待ちかねの時間がやってきたことが分かり、苦痛と幸福が同時にやってきます。

そこから長い時間をかけて、やっとのことで赤ちゃんが誕生するのです。初めて赤ちゃんに出会うと、一瞬で恋に落ちてしまう程の愛情でいっぱいになります。この神秘的なひと時で、一気に母性本能が溢れ出します。

一瞬で母子の絆が結ばれ、赤ちゃんはママの温もりで泣き止み、ママは自覚がないうちに守るべきものが目の前にあると感じています。これは実に独特なひと時なのです。

次の子どもが生まれる時はまた違った感情になるものなので、これは充分に楽しむ価値のある時間なのです。同じように強烈な感動をもたらしますが、それぞれの子どもで違う感覚になるでしょう。

産後 ママ が初めて赤ちゃんに出会う

ママの一目惚れは必ずしも起こらない

一瞬で愛着を感じるのは素晴らしいことですが、必ず誰にも起こることではありません。様々な理由から、子どもに対して親近感を覚えられないママもいます。

ホルモンの中でも特にプロゲステロンの影響で、拒絶を感じてしまう場合があります。産後にこのホルモン分泌が急激に増加することで、母親が赤ちゃんを拒否してしまう原因となってしまうのです。

一方ストレスに反応する、コルチコトロピン(副腎皮質刺激ホルモン)値がかなり上昇すると、産後うつの原因となります。このホルモン変化によって、感情の起伏が激しくなり、異常な気持ちを引き起こします。

こちらも参考にして下さい:産後うつを乗り越えて克服する

衝撃的な妊娠や好ましくない経験をする時も、このような状態になることもあります。悪い人間関係、厳しい生活変化などによって、母親の赤ちゃんに対する愛情が正常に機能できないこともあります。

特に初めて母親になる人は、拒絶感を経験することがあります。この拒否反応から抜け出すには数日かかることもあり、親子がお互いに徐々に慣れていきます。

日に日に母と子の関係は強まっていくでしょう。これは出産直後に愛情がわかなかった場合の良いセラピーとなります。

授乳することは、赤ちゃんに食べさせて栄養を与えると共に、母と子のつながりを強めるのに役立ちます。赤ちゃんと接触する喜びが、力強い愛情を呼び起こします。

赤ちゃんが乳首に吸着すると、母親の身体からオキシトシン、プロラクチン、エンドルフィンが分泌され、両方の身体にホルモンが注がれます。

赤ちゃんを産むということは、その時点から自分の心が、身体から離れて一人歩きしてしまうような超越的な決心なのです。

– エリザベス・ストーン –

産後の母と子の関係

この新しい生活環境を理解して順応していくには時間がかかります。赤ちゃんは何も分からない新しい世界に慣れていかなければならないのに、自分が欲することを表現すらできません。できるのは泣くこと位です。

母親は少なくとも、自分の責任である新しい命が目の前にあることを理解できるでしょう。全ての集中力と無条件の愛情で、この子どもを幸せにするための最大限の努力が必要なのです。

産後 ママ の赤ちゃんとの対面

ママが愛着を持つために

病院や出産施設では生まれた赤ちゃんをママの胸元にのせて、まず対面の時間を持ってから、必要な処置をするために赤ちゃんを移動して、身体を拭いておむつをしてもらいます。

産後1時間はとても重要で、親子の絆を深める大切な時間です。それぞれがお互いを必要としているのです。

できるだけママと赤ちゃんの邪魔をしないようにして、親子の親密なつながりを見つけ出し、それが一生続く不変の関係となるでしょう。

もし赤ちゃんがすぐにママから離されてしまうと、孤独であまり人に馴染めない子になってしまうかもしれません。

ママの方も、赤ちゃんの面倒を見るためのやる気が出なくなってしまいます。または悲しくなったり、自分を責めたり、落ち込んだりする結果になる可能性もあります。

母と子の時間と空間を守り、それを尊重することがとても重要です。授乳を通して、ママの暖かい体温を感じるなどしっかり時間を作ってあげてください。2人の長い道のりは始まったばかりなのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。